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「……あ、あのね。終くん」
「?」
妙に畏る***。その姿に斉藤も思わず背筋を伸ばす。
「…私…、終くんに言わなきゃいけないことがあるの」
「………?」
目と目が合う。***の瞳の奥はどこか決意を秘めていた。
「………私、彼氏、居るの」
「………………ッ!?」
膝を机にぶつけたことも気に留めず、斉藤は膝立った。
嘘、そんな。いやしかし、でも。
彼女への失恋、突然の報告、何故自分にそのことを伝えたという疑問。ぐるぐると斉藤の頭はそれを巡らせる。“言わなきゃいけない“事。つまりこれ以上……関わらないで欲しいという、こと?
あまりの状況に、斉藤の体は硬直したままだ。
これから発せられる彼女の言葉を、考えたくない。嫌われてしまったのかもしれないっ……。
「その……ね、終くんに言いたかったのは……」
「……ッ」
「言い、たかったのは………っ」
***は手を口元に当て、肩を震わせた。
「…??」
「………っひ……ごめ……んっ……ははっ」
目を細め、いかにも笑いを堪えているというような表情。
「あはははっ!ご、ごめんなさいっ!そんなに驚かれるとは思わなくって!」
[な、何が……]
「終くんッ、今すっごい顔してた!本当に、それがっ、かわいくって、面白くって……」
***がとうとう腹を抱えてしまった。急な事に理解が追いつかない斉藤。そこで漸く***から日付を見せられる。4月1日……。
エイプリルフールか、Z………。
がくんと力が抜けてへたりと座り込む斉藤。それと同時にホッと張っていた胸が解放された。安堵したのだ。
そしてその後ムッとして
[心臓に悪いZ]
「本当にごめんなさいっ、いじわるしたくなっちゃって」
[こんないじわるはゴメンだZ]
「分かった、ごめん…。もうしないね」
ムッとした顔の斉藤の頭を撫でる。
「終くんのこと、好きだよ」
[またそういう嘘を]
「嘘じゃないよ、本当」
「っ……」
[もう騙されないZ」
「信じてよ〜」
嘘でも本当でも、その言葉はとても心地良かったのだ。
「?」
妙に畏る***。その姿に斉藤も思わず背筋を伸ばす。
「…私…、終くんに言わなきゃいけないことがあるの」
「………?」
目と目が合う。***の瞳の奥はどこか決意を秘めていた。
「………私、彼氏、居るの」
「………………ッ!?」
膝を机にぶつけたことも気に留めず、斉藤は膝立った。
嘘、そんな。いやしかし、でも。
彼女への失恋、突然の報告、何故自分にそのことを伝えたという疑問。ぐるぐると斉藤の頭はそれを巡らせる。“言わなきゃいけない“事。つまりこれ以上……関わらないで欲しいという、こと?
あまりの状況に、斉藤の体は硬直したままだ。
これから発せられる彼女の言葉を、考えたくない。嫌われてしまったのかもしれないっ……。
「その……ね、終くんに言いたかったのは……」
「……ッ」
「言い、たかったのは………っ」
***は手を口元に当て、肩を震わせた。
「…??」
「………っひ……ごめ……んっ……ははっ」
目を細め、いかにも笑いを堪えているというような表情。
「あはははっ!ご、ごめんなさいっ!そんなに驚かれるとは思わなくって!」
[な、何が……]
「終くんッ、今すっごい顔してた!本当に、それがっ、かわいくって、面白くって……」
***がとうとう腹を抱えてしまった。急な事に理解が追いつかない斉藤。そこで漸く***から日付を見せられる。4月1日……。
エイプリルフールか、Z………。
がくんと力が抜けてへたりと座り込む斉藤。それと同時にホッと張っていた胸が解放された。安堵したのだ。
そしてその後ムッとして
[心臓に悪いZ]
「本当にごめんなさいっ、いじわるしたくなっちゃって」
[こんないじわるはゴメンだZ]
「分かった、ごめん…。もうしないね」
ムッとした顔の斉藤の頭を撫でる。
「終くんのこと、好きだよ」
[またそういう嘘を]
「嘘じゃないよ、本当」
「っ……」
[もう騙されないZ」
「信じてよ〜」
嘘でも本当でも、その言葉はとても心地良かったのだ。
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