短編
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しんと静まり返った深夜、スネルシェイは勢いよく目を覚ます。
「ハァッ、ハァッ、ハァッ…」
見慣れた壁、見慣れた布団。確かに自分の部屋だった。
目を見開いたまま、軽く髪を整える。ひどく恐ろしい夢を見た。モランに村中を凍らされてしまう夢だ。ムーミン谷の何もかもを氷に包んでやる、と逃げ惑う人々まで襲っていた。ムーミン家も、スノーク家も、そして、スナフキンも…。
先程まで見ていた夢を思い出し、全身に鳥肌が立つ。次いで背中に視線を感じたので、バサリと布団を頭まで被って目を瞑ったが、心臓は未だに激しく音を立てていた。既に目は冴えてしまっている。怖い。
「スナフキン…」
会いたい。彼に会いたい。今すぐここに来て、抱きしめてほしい…
「どうしたんだい、スネルシェイ。まだ朝は来ないよ」
「!!!」
突然の声に、驚いて声も出なかった。何故?どうしてここに?
瞬間的に振り向くと、そこには確かに会いたかったスナフキンがまだ眠そうな顔をして横になっている。
「ん?ひどい汗じゃないか。タオルを持ってくるよ」
「あ…待って、スナフキン。どうしてここに?」
そう聞くと、スナフキンはポカンとして、そのあとクスクスと笑った。
「どうしてって、君が招いてくれたんじゃないか。寝ぼけているのかい?」
「え?私が…」
…ああ、そうだった。今日はスナフキンを家に泊めていたんだった。寝起きの動揺ですっかり記憶が飛んでいたのだ。会いたいだなんて思わなくたって、すぐ隣にいたじゃない!
緊張が解けた安心感にスネルシェイも笑うと、スナフキンがギッと近寄って抱きしめてくれれた。
「とても怖い夢を見たの。みんな凍ってしまっていたわ」
「そうだったのか、よしよし。大丈夫だよ、スネルシェイ。今目の前にいる僕は誰だい?」
「もちろん、スナフキンよ」
「そう。だから、朝まで安心して眠っていいのさ」
スナフキンはそのままゆっくりベッドに倒し、頭を撫でてくれる。
ありがとう…スネルシェイは寝言のようにモニャモニャとそう呟くと、すぐに眠りについた。
「ゆっくりおやすみ、スネルシェイ」
スネルシェイの前髪に軽いキスを落とす。
二人を包む闇は、いつの間にか心地の良いものになっていた。
「ハァッ、ハァッ、ハァッ…」
見慣れた壁、見慣れた布団。確かに自分の部屋だった。
目を見開いたまま、軽く髪を整える。ひどく恐ろしい夢を見た。モランに村中を凍らされてしまう夢だ。ムーミン谷の何もかもを氷に包んでやる、と逃げ惑う人々まで襲っていた。ムーミン家も、スノーク家も、そして、スナフキンも…。
先程まで見ていた夢を思い出し、全身に鳥肌が立つ。次いで背中に視線を感じたので、バサリと布団を頭まで被って目を瞑ったが、心臓は未だに激しく音を立てていた。既に目は冴えてしまっている。怖い。
「スナフキン…」
会いたい。彼に会いたい。今すぐここに来て、抱きしめてほしい…
「どうしたんだい、スネルシェイ。まだ朝は来ないよ」
「!!!」
突然の声に、驚いて声も出なかった。何故?どうしてここに?
瞬間的に振り向くと、そこには確かに会いたかったスナフキンがまだ眠そうな顔をして横になっている。
「ん?ひどい汗じゃないか。タオルを持ってくるよ」
「あ…待って、スナフキン。どうしてここに?」
そう聞くと、スナフキンはポカンとして、そのあとクスクスと笑った。
「どうしてって、君が招いてくれたんじゃないか。寝ぼけているのかい?」
「え?私が…」
…ああ、そうだった。今日はスナフキンを家に泊めていたんだった。寝起きの動揺ですっかり記憶が飛んでいたのだ。会いたいだなんて思わなくたって、すぐ隣にいたじゃない!
緊張が解けた安心感にスネルシェイも笑うと、スナフキンがギッと近寄って抱きしめてくれれた。
「とても怖い夢を見たの。みんな凍ってしまっていたわ」
「そうだったのか、よしよし。大丈夫だよ、スネルシェイ。今目の前にいる僕は誰だい?」
「もちろん、スナフキンよ」
「そう。だから、朝まで安心して眠っていいのさ」
スナフキンはそのままゆっくりベッドに倒し、頭を撫でてくれる。
ありがとう…スネルシェイは寝言のようにモニャモニャとそう呟くと、すぐに眠りについた。
「ゆっくりおやすみ、スネルシェイ」
スネルシェイの前髪に軽いキスを落とす。
二人を包む闇は、いつの間にか心地の良いものになっていた。
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