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イルミネーションで彩られた街を走り、夜の見廻りを終え、屯所へと戻る二人。どこもかしこも人だらけ。不審者を監視するどころか殆どカップルのバードウォッチングだ。姦しい鳥ではある。
そんな“だらけ”を見て、斉藤は気疲れを得てしまった。世の中はカップルやらが楽しそうにしている中、自分達は仕事であると。
だがそれも少しはマシだろう。何せ車に乗っているのは斉藤と***。恋人同士なのだ。もし恋人関係に無い男であったら尚空気が濁るだろう。
ハンドルを握る***を横目に、そっと口角を上げる斉藤。今日はなんだかやけにニコニコとしているのだ。何か考えているのだろうか。こちらとしてはナニしか思いつかないのであるのだが。…強いて言えば、先程買ったケーキか? 彼女も案外こういうのを大事にする人だから、きっと楽しみなのだろう。同僚とのパーティーが。
「…終くんは、チョコ好き?」
「?」
[好きではあるZ]
「そっか、良かった」
これ、終くんと食べるの。
斉藤は自分と?と思わず聞いてしまった。
「うん。…二人で食べたかったの、ダメ?」
赤信号で停止している***の瞳を、少し艶やかに感じてしまう斉藤。
この頃は忙しく、斉藤の側に居てやれなかった***は、少しでも彼と何かをしたいと、事前にケーキを予約していたのだ。一体何が好きなのだろう。アレルギーは無いかと事前に聞いておいて良かった。この時間まで見廻りだから……予定を立て、準備をするのがとても楽しかった。
ちっちゃなパーティーだが、それでも人の側に寄り添っていたいのが***であり、その温かさに斉藤は張っていた顔を緩ませる。
[あとでワインも買おうか]
青信号。
そんな“だらけ”を見て、斉藤は気疲れを得てしまった。世の中はカップルやらが楽しそうにしている中、自分達は仕事であると。
だがそれも少しはマシだろう。何せ車に乗っているのは斉藤と***。恋人同士なのだ。もし恋人関係に無い男であったら尚空気が濁るだろう。
ハンドルを握る***を横目に、そっと口角を上げる斉藤。今日はなんだかやけにニコニコとしているのだ。何か考えているのだろうか。こちらとしてはナニしか思いつかないのであるのだが。…強いて言えば、先程買ったケーキか? 彼女も案外こういうのを大事にする人だから、きっと楽しみなのだろう。同僚とのパーティーが。
「…終くんは、チョコ好き?」
「?」
[好きではあるZ]
「そっか、良かった」
これ、終くんと食べるの。
斉藤は自分と?と思わず聞いてしまった。
「うん。…二人で食べたかったの、ダメ?」
赤信号で停止している***の瞳を、少し艶やかに感じてしまう斉藤。
この頃は忙しく、斉藤の側に居てやれなかった***は、少しでも彼と何かをしたいと、事前にケーキを予約していたのだ。一体何が好きなのだろう。アレルギーは無いかと事前に聞いておいて良かった。この時間まで見廻りだから……予定を立て、準備をするのがとても楽しかった。
ちっちゃなパーティーだが、それでも人の側に寄り添っていたいのが***であり、その温かさに斉藤は張っていた顔を緩ませる。
[あとでワインも買おうか]
青信号。
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