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今日の真珠さんはいつもと様子が違った。
借りてきたDVDをうちで見ようってことになったんだけど、何回か来てるのに今日は妙にソワソワしてる。
「(何か気になることでもあるのかな…?)」
『あの、みかどちゃん!』
「は、はい!」
『おれたち、付き合ってから1ヶ月経ったよね…』
「えっと…はい」
『だから、その…おれ…』
「?」
『きみとキスしたいんだけど…いいかな?』
「!?」
『ごめん、いきなりこんなこと言って…でもおれ…』
「………いいですよ」
『え、ほんとに?』
首を縦に振る。
がしっ
「えっと、それじゃその…するよ」
真珠さんに両肩を掴まれて目を閉じる。
「…」
『…』
「…」
『…ゴクッ』
「?」
『…』
何の反応もないことを不思議に思い、薄く目を開けると
「…し、真珠さん?」
さっきよりも少し近付いた距離ではあったが、そのままフリーズしている真珠さんがいる。
『あっ、ごめん…おれその緊張しちゃって…』
『前にも話したことあるけど、あんまり恋愛経験もないから……おれ、かっこ悪いな』
そう言うと掴んでいた肩から力が抜ける。
『…ごめんね、DVD見ようか』
真珠さんに言われてDVDをセットする。
借りてきた映画は私が選んだミステリーサスペンス。
普段はあんまりこの手のジャンルを選ばない、って真珠さんが言ったから私のオススメを借りたんだけど…
『(ボーッ)』
「(真珠さん、結構凹んでるのかな……そういえばうちに来たときからソワソワしてたもんね…)」
そんなことを思いながら映画を見ているとふと左手が真珠さんの右手にあたる。
ビクッ
ちらりとその方向を見ると真珠さんの手が重なる。
『…だめ、かな?』
「だ、だめじゃないです!」
『良かった…』
少し笑顔が戻る真珠さん。
そのまま映画は進み終盤へ。
「…あっ、ここからちょっと恐いシーンなんですよね」
『そうなの?』
「なので私は目を瞑っているので終わったら教えてください」
『分かったよ。あっ、おれの肩使っていいからね』
その言葉に甘えるように真珠さんの肩に顔を隠す。
物語は犯人が今までやってきた猟奇殺人を回想するシーン。
どうしてもこのシーンだけは何回見ても恐さを感じる。
「(まだかな…まだだな。まだ最後の人が…)」
しばらくすると真珠さんから声をかけられる。
『…あっ、ねぇ終わったみたいだよ』
「ん…」
強く目を瞑っていたからか目を開けようとするとチカチカする。
「(…あれ?真珠さん、テレビじゃなくてこっち見てる?)」
「犯人、最後まで凄かっ…ん!」
その瞬間、真珠さんの唇が私の唇に触れる。
チュッ
『…へへ、やっと出来た』
「っ!」
『ごめんね、狙ったみたいにしちゃって』
「あの、いえ…」
『でも家で練習したときと違ったから…って、あっ…!』
「…練習したんですか?」
『う、うん…あっ、枕でだよ!きみにかっこ悪いところ見せたくなくて……でもこんなこと言っちゃうなんて、やっぱりかっこ悪すぎだね』
「……そんなことない、ですけど」
『え?』
「練習って、どんな風にしてたんですか?」
『…いいの?またキスしても』
恥ずかしくなって今度は俯きながら首を縦に振る。
すると握っていた真珠さんの手に少し力が入る。
「? …んっ」
顔を上げると少しだけ顔を傾けた真珠さんにキスをされる。
チュッ
そのまま唇に真珠さんの舌があたったかと思うと唇が離れる。
「(ん、あれ…?)」
『…こんな感じのとか、他にもいろいろ』
顔を赤くして小さく呟く真珠さん。
『でも、もう練習じゃなくて本番…だね!』
『おれ、もっと凄いキスが出来るように頑張るよ!』
「!」
「あの、……はい」
『それでその…ごめん!おれ、ちゃんと映画見れてなかったんだ』
「ふふっ、大丈夫ですよ」
『いや、だめだよ。みかどちゃんがオススメしてくれたやつだからちゃんと見たい!だからもう1回見てもいいかな?』
テレビを見ると既にエンドロールが流れている。
「…じゃあ、最初からまた流しますね」
『うんっ、ありがとう!あっ、また恐いシーンになったらおれの肩使ってね!』
「えっ」
『あっ、変な意味じゃないよ?…ん、でも否定するのもちょっとだけ違うか?うーん』
真剣に考える真珠さんを見ていると微笑ましくなる。
「ふふっ…ねぇ、真珠さん?また手繋ぎながら見たいな」
『あっ、うん!いいね』
真珠さんから手を差し出される。
出された手の平に手を重ねるとゆっくりと包まれる。
『…おれ、みかどちゃんのこと好きだな』
「え…?」
『ううん、何でもない!また映画が終わるまできみと手を繋げて、おれ嬉しいよ!』
『映画終わっても…おれの手、離しちゃだめだからね?』
借りてきたDVDをうちで見ようってことになったんだけど、何回か来てるのに今日は妙にソワソワしてる。
「(何か気になることでもあるのかな…?)」
『あの、みかどちゃん!』
「は、はい!」
『おれたち、付き合ってから1ヶ月経ったよね…』
「えっと…はい」
『だから、その…おれ…』
「?」
『きみとキスしたいんだけど…いいかな?』
「!?」
『ごめん、いきなりこんなこと言って…でもおれ…』
「………いいですよ」
『え、ほんとに?』
首を縦に振る。
がしっ
「えっと、それじゃその…するよ」
真珠さんに両肩を掴まれて目を閉じる。
「…」
『…』
「…」
『…ゴクッ』
「?」
『…』
何の反応もないことを不思議に思い、薄く目を開けると
「…し、真珠さん?」
さっきよりも少し近付いた距離ではあったが、そのままフリーズしている真珠さんがいる。
『あっ、ごめん…おれその緊張しちゃって…』
『前にも話したことあるけど、あんまり恋愛経験もないから……おれ、かっこ悪いな』
そう言うと掴んでいた肩から力が抜ける。
『…ごめんね、DVD見ようか』
真珠さんに言われてDVDをセットする。
借りてきた映画は私が選んだミステリーサスペンス。
普段はあんまりこの手のジャンルを選ばない、って真珠さんが言ったから私のオススメを借りたんだけど…
『(ボーッ)』
「(真珠さん、結構凹んでるのかな……そういえばうちに来たときからソワソワしてたもんね…)」
そんなことを思いながら映画を見ているとふと左手が真珠さんの右手にあたる。
ビクッ
ちらりとその方向を見ると真珠さんの手が重なる。
『…だめ、かな?』
「だ、だめじゃないです!」
『良かった…』
少し笑顔が戻る真珠さん。
そのまま映画は進み終盤へ。
「…あっ、ここからちょっと恐いシーンなんですよね」
『そうなの?』
「なので私は目を瞑っているので終わったら教えてください」
『分かったよ。あっ、おれの肩使っていいからね』
その言葉に甘えるように真珠さんの肩に顔を隠す。
物語は犯人が今までやってきた猟奇殺人を回想するシーン。
どうしてもこのシーンだけは何回見ても恐さを感じる。
「(まだかな…まだだな。まだ最後の人が…)」
しばらくすると真珠さんから声をかけられる。
『…あっ、ねぇ終わったみたいだよ』
「ん…」
強く目を瞑っていたからか目を開けようとするとチカチカする。
「(…あれ?真珠さん、テレビじゃなくてこっち見てる?)」
「犯人、最後まで凄かっ…ん!」
その瞬間、真珠さんの唇が私の唇に触れる。
チュッ
『…へへ、やっと出来た』
「っ!」
『ごめんね、狙ったみたいにしちゃって』
「あの、いえ…」
『でも家で練習したときと違ったから…って、あっ…!』
「…練習したんですか?」
『う、うん…あっ、枕でだよ!きみにかっこ悪いところ見せたくなくて……でもこんなこと言っちゃうなんて、やっぱりかっこ悪すぎだね』
「……そんなことない、ですけど」
『え?』
「練習って、どんな風にしてたんですか?」
『…いいの?またキスしても』
恥ずかしくなって今度は俯きながら首を縦に振る。
すると握っていた真珠さんの手に少し力が入る。
「? …んっ」
顔を上げると少しだけ顔を傾けた真珠さんにキスをされる。
チュッ
そのまま唇に真珠さんの舌があたったかと思うと唇が離れる。
「(ん、あれ…?)」
『…こんな感じのとか、他にもいろいろ』
顔を赤くして小さく呟く真珠さん。
『でも、もう練習じゃなくて本番…だね!』
『おれ、もっと凄いキスが出来るように頑張るよ!』
「!」
「あの、……はい」
『それでその…ごめん!おれ、ちゃんと映画見れてなかったんだ』
「ふふっ、大丈夫ですよ」
『いや、だめだよ。みかどちゃんがオススメしてくれたやつだからちゃんと見たい!だからもう1回見てもいいかな?』
テレビを見ると既にエンドロールが流れている。
「…じゃあ、最初からまた流しますね」
『うんっ、ありがとう!あっ、また恐いシーンになったらおれの肩使ってね!』
「えっ」
『あっ、変な意味じゃないよ?…ん、でも否定するのもちょっとだけ違うか?うーん』
真剣に考える真珠さんを見ていると微笑ましくなる。
「ふふっ…ねぇ、真珠さん?また手繋ぎながら見たいな」
『あっ、うん!いいね』
真珠さんから手を差し出される。
出された手の平に手を重ねるとゆっくりと包まれる。
『…おれ、みかどちゃんのこと好きだな』
「え…?」
『ううん、何でもない!また映画が終わるまできみと手を繋げて、おれ嬉しいよ!』
『映画終わっても…おれの手、離しちゃだめだからね?』