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「…ああっ、久し振り。新八くん」
イメチェンをしたからか、久々に出会った新八の姿は何処と無く垢抜けており、背も伸びていた。隣には小さな少女も居り、事情は詳しく聞いてはいないが、二人と共に江戸の町を散歩がてらに歩いていた。
「***さんもお変わりなく…。というか、服装…少し方向性…変わりました?」
「うん…。私、体のラインを見られるのは嫌だから、ずっと着物で居たんだけどね。やっぱり、ちょっと窮屈だったっていうか、ずっと自分を押し隠してたって感じで、少しだけ苦しかったの」
「だから敢えて、普段着ないワンピースとか着てみたの。ちょっとだけ大胆になったのよ」
「そうだったんですね。いやぁ…、なんだか***さんが以前よりも大人っぽくなって、ちょっとだけ……ドキドキしちゃうな……」
「もうっ、新八くんったら」
頬を掻く新八に、口元に指を当てふふと静かに笑う***。その***の指元に、新八は気付く。
「…あれっ、***さんそれ……。指輪、ですか?」
どきりと、***の胸が鳴る。
「う、うん……。そうなの」
「もしかして……」
「……ええ、あの人」
「結婚したんですね、斉藤さんと。いつからですか?」
「前ね、あの人ったら、急に私の目の前から居なくなっちゃってね…。その日に、この指輪と婚姻届が置いてあったの。もうそこに名前も判子も押してあったから、私も書いて市役所まで出しに行ったの」
「そうなんですか。じゃあ籍は入れたままで、斉藤さんとは……」
「…まだ会えてないの……」
ぎゅうと、手の平を握った。
「あの人の事だから、私に迷惑かけまいと、何も言わずに何処かへ行ってしまったのね。何かあっても私に言わない人だから、余計心配」
「でもあの人が元気で居てくれるなら…、私はいつでも待ってるの」
静かに答え、そっと微笑む***。斉藤の事を話すべきかどうか、新八は思い悩んでしまう。…がそれはすぐに杞憂であったと考え直す。
何故なら……
「ひゃっ、ご、ごめんなさい!私前見てなくって……」
「………」
目前に、あの男の姿があったからだった。
「……?」
ぶつかってしまった自身を立て直すように、肩を優しく掴まれる。その手の平には覚えがあり、ゆっくりと顔を上げその男の顔を見上げるのだった。
「……………終、さん」
口角を小さく上げ、瞼をほんの少し閉め、優しい瞳で見つめるその顔は紛れも無く愛した人の姿。
以前よりも男らしくなり、***の心臓の鼓動を早くする。
「…………ただいま」
小さな声で発された言葉は***にしか聞こえていない。
「……ッ、終さんッ!」
斉藤の体に腕を回し、胸の中へと飛び込む。愛おしい妻に抱き締められ、抱き返さぬ夫が居るものか。久しかったその***の体に腕を回すのだった。
「…………!?」
刹那、斉藤の体は抱き上げられ一瞬のうちに頭を地面へと打ち付けられたのだ。
「……ええぇぇぇーーーーッ!?」
「なんで!?なんでそこでフロントスープレックス!?」
頭と地面の玉突き事故を起こされ、そのまま身体を地面にうつ伏せで倒れ伏した斉藤ッ!意識朦朧としながらも、***に背中を馬乗られ両脚を掴まれ海老反りのように決められる。
「ッ!!ッーーー!!!」
「私っ……私っ……!本当に寂しかったんだからぁ……っ!」
「いや文章で見ると非常に乙女チックですけどやってることえげつないですからね!?最愛の人に出会って2秒で即スープレックスってなんだよォォォ!」
逆エビ固めを掛けられ、声も出せずに悶えながら地面を何度も手のひらで叩く斉藤。
「ギブギブ!斉藤さんギブってなってます!無口というか本当に声が出せない状況になってます!」
***はパッと両脚を離した。
「斉藤さーーーーーん!?」
失神したままの斉藤の背中に、***は身体を寄せ斉藤の胸板に腕が回された。
「っ……会いたかった」
「……」
「…電話も手紙も寄越してくれないし……、でもきっと終さんは、何か大事な事をしているんだろうと思って私ずっと我慢して……」
「……」
自身も、この数年間***に連絡もできないで、心寂しかった。ずっと健康で過ごしてくれることを願い、日々を過ごしていた。
今、この場で彼女に掛けられる言葉は何なのだろうか。
「……ごめん、ッ---!?」
両腕と両脚を捻りあげられ、ぐるりと天地がひっくり返る。
「締めのロメロスペシャルかよォォ!見えちゃってるから!タイトなミニから夢と希望が見えちゃうから!隠してぇぇ!」
「夢と希望を隠してよろしいのですか?」
「あの夢と希望は斉藤さんのものだからぁぁ!こんな道のド真ん中でロメロスペシャル決めてる奥さんが何処にいるんだよォォ!隠してあげて!」
「了解しました」
すっとたま子は***の股元へ座り込んだ。
グッと体を吊り上げられてしまった斉藤はもう何も言葉が出まい。
「欲しいのは謝罪じゃないのっ!もう離さないでほしいってことなの!」
「斉藤さんはもう離してほしいと思いますが!?」
何度も何度も、斉藤の体を吊り上げたのだ……。
イメチェンをしたからか、久々に出会った新八の姿は何処と無く垢抜けており、背も伸びていた。隣には小さな少女も居り、事情は詳しく聞いてはいないが、二人と共に江戸の町を散歩がてらに歩いていた。
「***さんもお変わりなく…。というか、服装…少し方向性…変わりました?」
「うん…。私、体のラインを見られるのは嫌だから、ずっと着物で居たんだけどね。やっぱり、ちょっと窮屈だったっていうか、ずっと自分を押し隠してたって感じで、少しだけ苦しかったの」
「だから敢えて、普段着ないワンピースとか着てみたの。ちょっとだけ大胆になったのよ」
「そうだったんですね。いやぁ…、なんだか***さんが以前よりも大人っぽくなって、ちょっとだけ……ドキドキしちゃうな……」
「もうっ、新八くんったら」
頬を掻く新八に、口元に指を当てふふと静かに笑う***。その***の指元に、新八は気付く。
「…あれっ、***さんそれ……。指輪、ですか?」
どきりと、***の胸が鳴る。
「う、うん……。そうなの」
「もしかして……」
「……ええ、あの人」
「結婚したんですね、斉藤さんと。いつからですか?」
「前ね、あの人ったら、急に私の目の前から居なくなっちゃってね…。その日に、この指輪と婚姻届が置いてあったの。もうそこに名前も判子も押してあったから、私も書いて市役所まで出しに行ったの」
「そうなんですか。じゃあ籍は入れたままで、斉藤さんとは……」
「…まだ会えてないの……」
ぎゅうと、手の平を握った。
「あの人の事だから、私に迷惑かけまいと、何も言わずに何処かへ行ってしまったのね。何かあっても私に言わない人だから、余計心配」
「でもあの人が元気で居てくれるなら…、私はいつでも待ってるの」
静かに答え、そっと微笑む***。斉藤の事を話すべきかどうか、新八は思い悩んでしまう。…がそれはすぐに杞憂であったと考え直す。
何故なら……
「ひゃっ、ご、ごめんなさい!私前見てなくって……」
「………」
目前に、あの男の姿があったからだった。
「……?」
ぶつかってしまった自身を立て直すように、肩を優しく掴まれる。その手の平には覚えがあり、ゆっくりと顔を上げその男の顔を見上げるのだった。
「……………終、さん」
口角を小さく上げ、瞼をほんの少し閉め、優しい瞳で見つめるその顔は紛れも無く愛した人の姿。
以前よりも男らしくなり、***の心臓の鼓動を早くする。
「…………ただいま」
小さな声で発された言葉は***にしか聞こえていない。
「……ッ、終さんッ!」
斉藤の体に腕を回し、胸の中へと飛び込む。愛おしい妻に抱き締められ、抱き返さぬ夫が居るものか。久しかったその***の体に腕を回すのだった。
「…………!?」
刹那、斉藤の体は抱き上げられ一瞬のうちに頭を地面へと打ち付けられたのだ。
「……ええぇぇぇーーーーッ!?」
「なんで!?なんでそこでフロントスープレックス!?」
頭と地面の玉突き事故を起こされ、そのまま身体を地面にうつ伏せで倒れ伏した斉藤ッ!意識朦朧としながらも、***に背中を馬乗られ両脚を掴まれ海老反りのように決められる。
「ッ!!ッーーー!!!」
「私っ……私っ……!本当に寂しかったんだからぁ……っ!」
「いや文章で見ると非常に乙女チックですけどやってることえげつないですからね!?最愛の人に出会って2秒で即スープレックスってなんだよォォォ!」
逆エビ固めを掛けられ、声も出せずに悶えながら地面を何度も手のひらで叩く斉藤。
「ギブギブ!斉藤さんギブってなってます!無口というか本当に声が出せない状況になってます!」
***はパッと両脚を離した。
「斉藤さーーーーーん!?」
失神したままの斉藤の背中に、***は身体を寄せ斉藤の胸板に腕が回された。
「っ……会いたかった」
「……」
「…電話も手紙も寄越してくれないし……、でもきっと終さんは、何か大事な事をしているんだろうと思って私ずっと我慢して……」
「……」
自身も、この数年間***に連絡もできないで、心寂しかった。ずっと健康で過ごしてくれることを願い、日々を過ごしていた。
今、この場で彼女に掛けられる言葉は何なのだろうか。
「……ごめん、ッ---!?」
両腕と両脚を捻りあげられ、ぐるりと天地がひっくり返る。
「締めのロメロスペシャルかよォォ!見えちゃってるから!タイトなミニから夢と希望が見えちゃうから!隠してぇぇ!」
「夢と希望を隠してよろしいのですか?」
「あの夢と希望は斉藤さんのものだからぁぁ!こんな道のド真ん中でロメロスペシャル決めてる奥さんが何処にいるんだよォォ!隠してあげて!」
「了解しました」
すっとたま子は***の股元へ座り込んだ。
グッと体を吊り上げられてしまった斉藤はもう何も言葉が出まい。
「欲しいのは謝罪じゃないのっ!もう離さないでほしいってことなの!」
「斉藤さんはもう離してほしいと思いますが!?」
何度も何度も、斉藤の体を吊り上げたのだ……。
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