その小さな手を



……指を引き抜くと、そこはカガリが感じた証で濡れていた。

ふっと圧迫感が無くなったカガリは息を吐き、うつろな瞳でアスランを見上げた。


「あすらん…」

「気持ちよかった…?」

「…う、ん……」


さっきまでの乱れ方も、こんな表情も…
ずっとアスランが夢見ていたことだ。

もうめちゃくちゃにしたくなる。


そんな自分を戒めるように、カガリに優しいキスをして
アスランは硬く勃ちあがっている自身を押し付けた。


「あ…っ」

「……いくよ…?」


――――今からのことを思うとアスランは呼吸すら忘れそうだった。

優しくするつもりではいるけど…さっきまでの自分を考えると…。


「ごめんな…カガリ」


無理だと思って先に謝ってから、アスランは少しずつそこに押し込んでいった。





「―――っああ!やっ待っ……!!」

「…ごめ…っ」


内壁も、カガリの手も、懸命にアスランを押し返そうとする。
それでもアスランは謝るだけで退こうとはしなかった。


「いっ…!!!」

「……ッ、ごめん、つかまってて……」


最後の謝罪をして、あとはただ腰を進めた。





・・その先に、アスランがずっと望んでいた瞬間があった。

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