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第3章~太陽の歌声に誘われて~

順調に秋の国へと近づくパステルドロップ号。
船の中で、皆は夏の思い出を語り合います。

リュミ「夏の国、いろんなことがあったわね…!」

フェリーエ「料理を作ったり秋の国からの攻撃を受けたり宴もして…初めて来た時は海水飲んでたりしてたっけ?」

リュミ「そうそう、男の子たちが海水を飲んでたわ!うふふ、夏のお料理も美味しかった!」

ファル「色々あったですぅね〜私はこの暑さにびっくりしたですぅよ!!」

ノクトン「わー!(布を前にばたつかせ)恥ずかしいからその話はやめてってば〜…!」

ノア「夏の国は暑くて大変だったね……秋はもう少し涼しいといいんだけど…」

ローフ「す、既に寒気がするんだけどオレだけか…?」

リウム「え、大丈夫?風邪か何か引いたのかな…ん、でも確かに何か寒くなってきたような…」(ローフくんを心配そうに見つめながら)

フェリーエ「海風もあるからかな…?ちょっと寒いねぇ」

ノア「何?バカでも風邪ひくものだっ……おっと、つい本音が(慌てて口を隠し)」

ファル「(少し笑いながら)でも確かに少し肌寒いですぅから体調には気をつけたいですぅね…!」

マルガリータ「確かに少し冷えるかも………へくちっ!(くしゃみ)」

アリス「おじょー!毛布あるよ!」

ローフ「も〜ノアぁ〜!(軽く叩き)」

アルク「……言われてみれば、確かに…俺らは夏にいたから、春の奴らよりは寒さに弱いのか?」

リベロス「オイオイ 大丈夫か?マルガリータ。こんな所で風邪ひくなよ」

マルガリータ「リベロス、アリスくん、ありがとう。でも大丈夫よ♪」

リウム「どうだろ…一応暑いのに慣れちゃってるから、その分寒さを感じやすいのはあるかもね?」

ノア「あはは、嘘だって(ローフくんに笑いかけ)……でも確かになんかひんやりしてる気も…」

リベロス「ずっと暑いとこにいたから感覚が麻痺してるのかもしれねェなァ…」

アルク「そうだな…………これからの旅路大丈夫かな……風邪ひいて帰れないなんてなったら大変だぜ…?」

アリス「お姉も寒いの~?(アルクさんにぎゅっとくっついて)あったかーい♡」

リウム「体調には気を付けないと…気温が一気に変わると体調崩しやすくなるしね」

トニー「夏の暑さに慣れてるとすごく寒く感じるね…」

ノクトン「秋に近付いているからかな…?秋っていうのは夏と逆で寒い季節なのかも…!」

ファル「ブランケット持ってるですぅから寒かったら遠慮なく言って下さいですぅ〜!!」

アルク「…………!お前………っ……くっつくな!」

アルク「……言われてみれば、確かに…俺らは夏にいたから、春の奴らよりは寒さに弱いのか?」

アリス「なんでー?だって寒いんだもん!!(珍しくちょっとふくれて)」

フェリーエ「僕のほんの少しの知識だけだけど…秋より寒い国もあるらしいよ?」

リウム「それじゃあもっと寒くなるのか…防寒用の服とかも必要になってくるね…」

アルク「ああああ〜〜〜〜………怒るな怒るな!だって……あんまりくっつかれるとなんか…その…暑いから…(小声)」

リュミ「うーん、秋…白いウサギに気をつけてって言われたけど、きっと仲良くできる子もいるわよね!」

アリス「(ふくれたまま)・・・いーもん・・・もっとくっついてやる~!おらおらー!(高速すりすり)」

ノクトン「春夏秋…の他にも季節って存在するのかな…?物語で見た冬っていうのは僕、あんまり信じてないけど…」

トニー「秋よりも寒いところ…これ以上寒いのか…暑い方がお酒すすむんだけどなぁ…」

フェリーエ「ボクはあると思うけどなぁ、冬」

リウム「その…冬っていうのが1番寒いのかな…?なんか段階的に暑くなったり寒くなったり…1周してるみたいだね?」

アルク「あ〜〜!!!お前な!!!てか熱っ?!」

リュミ「一体何個あるのかしらね、季節…全部見に行きたいわ!」

トニー「あ、もしかしたらアリスとアルクさんみたいに、みんなでくっついてたら少し寒くなくなるのかも…?僕は…まあ照れくさいし遠慮するけど…」

アリス「そんなに暑い~・・・?」

アリス「トニーもぎゅってする??あったかいよ!(にこにこ)」

マルガリータ「みんなでくっつけば寒くないのかなぁ?」

リウム「皆で皆の体温を分け合うのか…!良いかもね!…まぁ俺もやるとしても遠慮しとくけど」

リベロス「なるほどなァ…(納得しながらそっとマルガリータちゃんを引き寄せ)」

トニー「ぼ、僕はいいよ…な、なんか照れるし…ははっ…」

ファル「…なるほどですぅ!(近くにいたノア君に近づく)」

アルク「暑いっつーか熱いんだよ……なんか…ハズいし…」

マルガリータ「!!!(赤面しながら)…あ、あったかい…?」

アリス「えへへ~(トニーくんを右側、アルクさんを左側に引き寄せて)みんなでおしくらまんじゅーだよ!」

ノア「僕も遠慮したいところ……?、ファル…?(近くにきたファルちゃんに気づき)」

リベロス「あったけェだろ……いや、マルガリータにはちょっと暑過ぎたか?(赤面する顔をニマニマと見つめ)」

マルガリータ「むーーー…(リベおじにふてくされる)」

ファル「くっついたら少しでもあったかくなると思うですぅよ?風邪ひいたら大変ですぅから…!(ノア君に手をさしのべて)」

トニー「あっアリス…!くっつきすぎじゃないかな…?!」

アルク「だろ!?こいつ懐っこすぎるって……!なんで俺がこんなハズい思いを……!」

ノア「(少しためらい)……いいけど…リュミとか、他の子とじゃなくていいの?」

アリス「トニーもお姉もなんでそんなに照れてるの?(左側と右側を交互に見る)」

ファル「何でですぅか?(不思議そうに首をかしげ)私はノア君とがいいですぅよ?」

アルク「……だって!!……こんなに近寄られたら……誰だって照れるさ…」

リウム「はは!皆仲良しだね!まだ寒いならブランケット取ってくるけど、いる?」(笑いながら立ち上がって)

フェリーエ「ボクも持ってくるの手伝おうか、暇してるところだし」

ノア「い、いや、女の子は女の子同士の方が楽しかったりするのかなって、思って……それだけだよ(少し焦りながら)」

リウム「あ、じゃあお願いしようかな…確かあっちにあったよね」(歩き出して)

アリス「(むーっとして)照れちゃったらちゃんと顔見れないからこっち向いて~っ!」

トニー「僕はあんまり慣れてないし…」

アリス「リウムもやろーよ!おしくらまんじゅー!」

フェリーエ「うん、向こうの棚に入ってたはずだよ」

ファル「ふ〜ん?そういうものなんですぅかね?(ノア君にぎゅっと抱きつく)どうですぅか?さっきよりはあったかいですぅよ〜」

リウム「あー俺は別にいいよ…(アリスくんに返事をしながら)…お、あったあった、これだね(ブランケットを棚から取り出し)」

アルク「嫌だ。でも……お前が離れてくれたらそっち向いてもいいぜ?」

フェリーエ「とりあえず人数分持っていこうか(枚数を確認し)」

アリス「お姉のいじわる!・・・分かった。離れてあげるっ(ぴょんっと離れてからほっぺにちゅー)」

リウム「そうだね……よし、これでいいか、持ってこう(ブランケットを数枚だけリーエちゃんに渡して)」

「あ…あの、ファル……?抱きつくのは……いや、あっあかいけど……(戸惑いつつ)」

アルク「…………あああああ………っ(完全に顔を赤くして)もう……向かないっ………お前が悪いんだから………!!」

フェリーエ「(数が少ないのを見て少し目を丸くしつつ)…ありがとう」

カラリェーヴァ「ファル様、ノアが困ってるじゃないですか…急に抱きついたらしたらダメですわよ?(人差し指を立てながら)」

ファル「えへへ、ごめんなさいですぅ(少し舌をだして)」

リウム「?(不思議そうにしながら)えーと、こっちこそ手伝ってくれてありがとうね(微笑んで)」

リュミ「…波が高くなってきた気がする…大丈夫かなぁ…?」

アリス「お姉だって悪いよー?もーっ(怒った風に言ってからちょっとだけ笑って)・・・僕のほっぺにもちゅーしてくれたら仲直り!ね?(にこっ)」

ノア「ね、ねえちゃん…(カラさんの方へ少し近づき、周りに聞こえないよう小声で)ありがとう…僕、ちょっと…その、びっくりしちゃって…」

ノクトン「えっ、本当…?(船の手すりに近付き下を見下ろし)ほんとだ、波が高く…って、ちょっと怖いなぁ」

マルガリータ「波が高い…?…大丈夫かなぁ?リベロス…」

カラリェーヴァ「まったく…(ノアくんと同じく小声で)わかってるわよ…もっと頼ってくれていいんだからね(薄く笑いながら)」

リベロス「これくらい、俺が一人旅してた時に比べりゃマシな方だなァ…ま、お前が心配する必要はねェよ」

アルク「(顔を伏せて)……っなんで、俺からそんなことしなきゃいけないなら……いい、仲直りなんかしない…っ」

海をのぞき込む一行の目の前に、ばしゃん、と音を立てて現れたのはあの時のようにぐにゃりと意思を持ったように動く海水。どうやら手のような形を作っているようです。

リュミ「あわわ…!!?これって幽霊船のときの!!」

ローフ「ああもうお前たちが変な喧嘩してるから海が怒ってるー!!怒ってるよコレー!早く仲直りしろバカー!!」

リウム「持ってきたよ…ってどうかしたの?何かあった?」

フェリーエ「何だか騒がしいね…」

トニー「なっなにこれ?!」

ローフ「あーもー!大砲なんてこの船についてないし沈められるよー!うわーんもう一度スイートパステルに帰りたかったー!」

アルク「はァ!?なんだよ!仲直りしろって……!?」

ノア「(嬉しそうに微笑んで)…うん、ねえちゃん!(直後に動く海水を見、)…あれ、あの海水……」

アリス「むーーっ」

ノクトン「うわぁ!?またあの水の化け物…!(驚いて手すりから後ずさりながら)ど、どうしよう、もう離れ離れは嫌だよ…?(狼狽え)」

マルガリータ「り、リベロス…これって…(後ろに隠れる)」

ローフ「あーーー沈められる…終わった…おれ死ぬ前にもう一度エッグハントしたかった…」

リウム「水…?まさか、また秋からの……?(少し険しい表情になりブランケットを下に置く)」

ファル「はわわ!?どうなってるんですぅかね…?」

リュミ「待って!諦めるのはまだ早いわローフ……ん?」

リベロス「お前ェら落ち着けって……お嬢ちゃん、どうした?」

うねる水の作る手の形は親指を立てているように見えます。なにかを伝えようとしているようです。

カラリェーヴァ「な、なんですの…?襲っては来ないのかしら…(不気味そうに海を眺めながら)」

リュミ「えーっと…攻撃するつもりはない…の?」

海は頷くようにぱしゃぱしゃと音を立てて揺れ、もうすぐ近くに見える秋の国の方を指差しました。

リベロス「あーー……これァ…ご丁寧に案内でもしてくれてんのか?」

リウム「えーと…これは…案内してくれてる、のかな?」

マルガリータ「…襲ってこないの?」

アルク「本当に案内だろうな…?まさかでっかい化物がいるところに誘導されてるとかでもないよな…!?」

アリス「ちゃぷちゃぷしててかわいい~っ」

ノクトン「残念だけど…あんまり、僕…あの水を信用したくないよ」

トニー「なんか不気味だね…」

🌊👌(ノクトンさんに向けて心配するな、というように)

ファル「…でも言葉は通じてるみたいですぅね……」

フェリーエ「どうやって動いてるんだろう…魔法?でもそんな本の世界じゃあるまいし…」

アリス「きっとお水が生きてるんだよ~」

ノクトン「…だって、そんなの…僕のこの布と…似…(だんだん小声になりながら)」

ローフ「話…通じるのか…?沈めたりしないか?」

リウム「…まぁ、現実は小説より奇なり…って言うしね…とりあえず秋の国は見えるからそのまま行ってもいいんじゃないかな?」

カラリェーヴァ「(ノクトンくんに近寄り少し小声で)…大丈夫?」

ノア「にいちゃん……?(服の端を掴み、心配そうに)」

(2つに別れて握手をするような動きをする、「ともだち」を示しているようだ)

トニー「僕らになにか伝えてるみたいだね…?」

ノクトン「(2人に気付き)…あ、ありがとう…大丈夫だよ。…信用して…いいのかな」

リュミ「あくしゅ?ともだち?……つまり?」

(水が船の下に回り、ぐいっと船を持ち上げる)

ローフ「わーー!?!?」

フェリーエ「おっ、と…!?ど、どうなってるのこれ…!」

ノクトン「うわぁっ!?な、なにこれ…!」

リウム「うおっ…!?船が…持ち上がった…のか?」

アリス「わー!!おもしろーい!」

ファル「ふぇ!?ど、どうなんってるんですぅか…」

カラリェーヴァ「え、なっ、なんですの!?…ひゃ、(ふらついて尻もちを付く)」

ノア「(咄嗟に船につかまり)……う…あんまり……揺らさないで…」

リベロス「っぶね…!船ごと運ぶつもりかァ…!?危ねェから掴まっとけよ、マルガリータ」

アルク「ひゃっ……!?なんだこれ!?!?怖えよ!?」

ローフ「おいおいちょっと待て!?海!?海さーん!?あああごめんなさいごめんなさいあああいやあああ!!!」

リュミ「きゃー!!(楽しそうに)」

アリス「たのしー!!!」

トニー「ど、どこに連れていく気なんだろ…」

マルガリータ「う、うん!(しっかりつかまる)」

(海が猛スピードで船を抱えて秋の国まで進んでいく)

リュミ「はやーい!たのしーい!きゃははは!」

リウム「う…すっごい勢い…(近くの柱に掴まり)」

フェリーエ「うわわ……よくはしゃぐ余裕あるね、リュミ…(手すりにしがみつきながら)」

ノア「僕……ちょっと無理かも、っう……(船体に座り込み)」

ファル「わっ!!(慌てて船につかまり)大丈夫ですぅか?ノア君」

(追従してピースサインを出しながら追ってくる)

リュミ「海さんも楽しそうね〜!あ、ほらもう秋の国がすぐそこ!」

リベロス「予定よりだいぶ早い到着なんじゃねェか…?」

不気味な霧が要塞のような壁から溢れる、秋の国の船着き場のようなところにあっという間に到着。船は再びふわりと海に浮かびました。

リュミ「はわー…海さん、ありがとう!おかげであっという間に着いちゃった!」

🌊👋(手を振り、ぱちゃんと音を立てて去っていく)

リウム「…着いたはいいけど…(辺りを見渡し)…なんか不気味な所だね…ここが秋の国、なんだよね?」

アルク「陰気な国だな………俺の屋敷より酷いぜ?」

リュミ「そうみたいね。高い壁に囲まれてる…中にどうやって入るのかしら?」

ノクトン「何も…無かった…?(ほっと気を抜き)よかった…これで秋の国に着いたのかな」

ローフ「それにやけに静かだな?」

マルガリータ「うぅ…ちょっと怖い…」

ノア「やっと船から降りれた……秋の国…か」

ファル「…秋の国は春の国や夏の国と違ってすごく静かですぅね…」

リュミ「うーん、どうやって国の中に入ればいいのかしら…?ジャンプで超えられる高さでもないし……海さんがまた運んでくれないかなぁ…」

リウム「…賑やかな国って聞いたことあっんだけどなぁ…そんな気配微塵もないけど…」

カラリェーヴァ「はあぁ…びっくりしましたわ…ここが秋の国…?(船から降りながら)」

リベロス「賑やかのにの字もねェな……」

リュミ「いや、壁に遮られて音が聞こえないだけかもしれないわ…とりあえず白いウサギに要注意、ね?」


ローフ「…そだな。とりあえず、入り口を探そう。こっち…壁伝いに行くか」

リュミ「そうね!さぁみんな、行きましょ!」

こうして、不思議な海の導きにより秋の国にたどり着いたリュミたち。

そびえ立つ暗黒の城のてっぺんから、誰かが、彼女らを見下ろしています。


「……んふふ、無事に辿りツいてクれタのデス…♡あぁ、新しいオトモダチ……ねえ女王様!ワタシ、あの子たち迎えに行ってクるです!入れなくて困っテいルのデ
「……そう。行ってらっしゃい、シャトー」

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