quartet
まるで一番会いたくない人に会ってしまったような。
驚愕と焦燥が入り混じった表情、
カガリの体はすでにどこかへ逃げ出そうとしている。
「待って」
「・・ひゃ・・っ」
とっさに腕を掴むと、カガリは肩を跳ねさせた。
「何で部活に来ないんだ?」
「なんでって・・・」
「キラとラクスも心配してる」
俯いて目を合わせようとしないカガリの顔を覗き込んだが
アスランより背が低いためよく見えなかった。
それでも。
どうしてもこれだけは言っておきたくて。
「新入部員なんてもういいから。ちゃんと部活来いよ・・」
会いたい
前みたいに同じ空間で、笑った顔を見ていたい
もうそれだけでいいから
「・・・っ離して!」
しかし、手のぬくもりは、カガリによって振り払われた。
「あんなところもう行きたくない・・・!」