巡査部長イザーク・ジュール番外編Ⅰ
俺の相棒アスラン・ザラは今、ケダモノになっている。
ザフト警察署・刑事課所属の俺たちは………以下略。
今はそれどころではなぁぁぁい!!!
話は数分前に遡る。
俺は殺人事件の張り込みで徹夜し、疲労と睡魔がもう限界だった。
仮眠室は空きがなかったのでどこか眠れるところを…と署内を探していた。
ふと目に付いたのは取調べ室の隣の部屋。
静かで、長机と椅子がある。疲れきった体にはそれだけで十分だった。
俺は机に顔を伏せ、泥のような眠りについた。
・・・はずだったのだが。
『こんなところで……っ…あん、あ…!』
『大丈夫だよ…誰も来ないから』
夢うつつに、ぼんやりと変な声が聞こえてきた。
なんだ…?
『でも…、アスラン…っ!』
…アスラン?
なぜか自分の相棒の名が耳に入ってきて、俺は目をこすりながら顔を上げた。
『あッ…だ、だめ……、んっ』
『だめなのはカガリの方だろう…?そんな可愛い声だして…』
『や…ぁ…』
『俺…身体が熱いんだ…もう。止まらないよ…』
『今すぐカガリが欲しい…』
「――――っっ!!?」
目の前に広がる光景に、絶句した。