ねぇねぇ、姉さん【停滞中】
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……バス停に止まった。定期券を切り、バスから降りて腕の時計を確認する。
「……間に合うかな」
昨日、あの子と約束したばかりだ。将来子供達を教え導かなければならない大人として、約束を破るわけにはいかない。足早にあの剣道場へと向かった。
まだかな、まだかな。
足を遊ばせ、彼女がやってくるのを待つ終。妙に時間と空を確認し、彼女がやってくるのを今か今かと待ち続ける。
「あんなに浮かない顔をして、どうしたんだ?」
道場の人間も、あの様子のまま1日を過ごしている終に心配をしている。空が赤くなる一方、終の表情は暗くなっていくのだ。
もう、来ないのかな。もしかして、嫌だったのかな。
段々、終の心が沈んでいく。自分のわがままで、あの人を無茶させてしまっていたのでは無いだろうか。
子供であっても、人を思う心はある。しかしそれは純粋な終にとっては、重く伸し掛かってくるような感覚なのだ。
「終くん!」
重く伸し掛かる荷が消えた。その声を聞いた時、終はその声の元を探すように顔を上げた。
「ごめんね、遅くなっちゃって……」
***の姿だ。それを見つけた終は立ち上がって、***の側へと駆け寄った。袖をぎゅっと掴み、ぱあっと先程までの暗い顔が晴れたかのような瞳で***を見上げた。
「見に来たよ」
ふわふわとした髪に頭を乗せると、また気持ちがよさそうに瞳を閉じた。
「……間に合うかな」
昨日、あの子と約束したばかりだ。将来子供達を教え導かなければならない大人として、約束を破るわけにはいかない。足早にあの剣道場へと向かった。
まだかな、まだかな。
足を遊ばせ、彼女がやってくるのを待つ終。妙に時間と空を確認し、彼女がやってくるのを今か今かと待ち続ける。
「あんなに浮かない顔をして、どうしたんだ?」
道場の人間も、あの様子のまま1日を過ごしている終に心配をしている。空が赤くなる一方、終の表情は暗くなっていくのだ。
もう、来ないのかな。もしかして、嫌だったのかな。
段々、終の心が沈んでいく。自分のわがままで、あの人を無茶させてしまっていたのでは無いだろうか。
子供であっても、人を思う心はある。しかしそれは純粋な終にとっては、重く伸し掛かってくるような感覚なのだ。
「終くん!」
重く伸し掛かる荷が消えた。その声を聞いた時、終はその声の元を探すように顔を上げた。
「ごめんね、遅くなっちゃって……」
***の姿だ。それを見つけた終は立ち上がって、***の側へと駆け寄った。袖をぎゅっと掴み、ぱあっと先程までの暗い顔が晴れたかのような瞳で***を見上げた。
「見に来たよ」
ふわふわとした髪に頭を乗せると、また気持ちがよさそうに瞳を閉じた。