quartet



まるで一番会いたくない人に会ってしまったような。
驚愕と焦燥が入り混じった表情、
カガリの体はすでにどこかへ逃げ出そうとしている。



「待って」

「・・ひゃ・・っ」


とっさに腕を掴むと、カガリは肩を跳ねさせた。


「何で部活に来ないんだ?」

「なんでって・・・」

「キラとラクスも心配してる」


俯いて目を合わせようとしないカガリの顔を覗き込んだが
アスランより背が低いためよく見えなかった。


それでも。
どうしてもこれだけは言っておきたくて。


「新入部員なんてもういいから。ちゃんと部活来いよ・・」


会いたい
前みたいに同じ空間で、笑った顔を見ていたい

もうそれだけでいいから



「・・・っ離して!」


しかし、手のぬくもりは、カガリによって振り払われた。



「あんなところもう行きたくない・・・!」



13/22ページ