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真選組の健康診断で、医師が屯所にやってきた。診断を受けるのは隊毎であり、もうすぐ三番隊の時間がやってくる。
健康診断なんていつもの事。受けて当然なのだが、自分はどうしてもアレが慣れない。
「斉藤さん、お次どうぞ」
やはり来てしまったか…。医務室から出てくる隊士達の顔色を見れば、己の緊張が増え、診察を待つ間すら地獄のようにも思える。
「痛くないですからね」
分かっている。分かってはいる…。ただどうしても……。
針が肉を刺す瞬間、自分は目を瞑って早く終われという願いを掛ける。医師が何かを言っている気がするが、正直頭に入らない。腕の中の血がすぅっと引くのを感じ、終わったのだろうかと目を薄ら目で確認する。刺したであろう場所には絆創膏が貼られており、ホッと胸を撫で下ろした。
医師に一礼し扉を開けると、目の前にはパイプ椅子で青ざめた表情を浮かべる原田隊長が。グッドラックという気持ちを浮かべて部屋に戻った。
「終さん、注射苦手なんですか?」
[苦手ですZ。***さんは平気なんですか?]
「まあ、何度もすれば…」
[こちらは何度しても慣れませんZ]
俺は注射が苦手だ。仕事柄慣れていそうとか大人なのだからとか真選組の人間はよく言われるが、苦手なものは苦手なんだZ。
「そんな終さんに」
***さんが、俺の頭を抱いて頭を撫でた。
「頑張ったね、えらいえらい」
「っ……」
無意識にムッという顔をしてしまった。
[僕は子供じゃありません]
「シールあげるね」
[いりません!]
健康診断なんていつもの事。受けて当然なのだが、自分はどうしてもアレが慣れない。
「斉藤さん、お次どうぞ」
やはり来てしまったか…。医務室から出てくる隊士達の顔色を見れば、己の緊張が増え、診察を待つ間すら地獄のようにも思える。
「痛くないですからね」
分かっている。分かってはいる…。ただどうしても……。
針が肉を刺す瞬間、自分は目を瞑って早く終われという願いを掛ける。医師が何かを言っている気がするが、正直頭に入らない。腕の中の血がすぅっと引くのを感じ、終わったのだろうかと目を薄ら目で確認する。刺したであろう場所には絆創膏が貼られており、ホッと胸を撫で下ろした。
医師に一礼し扉を開けると、目の前にはパイプ椅子で青ざめた表情を浮かべる原田隊長が。グッドラックという気持ちを浮かべて部屋に戻った。
「終さん、注射苦手なんですか?」
[苦手ですZ。***さんは平気なんですか?]
「まあ、何度もすれば…」
[こちらは何度しても慣れませんZ]
俺は注射が苦手だ。仕事柄慣れていそうとか大人なのだからとか真選組の人間はよく言われるが、苦手なものは苦手なんだZ。
「そんな終さんに」
***さんが、俺の頭を抱いて頭を撫でた。
「頑張ったね、えらいえらい」
「っ……」
無意識にムッという顔をしてしまった。
[僕は子供じゃありません]
「シールあげるね」
[いりません!]
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