氷姫は残照に熔く
改めてカガリの瞳と向き合うと、吸い込まれそうに綺麗だった。
ベッドでしか見れない表情も可愛くて
何度でも好きだなと思う。
硬さを増した雄に急かされるように、彼女の中に指を入れると、甘い声と水音がした。
耳からゾクゾクして、カガリも同じように求めてくれているのだと思った。
「カガリも寂しかった…?」
「ああっ、あ…ッあ…!」
「すごい…もう入りそう…」
アスランはすぐにベルトに手をかけて、反り立つものを取り出した。
パーティーまでもう時間がないというのを、早めの挿入の免罪符にする。
とろとろに溶けているカガリを見てしまったら抑えられるはずがなかった。
見た目がグロい肉棒を、綺麗な躰にゆっくり埋め込んでいく…。
アスランの肩に、カガリが強くしがみついた。
「ああ、あっあー!」
「はっ……、あ…」
溢れ出る蜜に助けられて、一度も止まることなく奥までたどり着いた。
全身を包む一体感に感動する。
ああ、カガリの中だ・・・。
「はぁ……、すごい幸せ……」
「……っ…アス…」
アスランはしばらく動かずに感動を味わおうとしていたが、その間もカガリの中がビクビクと刺激してきた。
たまらずアスランの腰が動き出す。
すぐに達してしまわないように、ゆっくり…。
熱くなったその中を上下していく。
そのたびにカガリが敏感に反応して、強くしがみついてくる。
「あっ…!」
・・こんな、快楽の波に耐えるような彼女を初めて見る。
「気持ちいい…?カガリ…」
いったん動きを止めて聞いてみると、泣きそうな顔で「ん…」と返ってきた。
可愛い…。
こんなの嬉しすぎる。
たまらずカガリの膝裏を抱え上げて、結合を鋭利な角度にした。
「っ、もう……めちゃくちゃにするよ」
・・はぁっ、はぁ、は・・・
二人の乱れた息が重なる。
すべて出し尽くして行為が終わっても、躰が離れられなかった。
もう香水の匂いはとっくにどこかへ消えた。
完全に100%カガリの香りだ。
「もう1回…」
「あ…」
当然のように次を求めてカガリの首筋に舌を這わせると、一瞬、流されそうになった彼女が慌てて止めに入った。
「だめだよ…っ、そろそろ準備しないと…髪も…」
ぐったりしていて、女の止める手にはまったく力が入っていない。
それをいいことに男は簡単に手を摘み取ってその指先にキスをした。
「もうこのまま二人で欠席してしまおうか…。一人だけだったら問題だけど二人共なら逆にいいんじゃないかな」
「ばかぁ…っ次期国王がなに言ってるんだ…!」
「…カガリの前でだけは、普通の男だよ」