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恋人になれたのに、終くんは私の方見てくれない。
「………」
側に近づいてじぃっと顔を見上げる。ぎゅっと腕に抱きついてみる。それでも終くんは下を向いて書面に向かったまま。そうした後、終くんは立ち上がってどこかへ行っちゃった。
もしかして、べたべたされるの嫌だったのかな…。少し鬱陶しかったかも…。あまり、本心を言ってくれない彼だから、言えないのかも。
「……終くん離れ、してみるかな」
翌日、彼女が俺の部屋に来なくなってしまった。数時間待ってみても、彼女の姿を見ることは無い。毎日必ずと言っていいほど俺に抱きついたり、恋人になる以前でも必ず姿を確認するというのに。……不安と寂しさが襲う。一日姿を見ないだけでもこうも苦しいものなのか。
…会いたい。一目でも良い。せめて***さんの顔だけでも。
「……あ」
意外とあっさり見つかるもので、夜の見廻り前の彼女とばったり出会った。***さんは俺の姿を見ればすぐ顔を逸らした。……。
「……」
[どうしたの?]
「……、終くん、鬱陶しく思ってないかなっ…て」
「……?」
「その…べたべたされるの」
いつものあの行動を、か。
[思ってないZ]
「でも、すぐ…どっか行っちゃうもの」
「!」
すぐさま紙を捲り、文字を書き連ねてゆく。
[ごめん]
[君に抱きつかれたりすると、本当は抱き返してあげたい]
[キスをねだられると、してあげたい]
[けどそう考えるとすごく、ドキドキして]
[どうしようもなくなって、ついトイレに逃げてしまうんだZ]
[だから決して君を嫌になったとか、そう思ったことはないZ]
[不安にさせてごめん]
そう終くんが綴ると、ぎゅっと抱き締められた。
「………っへぁっ!?」
「…」
「ま、まって、まって。待って」
しどろもどろな私。だって、終くんに抱き締められたんだもの。好きな人に、ぎゅってされたもの。私の今の顔どうなってるの。
[前々から抱きついてきたりするのに、どうして俺がするとそんなに驚くんだZ]
困惑した顔の終くん。
「い、いやっ…だ、だって……。終くんが……私に……ぎゅって……」
顔が熱い。終くんが自分から顔を近づけて来る。そんな。私、そんなに君から貰って……いいの……?
多分、キスとかしたら私立ってられないかもしれない。腰抜けるかもしれない。
君から貰った愛情、全部が全部嬉しくて……。
「ッ………、かわいい……」
布越しにうっすらと聞こえた言葉。だけど私はそれどころじゃない。
「………もっと……ぎゅうって……して良い……?」
ねだってみたら、終くんは頷いてくれた。そっと首に腕を回すと、何だか熱い。抱き締め合うって、熱いんだ。
「…じゃ、じゃあ行って来るね」
そっと腕を離すと、終くんが口元の布を下ろした。へ?って驚いてたら、行ってらっしゃいのキスじゃないの?と書かれた。
「…キスされたら、お仕事行けなくなっちゃう」
ごめんね終くん、お顔真っ赤でキスしようとしてくれて。そんなにいっぱいくれたら困っちゃうよ。
…でも、前の終くんもこんな感じだったのかな。急にたくさんの愛情貰ったら、困っちゃうんだ、って。
とっても嬉しいけど、なんだか………照れる。
「………」
[行ってらっしゃい]
「…うん」
またね、って手を振った。
「………」
側に近づいてじぃっと顔を見上げる。ぎゅっと腕に抱きついてみる。それでも終くんは下を向いて書面に向かったまま。そうした後、終くんは立ち上がってどこかへ行っちゃった。
もしかして、べたべたされるの嫌だったのかな…。少し鬱陶しかったかも…。あまり、本心を言ってくれない彼だから、言えないのかも。
「……終くん離れ、してみるかな」
翌日、彼女が俺の部屋に来なくなってしまった。数時間待ってみても、彼女の姿を見ることは無い。毎日必ずと言っていいほど俺に抱きついたり、恋人になる以前でも必ず姿を確認するというのに。……不安と寂しさが襲う。一日姿を見ないだけでもこうも苦しいものなのか。
…会いたい。一目でも良い。せめて***さんの顔だけでも。
「……あ」
意外とあっさり見つかるもので、夜の見廻り前の彼女とばったり出会った。***さんは俺の姿を見ればすぐ顔を逸らした。……。
「……」
[どうしたの?]
「……、終くん、鬱陶しく思ってないかなっ…て」
「……?」
「その…べたべたされるの」
いつものあの行動を、か。
[思ってないZ]
「でも、すぐ…どっか行っちゃうもの」
「!」
すぐさま紙を捲り、文字を書き連ねてゆく。
[ごめん]
[君に抱きつかれたりすると、本当は抱き返してあげたい]
[キスをねだられると、してあげたい]
[けどそう考えるとすごく、ドキドキして]
[どうしようもなくなって、ついトイレに逃げてしまうんだZ]
[だから決して君を嫌になったとか、そう思ったことはないZ]
[不安にさせてごめん]
そう終くんが綴ると、ぎゅっと抱き締められた。
「………っへぁっ!?」
「…」
「ま、まって、まって。待って」
しどろもどろな私。だって、終くんに抱き締められたんだもの。好きな人に、ぎゅってされたもの。私の今の顔どうなってるの。
[前々から抱きついてきたりするのに、どうして俺がするとそんなに驚くんだZ]
困惑した顔の終くん。
「い、いやっ…だ、だって……。終くんが……私に……ぎゅって……」
顔が熱い。終くんが自分から顔を近づけて来る。そんな。私、そんなに君から貰って……いいの……?
多分、キスとかしたら私立ってられないかもしれない。腰抜けるかもしれない。
君から貰った愛情、全部が全部嬉しくて……。
「ッ………、かわいい……」
布越しにうっすらと聞こえた言葉。だけど私はそれどころじゃない。
「………もっと……ぎゅうって……して良い……?」
ねだってみたら、終くんは頷いてくれた。そっと首に腕を回すと、何だか熱い。抱き締め合うって、熱いんだ。
「…じゃ、じゃあ行って来るね」
そっと腕を離すと、終くんが口元の布を下ろした。へ?って驚いてたら、行ってらっしゃいのキスじゃないの?と書かれた。
「…キスされたら、お仕事行けなくなっちゃう」
ごめんね終くん、お顔真っ赤でキスしようとしてくれて。そんなにいっぱいくれたら困っちゃうよ。
…でも、前の終くんもこんな感じだったのかな。急にたくさんの愛情貰ったら、困っちゃうんだ、って。
とっても嬉しいけど、なんだか………照れる。
「………」
[行ってらっしゃい]
「…うん」
またね、って手を振った。
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