その小さな手を
静かになった部屋には、互いの荒い息だけが響いていた。
「カガリ……大丈夫か…?」
全てが終わって、やっとアスランも落ち着いたようだった。
思い返せばまったくカガリの躰を気遣ってやれなかった気がする。
カガリはアスランの腕の中でぐったりしていた。
「…ん」
返ってきたのは、優しい笑みと甘い声。
アスランは安心したが、それでもカガリが無理しているのが分かった。
「ごめん…。5年分ぶつけてしまって…」
余裕なく進めてしまった自分が情けない。
でもあんな感覚は初めてでどうしようもなかった。
「次はもう少し落ち着いてできると思うんだけど…」
「つ…次…!?」
アスランがなんとなく思ったままを言ったら、カガリは仰天した。
もしかしてカガリはこの行為が最初で最後だとでも思っていたのだろうか。
そんな拷問すぎること…
アスランは笑ってカガリの顔を覗き込んだ。
「カガリはもうしたくない?」
「えっ、…でも……っ恥ずかし…い…」
「俺はしたい、何回でも」
甘いキスでカガリを説得すると、カガリは顔を真っ赤にして頷いてくれた。
それがどうしようもなく愛しくて…
喜びが言葉と共にあふれ出した。
「愛してるよ…カガリ」
カガリは幸せそうに微笑んでくれて、アスランはその成長した躰を隈なく口づけた。
…そうして
素肌のまま抱き合って、気持ちを確かめ合っていると
当然また熱が生まれてくる。
“次”は、カガリが思っていたよりずっと早く訪れたのだった。