魔入りました!入間くん
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悪魔学校バビルスを卒業し、教員としてバビルスに通うようになってから半年。
今年で7年目に突入する私の恋路は一向に発展の兆しを見せない。
「相手があのカルエゴ先生じゃあねえ」
「だよねえ」
ロビン先生は教師としては私のひとつ後輩。
だけど年が近くて、形は違えど不満を抱える対象が同じという点で意気投合し、よく愚痴大会を開く仲だった。
「確かにすごい悪魔だとは思うけど恋愛対象としてはどうなの?」
「本当にそう」
「名前先生はカルエゴ先生のどこが好きなのさ」
「えー?ひみつ!」
「あ!ニヤニヤしてる!やーらしー!」
「粛に!よそでやれ!」
「ぎゃっ!」
「ぎゃっ!ちょっとカルエゴ先生!名前先生涙目じゃないですか!」
「黙れ!本人の前でやるな!そもそも職員室でやるな仕事の邪魔だ!」
たまにはその不満の対象であるカルエゴ先生に直接愚痴を聞かせてやるか、と思ったのだが案の定 2 人揃って拳骨をくらってしまった。
「相手が恋人であろうと、部下であろうと暴力を振るうのはアウトだと思うんですが」
「そーだそーだ!よく言った、名前先生!」
「なーにが恋人だ、部下だ!まともに仕事をこなしてから言え、この役立たずどもが!」
「カルエゴ先生って悪魔を傷つける為の言葉選びに関しては天才的ですよね。ロビン先生が可哀想」
「お前は人を馬鹿にするための言葉選びに関しては天才的だな、苗字。品の無い悪魔は恋愛対象外だ」
決定打となる一言を平然と言ってのけたカルエゴ先生を見て、さすがのロビン先生もギョッと私の方を振り返る。
しかし、片思い歴 7年の私からすればこんなのは序の口だ。
「もうカルエゴ先生ったら。私、一向に振り向いてくれる気のない相手の好みなんか気にする程落ちぶれてないんですけど!」
「名前先生!さすがにその返答は痛々しいよ!」
「だってどうせこの人、私が品のある悪魔になったところで好きになんかなってくれないんだもん」
「指を指すな」
「そんなこと今どーでもいーでしょーが、カルエゴ先生!」
「新任、お前特別指導の覚悟はできてるんだろうな」
「ひぃっ!」
カルエゴ先生がバチバチと魔力を放ちながらドスをきかせればロビン先生の威勢もどこへやら。
瞬く間に私の背後に隠れてしまった。
かくいう私もさすがにここまで立腹されるとは思っておらず、内心ひやひやである。
「苗字」
「え、は、はい」
「お前もお前だ。何だその言い草は」
「えーと、はぁ。すいません」
どの言い草を指しているのかが分からず曖昧な返事をすると、カルエゴ先生は呆れ顔で大きなため息を吐いた。
その反応も全く面白くはないが、これ以上怒られるよりはマシなので大人しくしておく。
「お前は昔からそうだ。いつもいつも挑戦する前に諦める」
「え」
「泣き言は本気でぶつかってから言え」
そう言ったきり、カルエゴ先生はデスクに向き直り仕事を再開してしまった。
その後ろには、彼の言葉の意味が上手く理解できずに固まってしまう私。
カルエゴ先生、背中広いなあ。
「それって名前先生にも望みがあるってことですか?」
いつのまにか私の後ろから出てきたロビン先生がカルエゴ先生に問いかけていた。
当然のように無視されているが、今度は私に「ね!そういうことだよ!ね!」と続けるロビン先生。
その屈託のない笑顔につられて思考回路が私の回復してきた。
「な、なるほど…」
「やったやった!名前先生これから頑張りましょう!」
「カルエゴ先生やっぱり私のこと好きだったんですね⁉」
「なっんでそうなる!」
「私が本気になるのを待っててくれたんですよね!」
「あっもしかして、名前先生が大人になるのを待ってくれたんじゃない?さすがに生徒に手を出すわけにはいかないから」
「オイコラ新任。お前もいい加減に…」
「もうやだあ!私を大人にするのはカルエゴ先生ですよ!」
「キャー!名前先生やーらしー!」
この後、使い魔まで出したカルエゴ先生にはちゃめちゃに怒られたのは言うまでもない。
今年で7年目に突入する私の恋路は一向に発展の兆しを見せない。
「相手があのカルエゴ先生じゃあねえ」
「だよねえ」
ロビン先生は教師としては私のひとつ後輩。
だけど年が近くて、形は違えど不満を抱える対象が同じという点で意気投合し、よく愚痴大会を開く仲だった。
「確かにすごい悪魔だとは思うけど恋愛対象としてはどうなの?」
「本当にそう」
「名前先生はカルエゴ先生のどこが好きなのさ」
「えー?ひみつ!」
「あ!ニヤニヤしてる!やーらしー!」
「粛に!よそでやれ!」
「ぎゃっ!」
「ぎゃっ!ちょっとカルエゴ先生!名前先生涙目じゃないですか!」
「黙れ!本人の前でやるな!そもそも職員室でやるな仕事の邪魔だ!」
たまにはその不満の対象であるカルエゴ先生に直接愚痴を聞かせてやるか、と思ったのだが案の定 2 人揃って拳骨をくらってしまった。
「相手が恋人であろうと、部下であろうと暴力を振るうのはアウトだと思うんですが」
「そーだそーだ!よく言った、名前先生!」
「なーにが恋人だ、部下だ!まともに仕事をこなしてから言え、この役立たずどもが!」
「カルエゴ先生って悪魔を傷つける為の言葉選びに関しては天才的ですよね。ロビン先生が可哀想」
「お前は人を馬鹿にするための言葉選びに関しては天才的だな、苗字。品の無い悪魔は恋愛対象外だ」
決定打となる一言を平然と言ってのけたカルエゴ先生を見て、さすがのロビン先生もギョッと私の方を振り返る。
しかし、片思い歴 7年の私からすればこんなのは序の口だ。
「もうカルエゴ先生ったら。私、一向に振り向いてくれる気のない相手の好みなんか気にする程落ちぶれてないんですけど!」
「名前先生!さすがにその返答は痛々しいよ!」
「だってどうせこの人、私が品のある悪魔になったところで好きになんかなってくれないんだもん」
「指を指すな」
「そんなこと今どーでもいーでしょーが、カルエゴ先生!」
「新任、お前特別指導の覚悟はできてるんだろうな」
「ひぃっ!」
カルエゴ先生がバチバチと魔力を放ちながらドスをきかせればロビン先生の威勢もどこへやら。
瞬く間に私の背後に隠れてしまった。
かくいう私もさすがにここまで立腹されるとは思っておらず、内心ひやひやである。
「苗字」
「え、は、はい」
「お前もお前だ。何だその言い草は」
「えーと、はぁ。すいません」
どの言い草を指しているのかが分からず曖昧な返事をすると、カルエゴ先生は呆れ顔で大きなため息を吐いた。
その反応も全く面白くはないが、これ以上怒られるよりはマシなので大人しくしておく。
「お前は昔からそうだ。いつもいつも挑戦する前に諦める」
「え」
「泣き言は本気でぶつかってから言え」
そう言ったきり、カルエゴ先生はデスクに向き直り仕事を再開してしまった。
その後ろには、彼の言葉の意味が上手く理解できずに固まってしまう私。
カルエゴ先生、背中広いなあ。
「それって名前先生にも望みがあるってことですか?」
いつのまにか私の後ろから出てきたロビン先生がカルエゴ先生に問いかけていた。
当然のように無視されているが、今度は私に「ね!そういうことだよ!ね!」と続けるロビン先生。
その屈託のない笑顔につられて思考回路が私の回復してきた。
「な、なるほど…」
「やったやった!名前先生これから頑張りましょう!」
「カルエゴ先生やっぱり私のこと好きだったんですね⁉」
「なっんでそうなる!」
「私が本気になるのを待っててくれたんですよね!」
「あっもしかして、名前先生が大人になるのを待ってくれたんじゃない?さすがに生徒に手を出すわけにはいかないから」
「オイコラ新任。お前もいい加減に…」
「もうやだあ!私を大人にするのはカルエゴ先生ですよ!」
「キャー!名前先生やーらしー!」
この後、使い魔まで出したカルエゴ先生にはちゃめちゃに怒られたのは言うまでもない。