その小さな手を
カガリと出会ってから5年、その間アスランは他の女性に指一本触れなかった。
もともと頻繁に欲を解放するタイプではなかったこともある。
しかし、カガリと一緒に眠るようになってから、淡白だと思っていた自分は裏切られた。
計りしれないほどの忍耐で毎晩耐えることになってしまったのだ。
それでもアスランは他の人を抱く気がおきなかった。
欲しいのは一人だけ・・・
「ずっと…こうして愛したかった…」
奥深くまで溶け合うように
少しの隙間もなく
ひとつに
「ずっと……」
アスランは長い間こういった行為から離れていて、手順なんか忘れそうだと思ったこともあったが、
それは杞憂だった。
カガリを前にすると勝手に体が動く。
というか暴走して止まらないのだ。
自分がしたいようにするだけで、カガリは敏感な反応を見せた。
「アス…ラン…」
少し痛みが和らいだのか、カガリはやっとアスランの名前を呼んだ。
繋がっている部分が痛くて愛しい…。
そう表情で伝えた。
「うん…」
アスランも同じ表情を返して、そっとキスをした。
―――やがて、ベッドが軋む音が二人を包んだ。
ゆっくりしたいという最後の理性と、5年分の渇望…
その2つは最後までアスランの中で戦っていたが、途中からアスランもわけが分からなくなってしまった。
夢中でキスをして、突き上げて、求めた。
男としてカガリを愛せる喜びを感じながら・・・