巡査部長イザーク・ジュール番外編Ⅳ
俺の相棒アスラン・ザラは、今日も性欲全開である。(嫁限定)
ザフト警察署・刑事課所属の俺たちは、今、とんでもない緊張感に襲われているところだった。
先ほど凶悪事件が発生したというアラートが管内を駆け巡ったのだ。
『2丁目の商業ビルにて立てこもり事件発生!犯人は拳銃を所持!!』
『管内の警察官は拳銃を携帯の上、現場へ急行せよ』
これは大きな事件だ…!
「行くぞ、ダコスタ!」
「はい!あれっ、アスラン先輩は?」
「あいつは仮眠室にいるはずだ。起こしてから行くぞ」
実は、俺とアスランは一昨日から今朝まで隣のメンデル警察署の捜査本部に行っていて、まともに寝ていなかったのだ。
俺はさっきまで仮眠をとらせてもらい、今アスランと交代したところだ。
寝たばかりであろうアスランを起こすのは申し訳ないが、これも刑事の宿命である。
「アスラン、事件だ!!」
バタン!
俺は勢いよく仮眠室のドアを開けた。
「あれ…?」
しかし、いくつかある仮眠用ベッドはすべてもぬけの殻だった。
「もしやすでに現場へ行ったのか?」
さすが俺の相棒、やるじゃないか。
あいつが刑事として優秀だということは、俺が一番よく知っているのだ。
俺はダコスタとともに現場へ急行した。