その小さな手を



「なんで隠すんだ」

「だって…っ…」


毎日一緒に寝ていたアスランのベッドの上。
慣れている場所のはずなのに、カガリは両手で自分の服を抑えて震えていた。

初めて服を脱がされているのだから当然である。



…今日、二人は2年ぶりの再会を果たした。

アスランがオーブに迎えに行こうとした前日、カガリの方からプラントへやってきてアスランは驚いた。
カガリの誕生日前日のことだった。
そして先ほど日付は変わって、カガリは15歳になったばかりだ。


全て飲み込むようなアスランの熱いキスから始まって
カガリはあっという間にベッドに押し倒されてしまったのだった。





「どれだけ……」


キスの合間に熱い息がかかる。


「一体どれだけ待ったと思う…?カガリ…」

「アスラ…っ」


アスランの切なげな声で、カガリは痺れるような感覚に陥った。
キスも愛撫も…ぜんぶが「今からカガリを抱く」と告げている。


「5年だ」


こんな一言じゃ足りない…
俺が待っていた、気の遠くなるような長い時間は…。

ずっと君を感じたくて




「気が狂いそうだった………」





アスランはその細い首筋を味わいながら、胸元のボタンを外していった。

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