ゴールデンカムイ
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※現パロ
「お姫様抱っこ?」
「うん」
「いや、無理でしょ」
「えぇ⁉︎」
「だって佐一くん何キロあるの?」
「違うよ、俺が名前ちゃんを抱っこするの!」
「あぁ、そういうこと?」
瞳をキラキラさせた乙女のような表情で言うものだからつい勘違いしてしまった。
しかし、普段の佐一くんのロマンチストぶりを知っていれば、この勘違いも理解てくれるだろう。
記念日どころか普段のデートでさえ、私が照れ臭くなってしまうような乙女チックなアイデアを実行してくれるのが彼の常だった。
初デートの終わりに花束をくれる男性なんて、少なくとも私の人生においては空前絶後である。
「ねぇ、してみてもいい?」
「いやだ」
「何でぇ?」
「そもそも何でいきなりお姫様抱っこなの?」
「えっ名前ちゃん昨日のドラマ見てないの⁉︎」
「見てない」
「あれ今みんな見てるのに…!」
軽くショックを受けている彼が続けたところによると、巷で流行っている恋愛ドラマに感動的なお姫様抱っこのシーンがあったらしく、佐一くんも試してみたくなったんだそう。
「そこで私を選んでくれるのは嬉しいけどさぁ」
「当たり前でしょ。他にこんなことしたいと思う相手なんていないよ」
「…わざわざ試さなくても、佐一くんならそんなの朝飯前でしょ」
「あれ?照れてる?」
「照れてないけど」
「かーわーいーい!」
「照れてないけど!」
「ねぇ、ダメぇ?」
しなを作り、猫撫で声で擦り寄ってくる佐一くん。
整った顔も相まってエグい攻撃力がある。
イケメンって得だなあ!
「でも怖いし」
「大丈夫だよ!絶対落とさない!約束する!」
「いや、それは大丈夫だろうけど」
「じゃあ何が怖いの?」
優しい声を徹底している癖に、私の両手をしっかりホールドしてじわじわと距離を詰めてくる佐一くんが一番怖い、とはとても言えない。
「…高いところ…」
「うん?なあに?」
「高いところが怖いの!」
「なにそれぇ…かわいい…!」
「ちょっと!どさくさに紛れて抱きつかないで!」
勢いに任せてまんまと佐一くんの膝の上に抱き寄せられ、結局彼の望むお姫様抱っこまで秒読みの状況になってしまった。
「確かに名前ちゃんの普段の視点と比べると高くなるかもしれないけど…俺、そんなに背高くないから大丈夫じゃない?」
「大丈夫じゃない。身をもって経験してるから」
「身をもって?誰かにお姫様抱っこされたことがあるの?誰?いつ?」
「お父さんに!肩車された時の話!子供の時の話!」
要らぬスイッチを押してしまったせいで絶殺モードに入ってしまった佐一くんに慌てて弁明する。
「なぁんだ、お父さんかぁ」
佐一君のご機嫌を損ねないように、且つお姫様抱っこをしない方向でなんとか話を収めたいところだが、彼のあまりのしつこさにこちらは疲労困憊である。
佐一君は普段は紳士的だし、思いやりがあってよく気が付くいい子だけれど、自分の願望を叶えたいときに見せる尋常じゃない執念にはほとほと困り果ててしまう。
「お、お姫様抱っこはまた今度にしない?私、ダイエット頑張るから、佐一くんも筋トレ頑張ってよ…」
「あれ?名前ちゃんなんか疲れてる?俺がベッドまで運んであげるね!」
「いやいやいやいや誰のせいだと…待って!待って佐一くん!てかベッドなんてすぐそこじゃん…ぎゃあぁあ!」
「ほんとに高いところダメなんだね…」
「だからそう言ったじゃん…」
「でも俺、名前ちゃんからぎゅうってしてくれて嬉しかったぁ」
「お化け屋敷の時も同じこと言ってたよね…」
「ごめんなさい!無理強いして…もうしない!絶対に!」
「………絶対?」
「約束する!」
「アイス買ってきて」
「ダッツ買ってきます!」
「お姫様抱っこ?」
「うん」
「いや、無理でしょ」
「えぇ⁉︎」
「だって佐一くん何キロあるの?」
「違うよ、俺が名前ちゃんを抱っこするの!」
「あぁ、そういうこと?」
瞳をキラキラさせた乙女のような表情で言うものだからつい勘違いしてしまった。
しかし、普段の佐一くんのロマンチストぶりを知っていれば、この勘違いも理解てくれるだろう。
記念日どころか普段のデートでさえ、私が照れ臭くなってしまうような乙女チックなアイデアを実行してくれるのが彼の常だった。
初デートの終わりに花束をくれる男性なんて、少なくとも私の人生においては空前絶後である。
「ねぇ、してみてもいい?」
「いやだ」
「何でぇ?」
「そもそも何でいきなりお姫様抱っこなの?」
「えっ名前ちゃん昨日のドラマ見てないの⁉︎」
「見てない」
「あれ今みんな見てるのに…!」
軽くショックを受けている彼が続けたところによると、巷で流行っている恋愛ドラマに感動的なお姫様抱っこのシーンがあったらしく、佐一くんも試してみたくなったんだそう。
「そこで私を選んでくれるのは嬉しいけどさぁ」
「当たり前でしょ。他にこんなことしたいと思う相手なんていないよ」
「…わざわざ試さなくても、佐一くんならそんなの朝飯前でしょ」
「あれ?照れてる?」
「照れてないけど」
「かーわーいーい!」
「照れてないけど!」
「ねぇ、ダメぇ?」
しなを作り、猫撫で声で擦り寄ってくる佐一くん。
整った顔も相まってエグい攻撃力がある。
イケメンって得だなあ!
「でも怖いし」
「大丈夫だよ!絶対落とさない!約束する!」
「いや、それは大丈夫だろうけど」
「じゃあ何が怖いの?」
優しい声を徹底している癖に、私の両手をしっかりホールドしてじわじわと距離を詰めてくる佐一くんが一番怖い、とはとても言えない。
「…高いところ…」
「うん?なあに?」
「高いところが怖いの!」
「なにそれぇ…かわいい…!」
「ちょっと!どさくさに紛れて抱きつかないで!」
勢いに任せてまんまと佐一くんの膝の上に抱き寄せられ、結局彼の望むお姫様抱っこまで秒読みの状況になってしまった。
「確かに名前ちゃんの普段の視点と比べると高くなるかもしれないけど…俺、そんなに背高くないから大丈夫じゃない?」
「大丈夫じゃない。身をもって経験してるから」
「身をもって?誰かにお姫様抱っこされたことがあるの?誰?いつ?」
「お父さんに!肩車された時の話!子供の時の話!」
要らぬスイッチを押してしまったせいで絶殺モードに入ってしまった佐一くんに慌てて弁明する。
「なぁんだ、お父さんかぁ」
佐一君のご機嫌を損ねないように、且つお姫様抱っこをしない方向でなんとか話を収めたいところだが、彼のあまりのしつこさにこちらは疲労困憊である。
佐一君は普段は紳士的だし、思いやりがあってよく気が付くいい子だけれど、自分の願望を叶えたいときに見せる尋常じゃない執念にはほとほと困り果ててしまう。
「お、お姫様抱っこはまた今度にしない?私、ダイエット頑張るから、佐一くんも筋トレ頑張ってよ…」
「あれ?名前ちゃんなんか疲れてる?俺がベッドまで運んであげるね!」
「いやいやいやいや誰のせいだと…待って!待って佐一くん!てかベッドなんてすぐそこじゃん…ぎゃあぁあ!」
「ほんとに高いところダメなんだね…」
「だからそう言ったじゃん…」
「でも俺、名前ちゃんからぎゅうってしてくれて嬉しかったぁ」
「お化け屋敷の時も同じこと言ってたよね…」
「ごめんなさい!無理強いして…もうしない!絶対に!」
「………絶対?」
「約束する!」
「アイス買ってきて」
「ダッツ買ってきます!」