pheromone
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あれっ、俺今どこ行こうとしてたんだっけ。お***ちゃん連れて、みんなの注目集めて。ああ、そうだ。確か家に戻るんだっけ。
そうだ、お***ちゃん、家に連れ帰っちゃえ。
万事屋に帰るが、新八も神楽も、定春も居ない。仕事は彼らに任せて、自分は一人だけのうのうとスイーツショップへ行っていたのだと銀時は思い出した。
「…あの……銀時さん」
***の声で振り返る。先程の状況で***は怯えており、不安そうに銀時の顔を見上げるのだ。
その表情がまた何とも可愛らしいと、愛おしいのだと銀時は感じる。
「もうここに居りゃ安全だ。安心しろって」
頭に手のひらを乗せ、そっと撫でた。銀時を信頼しているのか、***はほうっと表情を和らげた。ぎゅっと、***の手の平を握りしめて。
「…あ?屯所に戻る?」
「は、はい…。早く帰らないとみんなに心配掛けちゃうし、お夕飯の支度もしなくちゃいけませんし…」
「でも、今帰ってもいいの? ***ちゃんみんなに狙われちゃうよ?」
「そうですけどっ、顔を隠せばやり過ごせますし、それに銀時さんに屯所までお願いしたくて……」
「わざわざ屯所に居なくていいんじゃねえのか」
「な、何故…」
「今のお***ちゃん、周りの人間誘惑してるんだよ?そのまま血気盛んな男達の中に放り込むなんて、お腹を空かせたライオンの檻に放り込むくらい危険だよ?」
「っ……」
じりじりと***に歩み寄る。壁に追いやり、逃げ場を作らない。
「それとも、俺から逃げたい?」
数日、***の姿が見つからない。身内であることから、真選組も捜索を続けているが未だに見つかっていないのだ。
「……」
斉藤はここしかない、と万事屋のインターホンを鳴らす。アレから、万事屋には来ていないし、銀時にも会っていない。彼らに頼るのは土方が良い顔をしないだろうと思うが、結局の所、彼らに頼らなければ解決しなかった問題も少なからずともあるのだ。
はいはい、と奥から声が聞こえる。声の主はゆったりと戸を開けた。
「……アレ、アフロじゃん。おひさ」
「……」
「…って感じじゃなさそうだな、どうしたよ」
「………」
[***さんが行方不明になったんです]
「……へえ」
[数日捜索しても見つからなくて…]
「それで万事屋頼りってわけ?いいのぉ?土方くん嫌な顔するよぉ?」
「……」
「大体、オメーらが付いていて、どうして行方不明になっちまったんだよ。明らかにお前達の不行き届きじゃねえのか?」
「ッ……」
「守るだのなんだの言っておきながら、結局守れてねェじゃねえかよ。口先だけか、真選組は」
「お前がちゃんとお***ちゃんの側に居なかったからこうなっちまった結果だろうが」
「今頃嘆いたところでもうおせーよ」
「……」
[まるで、彼女がもう居ないかのような言い方ですね]
「そうは言ってねぇ。ただ、お***ちゃんに飽きられちまって、出て行っちまっただけだろ」
「それを止めてももうおせーつってんだよ。見損なったんだろうよ。なァ」
「ッ……」
「……もうアイツは戻らねえ。お前の所に」
怒りが、嫉妬が、憎悪が、銀時の心を狂わす。狂った感情に任せて、銀時の口から次々と斉藤を詰る。
睨む瞳が斉藤の目とかち合う。悔しそうに眉を顰めた斉藤は、頭を下げ、その場から去った。
「お***ちゃん」
部屋の襖を開けた先には服が肌蹴、髪も乱れ、息を絶え絶えとしながらも、自らの手首を束縛する縄を解こうとする***の姿。
「…ゃ……ゃ……」
脚から滴る血を見下ろし、そっと拭き取る。
「…もう戻るな。お前を誰にも渡したくねぇ」
後ろ手に襖を閉じ、昨晩と同じように***を抱いたのだった。
そうだ、お***ちゃん、家に連れ帰っちゃえ。
万事屋に帰るが、新八も神楽も、定春も居ない。仕事は彼らに任せて、自分は一人だけのうのうとスイーツショップへ行っていたのだと銀時は思い出した。
「…あの……銀時さん」
***の声で振り返る。先程の状況で***は怯えており、不安そうに銀時の顔を見上げるのだ。
その表情がまた何とも可愛らしいと、愛おしいのだと銀時は感じる。
「もうここに居りゃ安全だ。安心しろって」
頭に手のひらを乗せ、そっと撫でた。銀時を信頼しているのか、***はほうっと表情を和らげた。ぎゅっと、***の手の平を握りしめて。
「…あ?屯所に戻る?」
「は、はい…。早く帰らないとみんなに心配掛けちゃうし、お夕飯の支度もしなくちゃいけませんし…」
「でも、今帰ってもいいの? ***ちゃんみんなに狙われちゃうよ?」
「そうですけどっ、顔を隠せばやり過ごせますし、それに銀時さんに屯所までお願いしたくて……」
「わざわざ屯所に居なくていいんじゃねえのか」
「な、何故…」
「今のお***ちゃん、周りの人間誘惑してるんだよ?そのまま血気盛んな男達の中に放り込むなんて、お腹を空かせたライオンの檻に放り込むくらい危険だよ?」
「っ……」
じりじりと***に歩み寄る。壁に追いやり、逃げ場を作らない。
「それとも、俺から逃げたい?」
数日、***の姿が見つからない。身内であることから、真選組も捜索を続けているが未だに見つかっていないのだ。
「……」
斉藤はここしかない、と万事屋のインターホンを鳴らす。アレから、万事屋には来ていないし、銀時にも会っていない。彼らに頼るのは土方が良い顔をしないだろうと思うが、結局の所、彼らに頼らなければ解決しなかった問題も少なからずともあるのだ。
はいはい、と奥から声が聞こえる。声の主はゆったりと戸を開けた。
「……アレ、アフロじゃん。おひさ」
「……」
「…って感じじゃなさそうだな、どうしたよ」
「………」
[***さんが行方不明になったんです]
「……へえ」
[数日捜索しても見つからなくて…]
「それで万事屋頼りってわけ?いいのぉ?土方くん嫌な顔するよぉ?」
「……」
「大体、オメーらが付いていて、どうして行方不明になっちまったんだよ。明らかにお前達の不行き届きじゃねえのか?」
「ッ……」
「守るだのなんだの言っておきながら、結局守れてねェじゃねえかよ。口先だけか、真選組は」
「お前がちゃんとお***ちゃんの側に居なかったからこうなっちまった結果だろうが」
「今頃嘆いたところでもうおせーよ」
「……」
[まるで、彼女がもう居ないかのような言い方ですね]
「そうは言ってねぇ。ただ、お***ちゃんに飽きられちまって、出て行っちまっただけだろ」
「それを止めてももうおせーつってんだよ。見損なったんだろうよ。なァ」
「ッ……」
「……もうアイツは戻らねえ。お前の所に」
怒りが、嫉妬が、憎悪が、銀時の心を狂わす。狂った感情に任せて、銀時の口から次々と斉藤を詰る。
睨む瞳が斉藤の目とかち合う。悔しそうに眉を顰めた斉藤は、頭を下げ、その場から去った。
「お***ちゃん」
部屋の襖を開けた先には服が肌蹴、髪も乱れ、息を絶え絶えとしながらも、自らの手首を束縛する縄を解こうとする***の姿。
「…ゃ……ゃ……」
脚から滴る血を見下ろし、そっと拭き取る。
「…もう戻るな。お前を誰にも渡したくねぇ」
後ろ手に襖を閉じ、昨晩と同じように***を抱いたのだった。