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「終さん、終さん!」
「?」
今日はいつもより元気な彼女の姿。赤い箱を片手にそこから中身を取り出した。
「ポッキーゲーム、しませんか?」
唐突だなぁ、と呑気に思っていたが、そういえば今日はそういう日だったと、今朝見たカレンダーを思い出す。今までイベント毎は気にしなかった、というかイベント毎には必ず厄介が付き物であり仕事柄それらを補導する役目だったからか、明るいイメージというのはあまり付かなかったのかもしれない。
ということでうきうきとポッキーを咥え始め、それを俺の方へ向ける。きらきらした瞳を無視する気なんてさらさらなく、マスクを下ろしチョコ部分を咥えた。
「……」
菓子を食む音だけが部屋に響き渡る。徐々に顔は近くなって行き、息も静かに立てて行く。お互い目を瞑ることはなく、唇は進んで行き、唇が触れ合う寸前で止める事もなく、いつしか唇が触れ合った。
「……止まる必要、ありませんもんね」
瞼をじっとりと伏せ、うるうるとした瞳で見上げられ劣情以外の感情を抱かなかった。残ったチョコレートの味が自分の口の中を転がってゆく。
彼女の言葉に静かに頷き、ゆっくりとまた唇を求め合った。
「?」
今日はいつもより元気な彼女の姿。赤い箱を片手にそこから中身を取り出した。
「ポッキーゲーム、しませんか?」
唐突だなぁ、と呑気に思っていたが、そういえば今日はそういう日だったと、今朝見たカレンダーを思い出す。今までイベント毎は気にしなかった、というかイベント毎には必ず厄介が付き物であり仕事柄それらを補導する役目だったからか、明るいイメージというのはあまり付かなかったのかもしれない。
ということでうきうきとポッキーを咥え始め、それを俺の方へ向ける。きらきらした瞳を無視する気なんてさらさらなく、マスクを下ろしチョコ部分を咥えた。
「……」
菓子を食む音だけが部屋に響き渡る。徐々に顔は近くなって行き、息も静かに立てて行く。お互い目を瞑ることはなく、唇は進んで行き、唇が触れ合う寸前で止める事もなく、いつしか唇が触れ合った。
「……止まる必要、ありませんもんね」
瞼をじっとりと伏せ、うるうるとした瞳で見上げられ劣情以外の感情を抱かなかった。残ったチョコレートの味が自分の口の中を転がってゆく。
彼女の言葉に静かに頷き、ゆっくりとまた唇を求め合った。
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