その小さな手を



「とんでもないって、なんだよ…」

「いや…」


予想していた言葉がカガリから聞こえてきて、アスランは嬉しそうにカガリを抱きしめた。

久しぶりの感覚に感動する…。

カガリの額や頬にキスして、次は口唇に…と思ったとき、
アスランはプロポーズの返事をもらってないことに気付いた。


「…俺と結婚してくれる?カガリ」


「え、…っあ…。……はい…」


可愛い返事と同時に、待ちきれなかったように口唇が重なった…。





――――カガリがもっと早く生まれてきてくれればと
何度も思った

でもきっと君は…それ以上に


“もっと早く生まれてきたかった”と、俺の何倍も強く思っていたんだな・・・




「生まれてきてくれてありがとう……カガリ…」





そうして、最後の夜は2人で眠った。

…といっても厳密にはカガリは眠らせてもらえなかった。
アスランが「充電」という名目でひたすらカガリの口唇を求め続けたからである。


自然とそれは深く絡み合うキスになっていき、カガリは初めての大人のキスに慌てるばかりだった。

当然アスランの体も今まで以上に熱を孕んでしまい、耐えることにとてつもない労力が必要だったのだが
それでもキスをやめなかった。








そして2年後――――

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