長編小説 プリンセスピーチショータイム!キラメキ劇場を取り戻せ!

「残ってるのは、パティシエだね」

「気を引き締めていきましょう…。グレープは何を仕掛けてくるのかわからない…」

ピーチとステラは、パティシエの扉に入り、「ヤミのパティシエと幻惑のスイーツ」に挑む。でも、やはり、景色は、お菓子の家が無重力で浮遊していて、おかしい。ピーチは、予め、パティシエの姿に変身し、キラリスタを探していった

「どこにキラリスタがいるのかな?」

ステラは言い、ピーチが注意深く探すと、パティシエの衣装を着けたキャストンがいた

「やった!パティシエのキラリスタだ!」

「やったわ。でも、あっさり見つかるのって…?」

パティシエキラリスタが見つかって、ステラは大喜び!でも、ピーチは怪しんだ。舞台に入ったばかりで、あっさりと見つけたのは、罠があるに違いない

「ようこそ…。グレープ様のキッチンスタジアムへ…」

「グ、グレープ様だって!?」

「一緒にお菓子を作りましょう…」

パティシエキラリスタは、敵対するグレープのことを様付けで呼んでいた。これは明らかにおかしい。その後ろには、パティシエの男が潜んでいた。そいつが彼女を操っているのだろう。彼女は、どこかに去っていった

「なんだか、様子がおかしいよ…。追ってみよう」

「えぇ。元に戻せる方法は…!あっ!」

ピーチは、思い出した。「ナイトメアパーティへようこそ」の舞台で子供達が、ドゥーケにおかしくされていたことを。ピーチのスイーツで元に戻すことができたのだ。もしそうなら、パティシエキラリスタを元に戻せるかもしれない

「私のスイーツならいけるかも!」

ピーチは、自信に溢れ、彼女のところに向かった

「待っていましたわ…」

パティシエキラリスタは、ブランコに乗って、やってきた

「待って、私は、貴方と戦いに来たんじゃないの!」

ピーチは説得したが、彼女には届かない

「楽しいお菓子作りの始まりよ。お題は、3段のキャラクターケーキ。先に完成させた方の勝ちよ…」

パティシエキラリスタは、ピーチにケーキ勝負を持ち掛ける。

「どう?やる?やらない?」

「やってみせるわ!そして!優しい貴方に戻してみせる!」

ピーチは勝負に応じた。ピーチもブランコに乗り、ホイップクリームの準備をしたのだ

「レディ…ゴー!!」

ついにピーチとパティシエキラリスタの戦いが始まった

「まずは、苺のトッピングね!」

ピーチは、気合いを入れて、慣れた手つきでホイップクリームを乗せていく。でも、相手は、キラリスタ。パティシエの腕前はかなりのものだ

「よし!これでどう!」

ピーチは、1段目を完成させていく。進み具合は、ピーチの方が上だ

「チャレンジャー、一歩リード!しかし、キラリスタの本気はこれからデース!」

「ふん!これは、小手調べよ。本気出しちゃおうかしら?」

パティシエキラリスタは、ペースを上げていき、1段目を完成させた。2段目に入ったのだ

「くっ。回ってると難しいのね…」

ピーチは、回るケーキに苦戦している。思うように魔法がかからず、トッピングにならない。そうしているうちに、パティシエキラリスタのケーキが完成へ近づいている

「ふぅー。これで2段目完成よ…」

ピーチが2段目を完成させた頃は、パティシエキラリスタは、3段目だ。このままでは負けてしまう

「ピーチ!急がなきゃ!」

「わかってるわ。でも、お菓子に心を込めなきゃ!」

ピーチは、深呼吸し、落ち着かせ、慌てずに急いで、3段目のケーキのトッピングをしていく

「できましたー!!」

完成させたタイミングで様子をみると、僅かながら、パティシエキラリスタのケーキは完成間近だった。もし、遅れていたら負けてしまったかもしれない

「チャレンジャーケーキの完成デース!3段ケーキ対決の勝者は…!」

「どうかしら…?」

「チャレンジャーの勝利デース!」

「やったわ!」

「そんな!ウソよ!」

勝負がつき、ピーチは喜び、パティシエキラリスタは悔しがっている。でも、キラリスタの誇りとして、まだ負けは認めたくないのだ

「ふん!見た目はよくても、味はどうなのかしら?」

「そうね。美味しくなかったら、勝負に勝ったとはいえないわ。どうぞ!食べてみて!」

ピーチに勧められ、パティシエキラリスタは、ピーチが作ったケーキを食べた。じっくりと味わうと、彼女が笑顔になっていき、グレープの幻惑から解放されたのだ

「なんて、美味しいのかしら!!」

「貴方のお菓子って、とても美味しい!とても最高の気分よ!」

「よかったー!いつものキラリスタに戻ったみたい!」

「えぇ。ここから脱出しましょう!」

ピーチは、パティシエキラリスタとともに脱出を目指す。しかし、男は、彼女たちを逃がすまいと、幻惑をかけてくる

「ワタシとも一緒にお菓子を作りましょうー」

「貴方にかまってられないの!」

ピーチは、男の声に惑わされずに進むと、出口が!

「此処から、出られるわ!」

ところが、出口はカーテンを閉められ、ヤミのパティシエが立ちはだかった

「ようこそ、キッチンスタジアムへ、ここからは逃さないデース!」

「結局はこうなるのね!」

「次はワタシと勝負デース!ここを出たければ、ワタシに勝つことデース!」

「やるしかなさそう。でも、貴方と力を合わせれば!」

「とにかく、クッキーをたくさん作ることデース!先にお皿いっぱいクッキーを作った方が勝ちデース!」

「この勝負、私達が勝つわ!」

こうして、ピーチは、パティシエキラリスタと力を合わせて、クッキー作りに挑んだ。

「一緒に作りましょう!」

「えぇ!ケーキ作りで貴方に勝ったもの!その力を合わせたら、無敵よ!」

ピーチは、パティシエキラリスタと同じ場所でクッキー作りに入る。すると、その力は凄く、あっという間にお皿はどんどんとクッキーでいっぱいだ。ヤミのパティシエもかなりのものだが、それでも、2人のチームワークには敵わなかった。そして…

「これが最後の1皿よ!」

ピーチとパティシエキラリスタが心を込めて、作ったクッキーを添える。勝負がついたのだ

「やったわ!」

「約束通り、ここから出してください!」

「嫌デース!お菓子は味デース!!美味しくなければ、認めないデース!!」

負けても、まだ諦めないヤミのパティシエは地団太を踏んでいる

「仕方ないわね。とびっきりの美味しいクッキーを作ってあげる…」

ピーチとパティシエキラリスタが、気合いを入れて、特製クッキーを作り上げる。それをヤミのパティシエに食べさせた

「ユー達のクッキーなんて…」

彼はじっくり味わった。

「おおお…美味しすぎるデース!!」

その味に感動した彼は、キラメキに包まれて、消滅していったのだ

「なんという締め…」

「でも、出口を開けてくれたわね!一緒に出ましょう!」

ピーチとパティシエキラリスタは、舞台を出た

「あなたのセンス、とてもいいわ!」

「えへへ…。ありがとう!」

ピーチは、照れながら、お礼を言うと、パティシエキラリスタは別れていった

「今は、反応してる心はないわね」

「じゃあ、4階に行こうか!」

「えぇ!」

ピーチとステラは、4階に向かった
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