ねぇねぇ、姉さん【停滞中】
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ある日の事。竹刀を持ち道場へ向かおうとする時、木に凭れ掛かり本を読む、見知った顔の人物が居た。
「!」
終は頬を緩め、その人物に向かって行った。
「…あっ、終くん」
***だ。***は終と会った日、家に帰って来た母親に聞いたことだが、息子の終は滅法シャイで、他人と口を聞けない子なのだという。だから大抵他人との会話はジェスチャーなどで何かを伝えようとするか、筆があれば筆談で会話をしようとするのだそう。
「ん?」
終は焦ったように、膝に指を差す。
「ああ、膝の傷の事?」
うんうん、と頷く。
「ふふ、終くんのおかげで、もうすぐ治りそう」
そう答えると、終はまた嬉しそうに顔を明るくした。ふと***は、終の背中に掛けているものが気になり質問をする。
「終くんの持ってるそれ、なぁに?」
首を傾げると、あっと終は身体をびくりと震わせ、目を見開いた。道場に行かなければ。***への質問の説明と共に、終はまた***の手を引っ張って行った。
「…へぇ、終くん道場通ってるんだ」
終に連れられた場所はとある道場だった。自分はこの場所より離れた所に住んでいるので、道場の存在も、この辺の土地勘さえも薄いのだ。
「あっ、ま、待って終くんっ」
終はどんどん***を中に引っ張っていき、とうとう道場へと入って行ってしまった。
「私っ、関係無い人だからっ、入ったら怒られちゃうよっ」
縁側を周り、鍛錬を行なっている部屋へ来てしまった。
終の存在に気付いた男は、陽気に声を掛けた。
「終、来たか!…おや…?君は、終のお姉さんかい?」
「い、いえ違うんです。終くんに連れられてっ………」
そう弁明をすると、終の手から***の手がクイックイッと引かれる。
「なに、終くん?」
しゃがみ込み、終と目線を合わせた。すると、終は小声で***に何か耳打ちしたかのように見えると、***はうん、分かったと頷くのだ。
ぱたぱたと男の元へ向かう終と、縁側に座り込みその様子を見守る***。
「!」
終は頬を緩め、その人物に向かって行った。
「…あっ、終くん」
***だ。***は終と会った日、家に帰って来た母親に聞いたことだが、息子の終は滅法シャイで、他人と口を聞けない子なのだという。だから大抵他人との会話はジェスチャーなどで何かを伝えようとするか、筆があれば筆談で会話をしようとするのだそう。
「ん?」
終は焦ったように、膝に指を差す。
「ああ、膝の傷の事?」
うんうん、と頷く。
「ふふ、終くんのおかげで、もうすぐ治りそう」
そう答えると、終はまた嬉しそうに顔を明るくした。ふと***は、終の背中に掛けているものが気になり質問をする。
「終くんの持ってるそれ、なぁに?」
首を傾げると、あっと終は身体をびくりと震わせ、目を見開いた。道場に行かなければ。***への質問の説明と共に、終はまた***の手を引っ張って行った。
「…へぇ、終くん道場通ってるんだ」
終に連れられた場所はとある道場だった。自分はこの場所より離れた所に住んでいるので、道場の存在も、この辺の土地勘さえも薄いのだ。
「あっ、ま、待って終くんっ」
終はどんどん***を中に引っ張っていき、とうとう道場へと入って行ってしまった。
「私っ、関係無い人だからっ、入ったら怒られちゃうよっ」
縁側を周り、鍛錬を行なっている部屋へ来てしまった。
終の存在に気付いた男は、陽気に声を掛けた。
「終、来たか!…おや…?君は、終のお姉さんかい?」
「い、いえ違うんです。終くんに連れられてっ………」
そう弁明をすると、終の手から***の手がクイックイッと引かれる。
「なに、終くん?」
しゃがみ込み、終と目線を合わせた。すると、終は小声で***に何か耳打ちしたかのように見えると、***はうん、分かったと頷くのだ。
ぱたぱたと男の元へ向かう終と、縁側に座り込みその様子を見守る***。