pheromone
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「大丈夫か一人で」
「もう大丈夫ですって、いつもやってることじゃないですか」
買い物へ出掛ける時、土方に呼び止められる。スーパーが開く時間であり、屯所を出ようとすると、土方は丁度見廻りに出るのだから車に乗っていけと言われたのだ。
こういうことは無いことは無いのだが、土方と二人でパトカーに乗るのは無かった。
「帰る時は連絡しろ」
「は、はい……」
じゃあな、そう言って土方は車を走らせて行く。最近土方は***に対しこの調子で、少し疑問に思いながらもスーパーの中へ入って行った。
「…値引き、されちゃった」
半額セールの日でも関わらず、何故かレジの店員に大体の商品を値引きされてしまった。だがその値引きに対して周りの人間は何にも気に掛けていない様子であり、おかしいとも言える雰囲気でもなく、それが普通かのように行われていた。
「…いい、のかなぁ…」
エコバッグの中の商品をじぃっと見つめる。普段の金額より大幅に抑えられているとはいえ、これはどうなのかと、不安と罪悪感が彼女の心に生まれてしまう。
なう。足元から可愛らしい声が鳴く。そこを見下ろすと、猫が数匹足元をすりすりと撫でていた。
「ごめんね、ご飯は持ってないの」
首を撫でようとしゃがむと、手のひらを舐められる。次々に猫達は毛繕うように手を舐め、他の猫達は何か獲物のようなものを***に差し出す。
「あ…ど、どうしよう」
身動きが取れなくなり困った***。
だが背後から大きな犬の鳴き声が響き、猫達が一斉に解散して行った。その声の元を振り返ると、真っ白くふわふわな毛がそこに大きく有った。
「お、***!」
「神楽ちゃん、定春くん…久し振り」
「久し振りネ!」
定春の上に乗っていた神楽はそこから降り***に顔を覗かせる。
「何してるアルか?」
「買い物の帰りに、猫ちゃん達に囲まれちゃって」
「餌持ってると思われたアルなぁ」
「そうだねぇ」
ふふ、と笑い合う。だが***は神楽の様子が少し違うと感じる。普段より少し…顔が赤いように気がつくのだ。
今日は暑い日でもなく、日差しが強い日でもなく、神楽は番傘を掲げ日陰を作っている。だが頬が赤く、目がとろりと見上げるようにしていた。
「神楽ちゃん…もしかして…熱ある?」
「えっ?そう、アルか?わたしにも冷えピタ必要アルか?」
そう言って額を差し出す。前髪を捲り上げ、手のひらを額に付ける。が熱くはない。夜兎族の身体事情には詳しくは無いが、地球人基準で言えば平熱ではあると分かる。
「熱は無いみたいだけど…」
「……***……」
「ん?」
「なんか暑いアルな……」
「えっ、そ、そう?でも今日はそこまで暑くはないけど……」
「暑いアル……」
神楽はしるこを見上げながら服のホックを外して行く。
「ちょ、ちょっと待って神楽ちゃん!ここお外だから!お外だから!」
「……日陰なら…いいアルか…?」
「そういうことじゃないの!人前でそういう…ことしちゃだめだから!」
「***なら別に気にしないアル。むしろ…」
「お願い服をしっかり着て!そしてお家に安全に帰って!ね!!!!」
「もう大丈夫ですって、いつもやってることじゃないですか」
買い物へ出掛ける時、土方に呼び止められる。スーパーが開く時間であり、屯所を出ようとすると、土方は丁度見廻りに出るのだから車に乗っていけと言われたのだ。
こういうことは無いことは無いのだが、土方と二人でパトカーに乗るのは無かった。
「帰る時は連絡しろ」
「は、はい……」
じゃあな、そう言って土方は車を走らせて行く。最近土方は***に対しこの調子で、少し疑問に思いながらもスーパーの中へ入って行った。
「…値引き、されちゃった」
半額セールの日でも関わらず、何故かレジの店員に大体の商品を値引きされてしまった。だがその値引きに対して周りの人間は何にも気に掛けていない様子であり、おかしいとも言える雰囲気でもなく、それが普通かのように行われていた。
「…いい、のかなぁ…」
エコバッグの中の商品をじぃっと見つめる。普段の金額より大幅に抑えられているとはいえ、これはどうなのかと、不安と罪悪感が彼女の心に生まれてしまう。
なう。足元から可愛らしい声が鳴く。そこを見下ろすと、猫が数匹足元をすりすりと撫でていた。
「ごめんね、ご飯は持ってないの」
首を撫でようとしゃがむと、手のひらを舐められる。次々に猫達は毛繕うように手を舐め、他の猫達は何か獲物のようなものを***に差し出す。
「あ…ど、どうしよう」
身動きが取れなくなり困った***。
だが背後から大きな犬の鳴き声が響き、猫達が一斉に解散して行った。その声の元を振り返ると、真っ白くふわふわな毛がそこに大きく有った。
「お、***!」
「神楽ちゃん、定春くん…久し振り」
「久し振りネ!」
定春の上に乗っていた神楽はそこから降り***に顔を覗かせる。
「何してるアルか?」
「買い物の帰りに、猫ちゃん達に囲まれちゃって」
「餌持ってると思われたアルなぁ」
「そうだねぇ」
ふふ、と笑い合う。だが***は神楽の様子が少し違うと感じる。普段より少し…顔が赤いように気がつくのだ。
今日は暑い日でもなく、日差しが強い日でもなく、神楽は番傘を掲げ日陰を作っている。だが頬が赤く、目がとろりと見上げるようにしていた。
「神楽ちゃん…もしかして…熱ある?」
「えっ?そう、アルか?わたしにも冷えピタ必要アルか?」
そう言って額を差し出す。前髪を捲り上げ、手のひらを額に付ける。が熱くはない。夜兎族の身体事情には詳しくは無いが、地球人基準で言えば平熱ではあると分かる。
「熱は無いみたいだけど…」
「……***……」
「ん?」
「なんか暑いアルな……」
「えっ、そ、そう?でも今日はそこまで暑くはないけど……」
「暑いアル……」
神楽はしるこを見上げながら服のホックを外して行く。
「ちょ、ちょっと待って神楽ちゃん!ここお外だから!お外だから!」
「……日陰なら…いいアルか…?」
「そういうことじゃないの!人前でそういう…ことしちゃだめだから!」
「***なら別に気にしないアル。むしろ…」
「お願い服をしっかり着て!そしてお家に安全に帰って!ね!!!!」