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最近、***さんがバイトを始めた。
気になり始めたあの人を見守っていた(断じてストーカーではない)ところ、彼女は喫茶店でウェイトレスを始めた。いつもは長い裾で隠れていたあの脚も、そこの制服に掛かれば拝見出来るのだ。断じてストーカーではない。
「いらっしゃいませ」
盆の上から水を手にとってコースターの上に置かれる。笑顔が素敵ですZ。
彼女は厨房の中に入ってしまったが、それでも作業をする彼女の背中は素敵で、結い上げられた頸もいつもと違って露わにされている。片手にグラスを持ち、じっくりと観察する。決してストーカーではない。見守っているだけだZ。
ふと、店内を見回してみると、思ったより男性客が多い。そして彼らのチラチラと見遣るその視線の先には彼女……***さんの姿があった。鼻の下を伸ばす男達の姿を見てけしからんという思いを抱きながら、静かに腕を上げた。
「***ちゃん、注文お願い」
はい!と凛とした声を出して、彼女はメモを持ってこちらにやってくる。その間男達は彼女に釘付けだ。
「ご注文は如何致しましょうか?」
大画面スクリーンに大きく人物が描かれたように、今俺の目の前には彼女の姿が居て。今まで遠くからでしか確認できなかった彼女の姿をマジマジと見られて。
…しまった。少しムキになってしまった勢いで***さんを呼んでしまったが、注文は決まっていない。ドキドキと、どうしようと胸の中が苦しい。俺が必死にメニュー表を睨む間も彼女は俺の返答を待っている。***さんとこんな距離感になるだなんて思いもよらなかった。今は注文を決めなければ。
俺は目が留まったメニューにそっと指を差した。差した場所を彼女は覗き込み、「真っ白フルーツパフェですね」とメモに書き写した。ご注文はよろしいでしょうか?と聞かれ、無言で頷いた。
とりあえず目が留まったものを選んでしまったが、変に思われてないだろうか。「男のくせに甘いものなんて」と思われていないだろうか。でも知り合いにものすごい甘党の人も居るし、変じゃないと思いたい。いやでも男一人でパフェだなんて虚しいですねと思われてしまうかもしれない。恋人も居ない虚しい男と思われたかもしれない。
あらぬ思いをぐるぐると脳をかき乱していたが、件のパフェがやってきた。にこりと笑う***さん。うーん、可愛らしい。因みにパフェは美味しかった。
「ありがとうございました、また来てくださいね」
レジでお釣りを渡してくれる***さん。別に自分を特別視して向けてくれたわけではないのに、当たり前なのに、妙に胸がきゅうんと締め付けられてしまう。少し触れた指にあまり意識しないように頭を下げて、店を出た。
…また来よう。
気になり始めたあの人を見守っていた(断じてストーカーではない)ところ、彼女は喫茶店でウェイトレスを始めた。いつもは長い裾で隠れていたあの脚も、そこの制服に掛かれば拝見出来るのだ。断じてストーカーではない。
「いらっしゃいませ」
盆の上から水を手にとってコースターの上に置かれる。笑顔が素敵ですZ。
彼女は厨房の中に入ってしまったが、それでも作業をする彼女の背中は素敵で、結い上げられた頸もいつもと違って露わにされている。片手にグラスを持ち、じっくりと観察する。決してストーカーではない。見守っているだけだZ。
ふと、店内を見回してみると、思ったより男性客が多い。そして彼らのチラチラと見遣るその視線の先には彼女……***さんの姿があった。鼻の下を伸ばす男達の姿を見てけしからんという思いを抱きながら、静かに腕を上げた。
「***ちゃん、注文お願い」
はい!と凛とした声を出して、彼女はメモを持ってこちらにやってくる。その間男達は彼女に釘付けだ。
「ご注文は如何致しましょうか?」
大画面スクリーンに大きく人物が描かれたように、今俺の目の前には彼女の姿が居て。今まで遠くからでしか確認できなかった彼女の姿をマジマジと見られて。
…しまった。少しムキになってしまった勢いで***さんを呼んでしまったが、注文は決まっていない。ドキドキと、どうしようと胸の中が苦しい。俺が必死にメニュー表を睨む間も彼女は俺の返答を待っている。***さんとこんな距離感になるだなんて思いもよらなかった。今は注文を決めなければ。
俺は目が留まったメニューにそっと指を差した。差した場所を彼女は覗き込み、「真っ白フルーツパフェですね」とメモに書き写した。ご注文はよろしいでしょうか?と聞かれ、無言で頷いた。
とりあえず目が留まったものを選んでしまったが、変に思われてないだろうか。「男のくせに甘いものなんて」と思われていないだろうか。でも知り合いにものすごい甘党の人も居るし、変じゃないと思いたい。いやでも男一人でパフェだなんて虚しいですねと思われてしまうかもしれない。恋人も居ない虚しい男と思われたかもしれない。
あらぬ思いをぐるぐると脳をかき乱していたが、件のパフェがやってきた。にこりと笑う***さん。うーん、可愛らしい。因みにパフェは美味しかった。
「ありがとうございました、また来てくださいね」
レジでお釣りを渡してくれる***さん。別に自分を特別視して向けてくれたわけではないのに、当たり前なのに、妙に胸がきゅうんと締め付けられてしまう。少し触れた指にあまり意識しないように頭を下げて、店を出た。
…また来よう。
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