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「…ん、終くん硬いね」
…当然。
ふにふにと***さんが俺の手を揉む。いつも筆を握っていて凝りそうだから、と。慣れているつもりだが、好意に甘んじた。
俺の親指と人差し指の間、小指と薬指の間に両手を差し込み、揉む。
彼女の手はとても柔らかい。男の俺と違う。…しかし、どことなく硬さも感じた。いくら女性と言えど、刀を握る人間である。
「ん〜?どうしたの?」
君の手は柔らかい、と帳面に記した。
「ん、まあね。真選組に入る前に…、君も知ってるだろうけど、一応攘夷志士。暗殺対象にちん○じゃなくて刀握ってるってバレたらおしまいでしょ。だから結構細かいところには気を遣ってたの」
「人を殺すのに慣れてるなんてバレたらこっちも危険だから」
「…でも最近は手のケアなんてしてないかも」
***さんは俺の片方の手に移り、またふにふにと揉む。
「………私を侍で居させてくれてありがとう」
血と体液で濡れたその手は、きっと俺には想像のつかないくらい怒りと憎しみが篭っていたのだろう。
…当然。
ふにふにと***さんが俺の手を揉む。いつも筆を握っていて凝りそうだから、と。慣れているつもりだが、好意に甘んじた。
俺の親指と人差し指の間、小指と薬指の間に両手を差し込み、揉む。
彼女の手はとても柔らかい。男の俺と違う。…しかし、どことなく硬さも感じた。いくら女性と言えど、刀を握る人間である。
「ん〜?どうしたの?」
君の手は柔らかい、と帳面に記した。
「ん、まあね。真選組に入る前に…、君も知ってるだろうけど、一応攘夷志士。暗殺対象にちん○じゃなくて刀握ってるってバレたらおしまいでしょ。だから結構細かいところには気を遣ってたの」
「人を殺すのに慣れてるなんてバレたらこっちも危険だから」
「…でも最近は手のケアなんてしてないかも」
***さんは俺の片方の手に移り、またふにふにと揉む。
「………私を侍で居させてくれてありがとう」
血と体液で濡れたその手は、きっと俺には想像のつかないくらい怒りと憎しみが篭っていたのだろう。
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