ねぇねぇ、姉さん【停滞中】
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「終兄さん」
「?」
「…あの***って人、どういう人ですか?」
「……」
どういう人、と聞かれた時、終は頬を緩ませ柔らかい表情になった。成る程、悪い人じゃないんだな。総悟はそっと安心する。
終兄さんはやたらあの人を気に入っているみたい。兄さんが気に入った人を悪く思っているつもりはなかった。……が。
なんだか姉を取られてしまうような不安感で、堪らなかった。でも女の人なら、姉上の……友達になってくれるかもしれない。あんなに笑いあってくれる人なら…。
「……今日の稽古はこれで終わりだ!」
近藤の号令により、道場に居る者達は身支度を済ませる。
「終くん、帰ろっか」
手を差し伸べると、うんと頷いた。途中までミツバ達と帰り、そこから別れて歩いた。
雲が夕暮れを隠し、東からは暗い空が広がって行った。木々の葉から覗かせる青紫の空を見上げながら、帰路に着く。
「終くんは道場が楽しそうだね」
「……うん、楽しい」
大人数の前では決して口を開かない終だが、こうして二人で歩く時は少ないながらではあるが口を開いてくれるのだ。それは自分に対して気を許してくれているということなのだろうか。***はちょっぴり嬉しくなるのだ。
「……明日もまた来るね」
「!」
「?」
「…あの***って人、どういう人ですか?」
「……」
どういう人、と聞かれた時、終は頬を緩ませ柔らかい表情になった。成る程、悪い人じゃないんだな。総悟はそっと安心する。
終兄さんはやたらあの人を気に入っているみたい。兄さんが気に入った人を悪く思っているつもりはなかった。……が。
なんだか姉を取られてしまうような不安感で、堪らなかった。でも女の人なら、姉上の……友達になってくれるかもしれない。あんなに笑いあってくれる人なら…。
「……今日の稽古はこれで終わりだ!」
近藤の号令により、道場に居る者達は身支度を済ませる。
「終くん、帰ろっか」
手を差し伸べると、うんと頷いた。途中までミツバ達と帰り、そこから別れて歩いた。
雲が夕暮れを隠し、東からは暗い空が広がって行った。木々の葉から覗かせる青紫の空を見上げながら、帰路に着く。
「終くんは道場が楽しそうだね」
「……うん、楽しい」
大人数の前では決して口を開かない終だが、こうして二人で歩く時は少ないながらではあるが口を開いてくれるのだ。それは自分に対して気を許してくれているということなのだろうか。***はちょっぴり嬉しくなるのだ。
「……明日もまた来るね」
「!」
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