第4章~Festival of Music~
シャトーに拒絶され、船に戻されてしまった春の一行。
玉座にいたのは本当にリュミの双子の姉、ユノだったのか?
コインペンダントを残して姿を消したノアの行方は?
虚ろな目をして蹲るリュミを船に残し、一行は再び街へ向かう__真実を知るために。
リュミ「……う、うぅ……(頭を抱え震えている)」
フェリーエ「リュミ……大丈夫かい?どうしたものか…もっと気を張っていなければ、ノアもあんな……」
リウム「リュミちゃん…大丈夫、じゃないよね…やっぱり普通の国なんかじゃ無かったな、初っ端からこんなことになるなんて…」
ローフ「はやく、ユノとノアを取り戻しに行かなきゃ、ほら早く!!(船の外で声を荒げながらだんだんと足を鳴らして)」
ノクトン「そうだよ…!僕、もう居ても立ってもいられない…絶対に…また会わなきゃ…!」
アルク「…………ほら見ろ、あんなん信用していいわけがないだろ!?行かなきゃダメだろうが…」
リベロス「落ち着けよお前ら……ッ無闇に戻ったところでどうにかなる相手じゃねェだろ…」
ローフ「ユノ、ノア……なんで……なんで……!?」
アリス「う、うん・・・(アルクさんの手をぎゅっとにぎる)」
リウム「リベロスの言う通りだ、行ってもまたここに飛ばされて振り出しに戻るだけだよ、一旦落ち着こう」
ローフ「あーっもうわけわかんねぇ!俺はノアとユノを助けに行く!!(皆の静止を振り切って門の方へ駆け出す)」
トニー「作戦をたてなきゃ…どうして秋の国の人がこんなことをしてるのかも知る必要がありそうだね…って!まって!」
マルガリータ「待って…!ローフくん一人じゃ危ないよ…!(手を掴みながら)」
ローフ「お、お前はリベロスが連れてかれたら放っておくのか!?できないだろ!(声を荒げたが一瞬ふと我に帰り)だってユノは、俺の……」
マルガリータ「!………それは……(泣くのを堪えながらうつむく)」
ローフ「とにかく俺は行くからな!!!(マルガリータちゃんの手を振り払い進む)」
幸い、門は隙間が開いているようです。
最初に来た時の賑やかさは鳴りを潜め、誰もいない、空虚な暗闇が広がるだけ。
ノクトン「僕だって…自分の大切な弟が…あっちで酷い目に遭ってたらどうする…!僕は何もしない方が苦痛だよ…!(同じく駆け出し)」
ローフ「一緒に行こうノクトン、はやくはやく!!(門の中に消えていく)」
リウム「待てって…ッ!あぁ、もう…(困ったような表情になり)…しょうがない、俺も行こう…どうするか考えながら行くか…(後を追いかけようとして)」
フェリーエ「危なっかしいなぁもう…!!ボクだって心配でしょうがないんだから…!(2人の後を小走りで追いかけ)」
アルク「……俺も行く…。だって、あんな意味わかんねえ奴らに…惑わされて傷つけられっぱなしとか…あり得ねえし!」
マルガリータ「…リベロスも行く…?(心配そうに)」
アリス「僕も行くー!!!」
トニー「まっ、待ってよ!みんな一緒にいないと危ないよ…!…っ僕も行くよ…!」
リベロス「……いや、急いだところでどんな目に会うか分からねェ。あのシャトーって奴も何者か……しかしなァ、何も考えずに突っ走ってく奴らも心配だな」
マルガリータ「……リベロスが行くなら…私も行くもん。(袖を掴む)」
アリス「トニーは僕と一緒に行くんでしょ~?(ちらちら)」
リベロス「…ま、行くしかなさそうだしなァ。……絶対に傍から離れるんじゃねェぞ、いいな?」
トニー「アリスとか特になんかあったら心配だし…ついていくだけだからね」
マルガリータ「リベロスもね?何かあった時に守れなくなっちゃうから(リベおじの後を駆けながら)」
アリス「心配にはおよびませんっ!(キリッとした顔で)僕がトニーのこと守ってあげるからね~っ(トニーくんの背中にぴょんっと飛び乗りながら)」
リュミ「……ぁ、あたし、船で待ってる……(弱々しく笑って)」
トニー「じゃあ、僕がやばい時はアリスが助けてね」(フッと笑う)
アルク「(アリスくんを横目に見ながら)…………あ〜〜〜……そういうとこだっつの…ま、みんな来てくれるなら…大丈夫かな」
ノクトン「(ローフくんに)うん!何が起きるか分からないからね…急ごう…!(さらに奥に進み)」
フェリーエ「最初に来た時にはひとが多くいたからあまり感じなかったけど…この街、本当に静かだ。不気味なくらいに…」
アリス「うんっ!!絶対守ってあげるー!お姉もトニーもね!」
ローフ「はっ、はっ…(無我夢中で走っていたが息をきらしてへたり込み)」
リウム「やっぱりこの国おかしい…その原因とかが色々繋がってれば良いんだけど…」
アルク「ふ〜ん……俺はお前みたいなのに守られるほどヤワじゃねえぜ?…(表情をキッと変えて)…さ、行くぞ」
ローフ「……?なんだ、これ(目の前にあった壁を見上げ、立ち上がる)」
ノクトン「(同じく気付き)ん…?なんだろこれ…ばってん…?」
ローフ「音符に、ばってん…」
フェリーエ「(覗き見て)音符……?どういう意味…?」
アリス「うふふっそーなのー?でも、お姉は女の子だから僕が守るのは当たり前でしょ!!(負けじとキラキラ顔で)」
ローフ「音楽が、だめ、って事じゃないか?だからこんなに静かなのか…」
リウム「音符に…バツが付いてるし、多分そうだね…音楽禁止って張り紙…」
トニー「この国では音楽が禁じられている…どうして禁止なのかな…」
リベロス「禁止にする意味もなくねェか…?そこまでするほど嫌ってるって事なのか……」
ノクトン「ふぅん…変なの…。うるさいのが嫌いなのかな…気になるね」
リウム「うるさいのが嫌いなら、最初みたいにわいわい集まってるのもダメそうだけど……またあのシャトーって王が関わってるのかな?」
アルク「はん……それはどうかな……って、音楽禁止だって?」
マルガリータ「どうして音楽を禁止にしなきゃいけないんだろ…?」
紙を覗き込んでいると、後ろから、聞きなれた声が。
リュミ?「なーにしてるのー?あたしにもみせて!」
アリス「リュミー?」
ノクトン「え…リュミちゃん……?(振り返り)」
フェリーエ「…っな、なんで…船に残ってたはずじゃ……」
トニー「リュミさん来たんだ…!」
リウム「(驚いた表情で振り向き)リュミちゃん…!?なんでここに……君、とても付いてこれるような感じじゃ……」
ローフ「……リュミ?」
リュミ「そうよ?なにか問題でも?」
アリス「あれれ~・・・何かおかしいぞ・・・」
マルガリータ「………(半信半疑でリベおじの後ろに隠れる)」
ローフ「…リュミはそんな立ち直り早くないぞ」
ノクトン「この国では何が起きてもおかしくないよ…僕は目の前のことが信じられない…」
リウム「……そう…(不審そうにリュミちゃんを見つめながら)…信用し切れないな……君本当にリュミちゃん…?」
リベロス「俺も信じ難いな。あのお嬢ちゃんとの"匂い"も明らかに違う」
アリス「本当の姿を見せてよーおばけさんー」
トニー「アリス…!ほんとにおばけで襲ってきたらどうするのさ…!」
リュミ?「……えへへ、ばれちゃったかー…それじゃあ(紫色の光が周辺に溢れ)」
ルファン「やあ、はじめまして!おれはルファン!…ああ、怖くないよー?おれたちは王様に逆らう者たち、だからねー」
ローフ「・・・・!!(びっくりした顔でルファンを見て)やっぱりお化け・・・」
アリス「わっわっすごーい!!!すごい!どうなってるのそれ~(目を輝かせて近づく)」
トニー「なっ…!なにこれどうなって…!?」
フェリーエ「姿が…変わった……本の世界の登場人物みたいだ……」
マルガリータ「変装…?」
ルファン「んーおれはオバケってより…あれだよ、ドッペルゲンガー!」
アリス「どっぺるげんがー・・・?」
ノクトン「…わっ!?…ど、ドッペルゲンガー…?ほんとにこんなことが…」
アルク「………………どっちにしろ霊みたいなもんじゃねーかよ……」
アリス「お姉、どっぺるげんがーってなあに?」
リウム「…!(姿が変わったことに驚きながらも)…ドッペルゲンガー…生霊の類いか…」
ローフ「なぁ、なんか知ってるのか!?なんでリュミの姿をしてたんだ!?(詰め寄り)」
アルク「(リウムくんの方をちらりと一瞥し)……アイツの言うとおり。生きてる奴から別れて出てくる幽霊だな…」
ルファン「おっと…まあまあ落ち着いてよー(やんわりとローフくんを引き離し)
…リュミちゃんから話は聞いたよ、かわいそうにね……女王様に双子の姉妹がいるなんて初耳だし」
ローフ「……俺あいつを助けたいんだよ、あいつは女王なんかじゃない、俺の大切なユノ…それにもう一人連れ去られたんだ、俺たちのともだち!!」
トニー「なんか王様?に飛ばされちゃったしね…」
ルファン「それなら、さ、町外れにおれたちの仲間がいるバーがあるんだ、そこにおいでよ。作戦会議でもしない?」
リウム「…仲間のバー…王様に逆らう…って、あんまり穏やかな雰囲気じゃないね…それと関係あったりするのかな?」
ローフ「……その仲間たちも、シャトーに反対してるのか。なら…協力してくれるかな」
フェリーエ「どうなんだろう……でも、行ってみる価値はありそうだ」
ノクトン「ふぅん…協力…もう一度確認するけど…悪意はないんだよね?」
アリス「とにかくバーにいってみよーよ!皆で!」
ルファン「よし、じゃあ案内するよー……悪意?おれ、悪戯はするけど悪意はないよー?」
ローフ「とりあえず、連れてってくれ」
ノクトン「(ルファンくんの様子を見て)そう…なら、大丈夫かな…協力しよう。僕はノクトン、バーってところに連れてって…!」
リウム「…そうだね、ここにいても埒が明かない…俺はリウム、案内…宜しく頼むよ」
ルファントームの誘いに乗り、おしゃれなネオンの看板が眩しいバーにやってきた一行。
ルファン「やぁみんなー。『仲間』を連れてきたよ」
レプリ「…どうし?」
フィーネ「へー!そうなんっすか!!((包帯を外す))」
ヴェルガ「!!知らないお顔なのだー!!!(椅子からがたん、と音を立てて降りる)
アカネ「あ!ルファンさんお帰りなさい!…その方たちは、『仲間』ですか?」
フィーネ「あっ、無害そうっすね!いまのところ安全っすよ」
レプリ「あ、ああ、いらっしゃいませ」
クイエート「仲間…ってことは、もしかして王様達に反対する側かなー?初めまして!いらっしゃ~い!」
ローフ「なぁ、何言ってるかわかんないかもしれないけど聴いてくれ、俺達は春の国から旅してきて、その、お前らが女王様だって思ってるのはおれたちの友達なんだよー!」
フィーネ「春の国からはるばるお疲れさまっす!
あっ、自分はフィーネ·セレーノっす」
レプリ「そ、そうなんだ、あは、あはは、レプリカント・カスピエル、です、あはは、宜しく、お願いします」
ヴェルガ「スプーキーハーベストにようこそなのだ!!」(春っ子の手を握りぶんぶんと握手をする)
クイエート「僕の名前はクイエート・ピティエだよー!よろしくね~★そこのクリーム色の子は、この国の王様と友達なんだ!…ということは、助けたいってわけかな?」
アカネ「貴方たちも旅人なんですか!?私も旅をしているんです!あ、私、アカネっていいます。旅人同士、よろしくお願いします!」
モネ「そうなのですか、私はモネ、以後よろしくお願いします。クスクス……」
レプリ「み、皆、音楽が好きなんだ、あは、あははははは」
ノクトン「僕はノクトン、君たちに協力をお願いしたい…!悪い人じゃないよ…!(布をはためかせ)」
ローフ「おれローフ!!だから、女王様はほんとは春の国のひとなんだ!!あと、もう一人の友達もシャトーにつれてかれて、それでそれで(早口で)」
ルファン「自己紹介?じゃあおれも改めまして…ほんとはルファントームって言うんだけど、ルファンって呼んでくれたらうれしいなー」
ヴェルガ「僕はね、ヴェルガっていうのだ!…春ってなんなのだ……?」
レプリ「はる…な、なんかすごく、良い感じ…!」
トニー「僕はトニーって言います…トニー・レヴィです。み、皆さんよろしくお願いします…!」
アリス「アリスだよー!皆と仲良くしたいですっ
よろしくね!♡」
レプリ「す、すこし、飲み物、用意します、ね(訳:風呂落ちです)」
クイエート「まぁまぁ、ローフくん、落ち着きなよ~早口で喋られちゃあ、こっちも聞き取りにくいよー。深呼吸、深呼吸~!」
トワル「わたくしはトワルと申します。以後お見知り置きを…」
ヴェルガ「ねーねー、春ってなんなのだ?食べ物なのだ?」(首をこてん、とさせて)
モネ「春の国……とはどんな所なのでしょうか……?」
リウム「…こっちも中々騒がしいね…俺はリウム、あぁ…ちなみに夏の国から来てるから春のことは聞かないでね?」
ローフ「すーーーっはーーーーっ…そ、それで、お城に、ふたりを、たすけにいきたいんだ…」
アルク「いけねっ…出遅れちまった、俺はアルク。俺も夏の国から来たんだ。なるべく生きて帰りたいんだけど…大丈夫か?」
フェリーエ「ボクはフェリーエ……とにかく彼の説明通りなんだ、どうか手を貸してほしい」
トワル「春の国、夏の国?王様に友達が…?貴方達…一体何者なんですの…?(少し興味深そうに)」
ヴェルガ「え、えっと…夏とか春とかよくわかんないのだ…だ、だけど、できることならやってもいいのだ!」(袖を口元に持って行き)
フィーネ「あなたがたが何をしたいかにもよるっすけど」
マルガリータ「!えっと…私、マルガリータ……………(小さな声で)旅人さん、ここにはいないんだ……」
アカネ「春の国…ですか。まだ行ったことのない国ですね。とりあえず、旅の疲れもあるでしょうし、少し休んで下さい」
ノクトン「僕も助けたい気持ちは同じだよ…一緒に来た弟とはぐれちゃったんだ。協力してくれる…?」
クイエート「もちろん協力するよ~!出会っちゃえばもう友達みたいなもんだからね!」
リベロス「まだ奴の事気にしてんのかよ…(少しイラつかせ)ちんたら説明してる場合じゃねェんだ。アンタらなら、この国についても詳しいだろ」
リウム「俺達は…友達を助けたいだけなんだ、皆が協力してくれると有難いんだけど…」
トワル「手伝って差し上げてもよろしいのですが…わたくし女王様のことは詳しく存じ上げていませんの…(少し視線をそらす)」
ローフ「なんで音楽禁止になったんだ?もしかしたら、俺の友達が女王様って呼ばれてることに、関係あるかも…ていうかなんで女王様なんだよ!!」
モネ「私も協力しますね。クスクス…」
マルガリータ「(リベおじに向かって)リベロス…?どうしたの…?」
ノクトン「そういえば君たちは、どうして王様と敵対してるの…?」
アカネ「女王様が…その人のことは、私よりルファンさんたちの方が詳しいかもしれませんね」
ルファン「それが…禁止の理由はわからないんだ。聞いても答えてくれないし、無理矢理聞こうとしたら追放されたし…シャトー……(後ろになるほど小声で呟くように)」
トワル「音楽…そうですわね、ローフくんの言うように、もしかしたら女王様と音楽が…(少し考え)」
ローフ「追放……そんなことする奴なのか」
フィーネ「音楽があってこその国だったんすよ」
アリス「この国ほんとーにどうなっちゃってるの・・・」
リベロス「あ?何でもねェよ……っつーか理由を聞いただけで追放かよ…」
アカネ「元々この国は昔から音楽ですごく栄えていたそうです。ですが…」
リウム「…追放?酷いな……追放なら…その姿のままで大丈夫なの?」
マルガリータ「音楽で栄えてた国が、どうして…」
フィーネ「そんなの自分だって知りたいっすよ!」
ローフ「シャトーを止める方法は…ないのか?」
ノクトン「今まで続いてた音楽が途絶えたから…それに反対してるってこと?」
アルク「……それは王様が心から思ってやった事か?音楽で栄えてたなら…尚更しないだろ」
トワル「王様を止める方法…ですか…」
フィーネ「やっぱり女王が……」
アカネ「半年前、音楽祭の当日、突然シャトーさんが音楽禁止を宣言したのです…それから、この国の住民は、シャトーさんについていった者と、私たちとで別れてしまって…」
トワル「…実は、わたくしもなぜあんなにいきなり王様が音楽を禁止したかわからないのですわ」
ローフ「それが、あいつの言うオトモダチか」
アリス「音楽ダメな理由が分かんないよぉ・・・なんで・・・?あんなに楽しーモノなのに・・・」
クイエート「昔は音楽に溢れた楽しい国だったのに、今は…またあの時みたいに笑い合いたいのに、どうして王様は…。」
フィーネ「でも、シャトーさんは心から音楽を嫌っていなかったんすよ、心が悲しんでいたから」
フェリーエ「突然…?しかも音楽祭の当日って……それで反対しないひともいるなんてさ…」
ルファン「姿?……ああ、ずっとシャトーの姿借りてたから…追放されたのは城からだから、まあ大丈夫だよー…たぶん」
ノクトン「それまでは、王様も音楽を楽しんでたのにかな…変だね」
リウム「…王様だけじゃなくて王様に味方する子もいるのか…(深刻な顔をして)……まずなんであの2人が王様と女王様になったんだ…?」
アルク「〜〜〜………もうわけわかんねえ…いろいろ矛盾してないか!?」
アカネ「街は少しでも音楽を奏でたら処罰で、でも、私もあれはシャトーさんの真意ではないと思うのです。あの宣言のとき、時々、戸惑うようなそぶりをしていたような気がして…」
リベロス「話を聞けば聞くほど謎が多くて不気味だな…どうなってんだこの国は。俺が昔来た時にゃあ こんなんじゃなかったぜ」
クイエート「シャトーくん、なんか、やりたくないことをやらされている…って感じに見えるよねー。黒幕がいたりして~…」
ノクトン「…僕も気になるよ、この国から音楽が途絶えた理由…仲間探しを協力してくれる代わりに、僕も理由探しを手伝いたい…!」
ルファン「シャトーは…心の底から音楽を嫌ってるわけじゃないよ、もっと別の……ああ、もう!なんでおれにも話してくれないんだよ!!」
マルガリータ「ルファンさん…(心配そうに見つめる)」
リウム「あぁ、もしかしたら俺達の友達を助けるうちに何か分かったりするかもしれないし…俺も王様に関しては気になるからね…」
フェリーエ「ボクたちの都合に付き合わせる訳にもいかない、お互い協力し合おう。きっと何か分かるはずだ、音楽の事、王様と女王様…ユノの事も…」
レプリ「飲み物入れ終わった、よ…って、ああ…」
ヴェルガ「あのねあのねー!僕手伝うのだ!できることやるのだ!だから君達も手伝ってほしいのだ!」
アルク「わかった……俺も協力しよう。こんな辛気臭くて不穏な空気、もうごめんだからな」
レプリ「あ、あは、ありが、ありがとう、うれしい」
アカネ「あっあのっ、私も、できる限りのことはするので、何かあったら言って下さい!」
アリス「僕っなんでもお手伝いするー!!任せてっ!!(胸をはるポーズ)」
マルガリータ「(何気なく窓から外を眺める)…ねぇリベロス、お城におっきな鐘がついてるの!昔の秋の国は結婚式とかもお城でやってたのかなぁ…?」
ノクトン「鐘…?(声のする方向へ振り向き)本当だ、でも今じゃもう使われてなさそうかな…?だって、鐘も音が鳴るもん…」
ローフ「ほんとだ・・・そうだ、鐘の音も『音楽』だもんな」
リベロス「おぉ…随分と立派な鐘だな。まァ祭り事の度には鳴らしてただろう…昔はな」
レプリ「…鐘…レプリ、結構長くいるけど…わからないなぁ…なにに、つかうんでしょう…」
アリス「おっきい~」
マルガリータ「鐘が鳴らせないなら…お祭りなんて楽しくないじゃない…」
ルファン「鐘?…あの、城の?(なにか考え込む様子で)」
ローフ「お、なんか心当たりがあるのか」
ルファン「えっと……あの鐘にまつわる…古い伝承があって、あの鐘を鳴らせば『濁った魂は浄化される』んだよ」
ルファン「だけど…ごめん、おれにもこの伝承の意味、よくわかってないんだー」
ローフ「濁った魂……浄化……」
クイエート「濁った魂は浄化される…これは推測だけどもしかしたら、あの鐘を鳴らしたら何か変わるかもしれない…。」
マルガリータ「変わる…?」
ノクトン「鐘だから…1度でも鳴らせばこの国中に響く……はず」
フィーネ「みんながまた明るくなれるかもしれないってことっすか?」
マクシミリアン「(でもその為にはお城に入れなきゃ…だね)」(影からこっそり様子を伺っている)
フェリーエ「もし鳴らしたら…何かが浄化されるって事?」
モネ「また皆さんが……音楽を楽しめるようになるのでしょうか?」
アカネ「やってみる価値はありそうですね!問題はどうやって鳴らすかですけど…ここから私の弓で撃てたり…できませんかね?」
アリス「あんなにおっきい鐘を弓で鳴らせるの?(純粋に疑問という表情で)」
マルガリータ「もし仮にお城まで行くとしても…あんなに高い場所……」
ローフ「弓は無理だろさすがに…やっぱり城に行くしかないな…」
ルファン「城か……みんなで乗り込めば…あるいは」
アカネ「やっぱり無理ですよね…(笑)」
ローフ「この国、呪われてるみたいだもんな…浄化、効果あるぞきっと!!そうと決まれば早く城に行こう!!」
フィーネ「今行くには情報が少なすぎるっすよ」
アリス「お城に行ってみよー!ヒントもあるかもしれないし!(耳をぴこぴこさせて)」
リベロス「そう簡単に行けるかァ?どうせまた追い返されちまうぞ」
ノクトン「うーん…誰か、お城の構造に詳しい人がいればいいけど…」
アリス「みっしょんいんぽっしぶるだよ~っ」
ローフ「こっちは友達がなにされてるかわからないんだ、律儀に調べてる場合じゃないぜ!とりあえずヒントは得たんだ!(顔を輝かせバーを飛び出していく)」
アルク「大丈夫なのか…?!今度こそ……その、命とか取られたらどうするんだよ…」
ルファン「城の構造ならおれが……ってあいつ早くね?!?おいまてよー!!」
アリス「ローフ、ルファンまってーー!!!」
アリス「(追いかけていく)」
ノクトン「じゃあ…お城のことはよろしくね、ルファンくん…!僕も行くよーっ(追いかけて)」
アカネ「あっ、待って!…私たちも行きましょう!(追いかける)」
フェリーエ「そうと決まれば行くしかないみたいだねぇ…気を引き締めなきゃな(後を追う)」
クイエート「とにかく、追いかけよう!女王様を救うために…!」
アルク「っ〜〜〜……!アリス!俺も行くから!!だから……お前一人で突っ走んな!!危ねえ!!」
マクシミリアン「必ず助けるから…シャトーちゃん」(ボソリと呟き)
マルガリータ「リベロス…私も確かめたいことがあるの…(一緒に来て、と語るように手を握る)」
リベロス「………どうせアイツの事だろ?ったく…仕方ねェなァ……ついてってやるよ、マルガリータ」
フィーネ「この国の音楽を取り戻してみせる」
アリス「(コケかけてからすぐに体勢を立て直して)おっととっと~っ
お姉早く来てーっ!おそいよー!」
鐘を鳴らせば、魂は浄化される__音楽に満ちた平和な日々を願うハロウィンの住人たちと協力して、春の仲間たちは鐘を鳴らしにお城の最上階へ向かいます。
玉座にいたのは本当にリュミの双子の姉、ユノだったのか?
コインペンダントを残して姿を消したノアの行方は?
虚ろな目をして蹲るリュミを船に残し、一行は再び街へ向かう__真実を知るために。
リュミ「……う、うぅ……(頭を抱え震えている)」
フェリーエ「リュミ……大丈夫かい?どうしたものか…もっと気を張っていなければ、ノアもあんな……」
リウム「リュミちゃん…大丈夫、じゃないよね…やっぱり普通の国なんかじゃ無かったな、初っ端からこんなことになるなんて…」
ローフ「はやく、ユノとノアを取り戻しに行かなきゃ、ほら早く!!(船の外で声を荒げながらだんだんと足を鳴らして)」
ノクトン「そうだよ…!僕、もう居ても立ってもいられない…絶対に…また会わなきゃ…!」
アルク「…………ほら見ろ、あんなん信用していいわけがないだろ!?行かなきゃダメだろうが…」
リベロス「落ち着けよお前ら……ッ無闇に戻ったところでどうにかなる相手じゃねェだろ…」
ローフ「ユノ、ノア……なんで……なんで……!?」
アリス「う、うん・・・(アルクさんの手をぎゅっとにぎる)」
リウム「リベロスの言う通りだ、行ってもまたここに飛ばされて振り出しに戻るだけだよ、一旦落ち着こう」
ローフ「あーっもうわけわかんねぇ!俺はノアとユノを助けに行く!!(皆の静止を振り切って門の方へ駆け出す)」
トニー「作戦をたてなきゃ…どうして秋の国の人がこんなことをしてるのかも知る必要がありそうだね…って!まって!」
マルガリータ「待って…!ローフくん一人じゃ危ないよ…!(手を掴みながら)」
ローフ「お、お前はリベロスが連れてかれたら放っておくのか!?できないだろ!(声を荒げたが一瞬ふと我に帰り)だってユノは、俺の……」
マルガリータ「!………それは……(泣くのを堪えながらうつむく)」
ローフ「とにかく俺は行くからな!!!(マルガリータちゃんの手を振り払い進む)」
幸い、門は隙間が開いているようです。
最初に来た時の賑やかさは鳴りを潜め、誰もいない、空虚な暗闇が広がるだけ。
ノクトン「僕だって…自分の大切な弟が…あっちで酷い目に遭ってたらどうする…!僕は何もしない方が苦痛だよ…!(同じく駆け出し)」
ローフ「一緒に行こうノクトン、はやくはやく!!(門の中に消えていく)」
リウム「待てって…ッ!あぁ、もう…(困ったような表情になり)…しょうがない、俺も行こう…どうするか考えながら行くか…(後を追いかけようとして)」
フェリーエ「危なっかしいなぁもう…!!ボクだって心配でしょうがないんだから…!(2人の後を小走りで追いかけ)」
アルク「……俺も行く…。だって、あんな意味わかんねえ奴らに…惑わされて傷つけられっぱなしとか…あり得ねえし!」
マルガリータ「…リベロスも行く…?(心配そうに)」
アリス「僕も行くー!!!」
トニー「まっ、待ってよ!みんな一緒にいないと危ないよ…!…っ僕も行くよ…!」
リベロス「……いや、急いだところでどんな目に会うか分からねェ。あのシャトーって奴も何者か……しかしなァ、何も考えずに突っ走ってく奴らも心配だな」
マルガリータ「……リベロスが行くなら…私も行くもん。(袖を掴む)」
アリス「トニーは僕と一緒に行くんでしょ~?(ちらちら)」
リベロス「…ま、行くしかなさそうだしなァ。……絶対に傍から離れるんじゃねェぞ、いいな?」
トニー「アリスとか特になんかあったら心配だし…ついていくだけだからね」
マルガリータ「リベロスもね?何かあった時に守れなくなっちゃうから(リベおじの後を駆けながら)」
アリス「心配にはおよびませんっ!(キリッとした顔で)僕がトニーのこと守ってあげるからね~っ(トニーくんの背中にぴょんっと飛び乗りながら)」
リュミ「……ぁ、あたし、船で待ってる……(弱々しく笑って)」
トニー「じゃあ、僕がやばい時はアリスが助けてね」(フッと笑う)
アルク「(アリスくんを横目に見ながら)…………あ〜〜〜……そういうとこだっつの…ま、みんな来てくれるなら…大丈夫かな」
ノクトン「(ローフくんに)うん!何が起きるか分からないからね…急ごう…!(さらに奥に進み)」
フェリーエ「最初に来た時にはひとが多くいたからあまり感じなかったけど…この街、本当に静かだ。不気味なくらいに…」
アリス「うんっ!!絶対守ってあげるー!お姉もトニーもね!」
ローフ「はっ、はっ…(無我夢中で走っていたが息をきらしてへたり込み)」
リウム「やっぱりこの国おかしい…その原因とかが色々繋がってれば良いんだけど…」
アルク「ふ〜ん……俺はお前みたいなのに守られるほどヤワじゃねえぜ?…(表情をキッと変えて)…さ、行くぞ」
ローフ「……?なんだ、これ(目の前にあった壁を見上げ、立ち上がる)」
ノクトン「(同じく気付き)ん…?なんだろこれ…ばってん…?」
ローフ「音符に、ばってん…」
フェリーエ「(覗き見て)音符……?どういう意味…?」
アリス「うふふっそーなのー?でも、お姉は女の子だから僕が守るのは当たり前でしょ!!(負けじとキラキラ顔で)」
ローフ「音楽が、だめ、って事じゃないか?だからこんなに静かなのか…」
リウム「音符に…バツが付いてるし、多分そうだね…音楽禁止って張り紙…」
トニー「この国では音楽が禁じられている…どうして禁止なのかな…」
リベロス「禁止にする意味もなくねェか…?そこまでするほど嫌ってるって事なのか……」
ノクトン「ふぅん…変なの…。うるさいのが嫌いなのかな…気になるね」
リウム「うるさいのが嫌いなら、最初みたいにわいわい集まってるのもダメそうだけど……またあのシャトーって王が関わってるのかな?」
アルク「はん……それはどうかな……って、音楽禁止だって?」
マルガリータ「どうして音楽を禁止にしなきゃいけないんだろ…?」
紙を覗き込んでいると、後ろから、聞きなれた声が。
リュミ?「なーにしてるのー?あたしにもみせて!」
アリス「リュミー?」
ノクトン「え…リュミちゃん……?(振り返り)」
フェリーエ「…っな、なんで…船に残ってたはずじゃ……」
トニー「リュミさん来たんだ…!」
リウム「(驚いた表情で振り向き)リュミちゃん…!?なんでここに……君、とても付いてこれるような感じじゃ……」
ローフ「……リュミ?」
リュミ「そうよ?なにか問題でも?」
アリス「あれれ~・・・何かおかしいぞ・・・」
マルガリータ「………(半信半疑でリベおじの後ろに隠れる)」
ローフ「…リュミはそんな立ち直り早くないぞ」
ノクトン「この国では何が起きてもおかしくないよ…僕は目の前のことが信じられない…」
リウム「……そう…(不審そうにリュミちゃんを見つめながら)…信用し切れないな……君本当にリュミちゃん…?」
リベロス「俺も信じ難いな。あのお嬢ちゃんとの"匂い"も明らかに違う」
アリス「本当の姿を見せてよーおばけさんー」
トニー「アリス…!ほんとにおばけで襲ってきたらどうするのさ…!」
リュミ?「……えへへ、ばれちゃったかー…それじゃあ(紫色の光が周辺に溢れ)」
ルファン「やあ、はじめまして!おれはルファン!…ああ、怖くないよー?おれたちは王様に逆らう者たち、だからねー」
ローフ「・・・・!!(びっくりした顔でルファンを見て)やっぱりお化け・・・」
アリス「わっわっすごーい!!!すごい!どうなってるのそれ~(目を輝かせて近づく)」
トニー「なっ…!なにこれどうなって…!?」
フェリーエ「姿が…変わった……本の世界の登場人物みたいだ……」
マルガリータ「変装…?」
ルファン「んーおれはオバケってより…あれだよ、ドッペルゲンガー!」
アリス「どっぺるげんがー・・・?」
ノクトン「…わっ!?…ど、ドッペルゲンガー…?ほんとにこんなことが…」
アルク「………………どっちにしろ霊みたいなもんじゃねーかよ……」
アリス「お姉、どっぺるげんがーってなあに?」
リウム「…!(姿が変わったことに驚きながらも)…ドッペルゲンガー…生霊の類いか…」
ローフ「なぁ、なんか知ってるのか!?なんでリュミの姿をしてたんだ!?(詰め寄り)」
アルク「(リウムくんの方をちらりと一瞥し)……アイツの言うとおり。生きてる奴から別れて出てくる幽霊だな…」
ルファン「おっと…まあまあ落ち着いてよー(やんわりとローフくんを引き離し)
…リュミちゃんから話は聞いたよ、かわいそうにね……女王様に双子の姉妹がいるなんて初耳だし」
ローフ「……俺あいつを助けたいんだよ、あいつは女王なんかじゃない、俺の大切なユノ…それにもう一人連れ去られたんだ、俺たちのともだち!!」
トニー「なんか王様?に飛ばされちゃったしね…」
ルファン「それなら、さ、町外れにおれたちの仲間がいるバーがあるんだ、そこにおいでよ。作戦会議でもしない?」
リウム「…仲間のバー…王様に逆らう…って、あんまり穏やかな雰囲気じゃないね…それと関係あったりするのかな?」
ローフ「……その仲間たちも、シャトーに反対してるのか。なら…協力してくれるかな」
フェリーエ「どうなんだろう……でも、行ってみる価値はありそうだ」
ノクトン「ふぅん…協力…もう一度確認するけど…悪意はないんだよね?」
アリス「とにかくバーにいってみよーよ!皆で!」
ルファン「よし、じゃあ案内するよー……悪意?おれ、悪戯はするけど悪意はないよー?」
ローフ「とりあえず、連れてってくれ」
ノクトン「(ルファンくんの様子を見て)そう…なら、大丈夫かな…協力しよう。僕はノクトン、バーってところに連れてって…!」
リウム「…そうだね、ここにいても埒が明かない…俺はリウム、案内…宜しく頼むよ」
ルファントームの誘いに乗り、おしゃれなネオンの看板が眩しいバーにやってきた一行。
ルファン「やぁみんなー。『仲間』を連れてきたよ」
レプリ「…どうし?」
フィーネ「へー!そうなんっすか!!((包帯を外す))」
ヴェルガ「!!知らないお顔なのだー!!!(椅子からがたん、と音を立てて降りる)
アカネ「あ!ルファンさんお帰りなさい!…その方たちは、『仲間』ですか?」
フィーネ「あっ、無害そうっすね!いまのところ安全っすよ」
レプリ「あ、ああ、いらっしゃいませ」
クイエート「仲間…ってことは、もしかして王様達に反対する側かなー?初めまして!いらっしゃ~い!」
ローフ「なぁ、何言ってるかわかんないかもしれないけど聴いてくれ、俺達は春の国から旅してきて、その、お前らが女王様だって思ってるのはおれたちの友達なんだよー!」
フィーネ「春の国からはるばるお疲れさまっす!
あっ、自分はフィーネ·セレーノっす」
レプリ「そ、そうなんだ、あは、あはは、レプリカント・カスピエル、です、あはは、宜しく、お願いします」
ヴェルガ「スプーキーハーベストにようこそなのだ!!」(春っ子の手を握りぶんぶんと握手をする)
クイエート「僕の名前はクイエート・ピティエだよー!よろしくね~★そこのクリーム色の子は、この国の王様と友達なんだ!…ということは、助けたいってわけかな?」
アカネ「貴方たちも旅人なんですか!?私も旅をしているんです!あ、私、アカネっていいます。旅人同士、よろしくお願いします!」
モネ「そうなのですか、私はモネ、以後よろしくお願いします。クスクス……」
レプリ「み、皆、音楽が好きなんだ、あは、あははははは」
ノクトン「僕はノクトン、君たちに協力をお願いしたい…!悪い人じゃないよ…!(布をはためかせ)」
ローフ「おれローフ!!だから、女王様はほんとは春の国のひとなんだ!!あと、もう一人の友達もシャトーにつれてかれて、それでそれで(早口で)」
ルファン「自己紹介?じゃあおれも改めまして…ほんとはルファントームって言うんだけど、ルファンって呼んでくれたらうれしいなー」
ヴェルガ「僕はね、ヴェルガっていうのだ!…春ってなんなのだ……?」
レプリ「はる…な、なんかすごく、良い感じ…!」
トニー「僕はトニーって言います…トニー・レヴィです。み、皆さんよろしくお願いします…!」
アリス「アリスだよー!皆と仲良くしたいですっ
よろしくね!♡」
レプリ「す、すこし、飲み物、用意します、ね(訳:風呂落ちです)」
クイエート「まぁまぁ、ローフくん、落ち着きなよ~早口で喋られちゃあ、こっちも聞き取りにくいよー。深呼吸、深呼吸~!」
トワル「わたくしはトワルと申します。以後お見知り置きを…」
ヴェルガ「ねーねー、春ってなんなのだ?食べ物なのだ?」(首をこてん、とさせて)
モネ「春の国……とはどんな所なのでしょうか……?」
リウム「…こっちも中々騒がしいね…俺はリウム、あぁ…ちなみに夏の国から来てるから春のことは聞かないでね?」
ローフ「すーーーっはーーーーっ…そ、それで、お城に、ふたりを、たすけにいきたいんだ…」
アルク「いけねっ…出遅れちまった、俺はアルク。俺も夏の国から来たんだ。なるべく生きて帰りたいんだけど…大丈夫か?」
フェリーエ「ボクはフェリーエ……とにかく彼の説明通りなんだ、どうか手を貸してほしい」
トワル「春の国、夏の国?王様に友達が…?貴方達…一体何者なんですの…?(少し興味深そうに)」
ヴェルガ「え、えっと…夏とか春とかよくわかんないのだ…だ、だけど、できることならやってもいいのだ!」(袖を口元に持って行き)
フィーネ「あなたがたが何をしたいかにもよるっすけど」
マルガリータ「!えっと…私、マルガリータ……………(小さな声で)旅人さん、ここにはいないんだ……」
アカネ「春の国…ですか。まだ行ったことのない国ですね。とりあえず、旅の疲れもあるでしょうし、少し休んで下さい」
ノクトン「僕も助けたい気持ちは同じだよ…一緒に来た弟とはぐれちゃったんだ。協力してくれる…?」
クイエート「もちろん協力するよ~!出会っちゃえばもう友達みたいなもんだからね!」
リベロス「まだ奴の事気にしてんのかよ…(少しイラつかせ)ちんたら説明してる場合じゃねェんだ。アンタらなら、この国についても詳しいだろ」
リウム「俺達は…友達を助けたいだけなんだ、皆が協力してくれると有難いんだけど…」
トワル「手伝って差し上げてもよろしいのですが…わたくし女王様のことは詳しく存じ上げていませんの…(少し視線をそらす)」
ローフ「なんで音楽禁止になったんだ?もしかしたら、俺の友達が女王様って呼ばれてることに、関係あるかも…ていうかなんで女王様なんだよ!!」
モネ「私も協力しますね。クスクス…」
マルガリータ「(リベおじに向かって)リベロス…?どうしたの…?」
ノクトン「そういえば君たちは、どうして王様と敵対してるの…?」
アカネ「女王様が…その人のことは、私よりルファンさんたちの方が詳しいかもしれませんね」
ルファン「それが…禁止の理由はわからないんだ。聞いても答えてくれないし、無理矢理聞こうとしたら追放されたし…シャトー……(後ろになるほど小声で呟くように)」
トワル「音楽…そうですわね、ローフくんの言うように、もしかしたら女王様と音楽が…(少し考え)」
ローフ「追放……そんなことする奴なのか」
フィーネ「音楽があってこその国だったんすよ」
アリス「この国ほんとーにどうなっちゃってるの・・・」
リベロス「あ?何でもねェよ……っつーか理由を聞いただけで追放かよ…」
アカネ「元々この国は昔から音楽ですごく栄えていたそうです。ですが…」
リウム「…追放?酷いな……追放なら…その姿のままで大丈夫なの?」
マルガリータ「音楽で栄えてた国が、どうして…」
フィーネ「そんなの自分だって知りたいっすよ!」
ローフ「シャトーを止める方法は…ないのか?」
ノクトン「今まで続いてた音楽が途絶えたから…それに反対してるってこと?」
アルク「……それは王様が心から思ってやった事か?音楽で栄えてたなら…尚更しないだろ」
トワル「王様を止める方法…ですか…」
フィーネ「やっぱり女王が……」
アカネ「半年前、音楽祭の当日、突然シャトーさんが音楽禁止を宣言したのです…それから、この国の住民は、シャトーさんについていった者と、私たちとで別れてしまって…」
トワル「…実は、わたくしもなぜあんなにいきなり王様が音楽を禁止したかわからないのですわ」
ローフ「それが、あいつの言うオトモダチか」
アリス「音楽ダメな理由が分かんないよぉ・・・なんで・・・?あんなに楽しーモノなのに・・・」
クイエート「昔は音楽に溢れた楽しい国だったのに、今は…またあの時みたいに笑い合いたいのに、どうして王様は…。」
フィーネ「でも、シャトーさんは心から音楽を嫌っていなかったんすよ、心が悲しんでいたから」
フェリーエ「突然…?しかも音楽祭の当日って……それで反対しないひともいるなんてさ…」
ルファン「姿?……ああ、ずっとシャトーの姿借りてたから…追放されたのは城からだから、まあ大丈夫だよー…たぶん」
ノクトン「それまでは、王様も音楽を楽しんでたのにかな…変だね」
リウム「…王様だけじゃなくて王様に味方する子もいるのか…(深刻な顔をして)……まずなんであの2人が王様と女王様になったんだ…?」
アルク「〜〜〜………もうわけわかんねえ…いろいろ矛盾してないか!?」
アカネ「街は少しでも音楽を奏でたら処罰で、でも、私もあれはシャトーさんの真意ではないと思うのです。あの宣言のとき、時々、戸惑うようなそぶりをしていたような気がして…」
リベロス「話を聞けば聞くほど謎が多くて不気味だな…どうなってんだこの国は。俺が昔来た時にゃあ こんなんじゃなかったぜ」
クイエート「シャトーくん、なんか、やりたくないことをやらされている…って感じに見えるよねー。黒幕がいたりして~…」
ノクトン「…僕も気になるよ、この国から音楽が途絶えた理由…仲間探しを協力してくれる代わりに、僕も理由探しを手伝いたい…!」
ルファン「シャトーは…心の底から音楽を嫌ってるわけじゃないよ、もっと別の……ああ、もう!なんでおれにも話してくれないんだよ!!」
マルガリータ「ルファンさん…(心配そうに見つめる)」
リウム「あぁ、もしかしたら俺達の友達を助けるうちに何か分かったりするかもしれないし…俺も王様に関しては気になるからね…」
フェリーエ「ボクたちの都合に付き合わせる訳にもいかない、お互い協力し合おう。きっと何か分かるはずだ、音楽の事、王様と女王様…ユノの事も…」
レプリ「飲み物入れ終わった、よ…って、ああ…」
ヴェルガ「あのねあのねー!僕手伝うのだ!できることやるのだ!だから君達も手伝ってほしいのだ!」
アルク「わかった……俺も協力しよう。こんな辛気臭くて不穏な空気、もうごめんだからな」
レプリ「あ、あは、ありが、ありがとう、うれしい」
アカネ「あっあのっ、私も、できる限りのことはするので、何かあったら言って下さい!」
アリス「僕っなんでもお手伝いするー!!任せてっ!!(胸をはるポーズ)」
マルガリータ「(何気なく窓から外を眺める)…ねぇリベロス、お城におっきな鐘がついてるの!昔の秋の国は結婚式とかもお城でやってたのかなぁ…?」
ノクトン「鐘…?(声のする方向へ振り向き)本当だ、でも今じゃもう使われてなさそうかな…?だって、鐘も音が鳴るもん…」
ローフ「ほんとだ・・・そうだ、鐘の音も『音楽』だもんな」
リベロス「おぉ…随分と立派な鐘だな。まァ祭り事の度には鳴らしてただろう…昔はな」
レプリ「…鐘…レプリ、結構長くいるけど…わからないなぁ…なにに、つかうんでしょう…」
アリス「おっきい~」
マルガリータ「鐘が鳴らせないなら…お祭りなんて楽しくないじゃない…」
ルファン「鐘?…あの、城の?(なにか考え込む様子で)」
ローフ「お、なんか心当たりがあるのか」
ルファン「えっと……あの鐘にまつわる…古い伝承があって、あの鐘を鳴らせば『濁った魂は浄化される』んだよ」
ルファン「だけど…ごめん、おれにもこの伝承の意味、よくわかってないんだー」
ローフ「濁った魂……浄化……」
クイエート「濁った魂は浄化される…これは推測だけどもしかしたら、あの鐘を鳴らしたら何か変わるかもしれない…。」
マルガリータ「変わる…?」
ノクトン「鐘だから…1度でも鳴らせばこの国中に響く……はず」
フィーネ「みんながまた明るくなれるかもしれないってことっすか?」
マクシミリアン「(でもその為にはお城に入れなきゃ…だね)」(影からこっそり様子を伺っている)
フェリーエ「もし鳴らしたら…何かが浄化されるって事?」
モネ「また皆さんが……音楽を楽しめるようになるのでしょうか?」
アカネ「やってみる価値はありそうですね!問題はどうやって鳴らすかですけど…ここから私の弓で撃てたり…できませんかね?」
アリス「あんなにおっきい鐘を弓で鳴らせるの?(純粋に疑問という表情で)」
マルガリータ「もし仮にお城まで行くとしても…あんなに高い場所……」
ローフ「弓は無理だろさすがに…やっぱり城に行くしかないな…」
ルファン「城か……みんなで乗り込めば…あるいは」
アカネ「やっぱり無理ですよね…(笑)」
ローフ「この国、呪われてるみたいだもんな…浄化、効果あるぞきっと!!そうと決まれば早く城に行こう!!」
フィーネ「今行くには情報が少なすぎるっすよ」
アリス「お城に行ってみよー!ヒントもあるかもしれないし!(耳をぴこぴこさせて)」
リベロス「そう簡単に行けるかァ?どうせまた追い返されちまうぞ」
ノクトン「うーん…誰か、お城の構造に詳しい人がいればいいけど…」
アリス「みっしょんいんぽっしぶるだよ~っ」
ローフ「こっちは友達がなにされてるかわからないんだ、律儀に調べてる場合じゃないぜ!とりあえずヒントは得たんだ!(顔を輝かせバーを飛び出していく)」
アルク「大丈夫なのか…?!今度こそ……その、命とか取られたらどうするんだよ…」
ルファン「城の構造ならおれが……ってあいつ早くね?!?おいまてよー!!」
アリス「ローフ、ルファンまってーー!!!」
アリス「(追いかけていく)」
ノクトン「じゃあ…お城のことはよろしくね、ルファンくん…!僕も行くよーっ(追いかけて)」
アカネ「あっ、待って!…私たちも行きましょう!(追いかける)」
フェリーエ「そうと決まれば行くしかないみたいだねぇ…気を引き締めなきゃな(後を追う)」
クイエート「とにかく、追いかけよう!女王様を救うために…!」
アルク「っ〜〜〜……!アリス!俺も行くから!!だから……お前一人で突っ走んな!!危ねえ!!」
マクシミリアン「必ず助けるから…シャトーちゃん」(ボソリと呟き)
マルガリータ「リベロス…私も確かめたいことがあるの…(一緒に来て、と語るように手を握る)」
リベロス「………どうせアイツの事だろ?ったく…仕方ねェなァ……ついてってやるよ、マルガリータ」
フィーネ「この国の音楽を取り戻してみせる」
アリス「(コケかけてからすぐに体勢を立て直して)おっととっと~っ
お姉早く来てーっ!おそいよー!」
鐘を鳴らせば、魂は浄化される__音楽に満ちた平和な日々を願うハロウィンの住人たちと協力して、春の仲間たちは鐘を鳴らしにお城の最上階へ向かいます。
