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[そろそろ自室に戻ったら?]
「終くんの部屋の方があったかいもの」
毛布を包まり、斉藤の部屋の畳の上を寝転がる***。突然猫のようにふらりとやってきた彼女は途端に押入れの中の掛け布団を取り出し寝転がり始めた。
事実、斉藤の部屋は他の部屋よりも何処と無く暖かい。先程まで沖田総悟がその部屋に入り浸っていた程に。彼女がこの部屋に来るようになったのは彼の入れ知恵ではないのかと斉藤は可能性を考えてしまう。
[書類残ってるでしょ]
「あとちょっとだから全然大丈夫」
[俺の部屋に居たらお兄さん達に何か言われるかもしれないZ]
「ん〜、大丈夫」
(何が…?)
***が部屋に居る事に、嫌な気はしていない。ただなんでもいい、彼女と何か会話が出来れば、斉藤はそれで良いのだ。
さらさらと筆を進めて行く。向こう側を向いて寝転がっている彼女には気付かれないように認める。そして書面を入れ替え、丁寧に折った封筒の中にその紙を入れる。
(あとは……)
どうやって彼女にこれを持たせるか、だが。
服の中に偲ばせるのも、何というか。
そもそも触れた時点で彼女にナニかされるかもしれない。
ぐるぐると方法を考える。しかし斉藤は何も思いつかなかった。そもそもこのやり方でしか彼女に伝える方法が無いというのも、忍びないと感じてしまう彼であった。
結局、斉藤はその手紙を彼女の隣に置き、部屋を後にしてしまう。
(…確かに、俺の部屋は少し暖かいのかもしれない)
いつか目を覚ました***が、己に向けられた手紙に心躍らせた事を、その後斉藤は知る事はあるのだろうか。
「終くんの部屋の方があったかいもの」
毛布を包まり、斉藤の部屋の畳の上を寝転がる***。突然猫のようにふらりとやってきた彼女は途端に押入れの中の掛け布団を取り出し寝転がり始めた。
事実、斉藤の部屋は他の部屋よりも何処と無く暖かい。先程まで沖田総悟がその部屋に入り浸っていた程に。彼女がこの部屋に来るようになったのは彼の入れ知恵ではないのかと斉藤は可能性を考えてしまう。
[書類残ってるでしょ]
「あとちょっとだから全然大丈夫」
[俺の部屋に居たらお兄さん達に何か言われるかもしれないZ]
「ん〜、大丈夫」
(何が…?)
***が部屋に居る事に、嫌な気はしていない。ただなんでもいい、彼女と何か会話が出来れば、斉藤はそれで良いのだ。
さらさらと筆を進めて行く。向こう側を向いて寝転がっている彼女には気付かれないように認める。そして書面を入れ替え、丁寧に折った封筒の中にその紙を入れる。
(あとは……)
どうやって彼女にこれを持たせるか、だが。
服の中に偲ばせるのも、何というか。
そもそも触れた時点で彼女にナニかされるかもしれない。
ぐるぐると方法を考える。しかし斉藤は何も思いつかなかった。そもそもこのやり方でしか彼女に伝える方法が無いというのも、忍びないと感じてしまう彼であった。
結局、斉藤はその手紙を彼女の隣に置き、部屋を後にしてしまう。
(…確かに、俺の部屋は少し暖かいのかもしれない)
いつか目を覚ました***が、己に向けられた手紙に心躍らせた事を、その後斉藤は知る事はあるのだろうか。
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