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第3章~太陽の歌声に誘われて~

【潮騒のウェディングブーケ】

秋の国への出発を目前にした一行。船の準備をしていたところに、カルロッタがやってきて言いました。

カルロッタ「実はな……リベロスとマルガリータが結婚することになった。ああちょっと待て騒ぐな騒ぐな。それで……あたしたちのサプライズで手作りの結婚式を用意してやらないか?」

リュミ「わぁ、そうなの!?とってもすてき!みんな、早速準備をしましょ!」

そんなこんなであっという間に用意された浜辺の手作り結婚式場。
春の国の花が飾られた新郎新婦の席に座る二人を、今か今かと待ちわびます。

リラ「わぁ!え、ほんま!?めっちゃ素敵やん!!ぜひ手伝いたいわぁ!」

ノクトン「えへへ…僕、結婚式見るのもやるのも初めてかも…!な、なんだかドキドキしちゃうなぁ…」

トニー「まさか僕が結婚式ってのに参加することになるとは…2人を見るだけなのにドキドキしてきた」

アリス「お嬢とリベおじおめでとーだねー!!わーいっ!」

クローズ「えええええええええええ!!!!!!????
…ああすまん、初耳すぎて驚いた…」

トニー「それにしてもリベロスおじさんがきちんとした服きてるのなんて想像出来ないな」(クスッと笑う)

アルク「お嬢……まさかそんなに……そんな………関係だったのかよ……(少し顔が赤らむ)」

フェリーエ「結婚式かぁ…流石のボクも緊張してくるよ」

ティノ「結婚式!!お祝いだね!
2人の為にトランペットふくーーー!!」

サンディ「おめでたいですねぇ。歳のせいか、まだ姿を見てないのに涙がでそうです…」

リウム「いつだいつだとは思ってたけど、まさかこんな突然結婚式を挙げることになるなんて…今日は晴れてよかった!皆で精一杯お祝いしよう!」

リラ「せやなぁドキドキするわ!結婚式初めてやもん!」

ノーテ「マルガリータのこと幸せにしなかったら怒るからな!…おめでとう…!!」

トニー「あの2人だったらいい夫婦になると思うな。」

クローズ「そうだな…せっかくの二人の晴れ舞台だ、盛大に祝わないとな!」

アルク「えぇ!?だってお嬢だぜ!?お嬢が……結婚するんだぜ………!?」

リラ「あ、せや、結婚式ってお食事とかするんかな?必要だった張り切ってつくるで!」

アリス「そーいうことか!でもお嬢とリベおじすっごくお似合いだったから、僕はうすうすかんづいてたよ~?(覚えたての言葉使いたがり)」

リウム「料理なら僕も手伝うよ!2人のためにとびきりのものを作らないとね!」

ノア「結婚式…!なにか手伝える事ないかな?」

クローズ「俺だって!二人の為にできることなら何でもやるぜ!」

アルク「薄々か………?まあお似合いなんて言葉じゃ表せないほどだったけどな……でも……いつの間に婚約なんかしてたんだよっ……」

ファル「結婚式ですぅか〜
何か2人に贈り物でもしたいですぅね!」

リラ「2人に贈り物!素敵やな!」

フェリーエ「それはいい案だねぇ」

ノクトン「いいねいいね!僕、なにかプレゼント出来るもの持ってきたかなぁ…?(少し探しに行って)」

リラ「プレゼントプレゼント…どんなものがいいんやろか…お花…お酒…貝殻?うーん…」

ノーテ「贈り物ならみんなで作った物とかか…?」

リウム「何かしら形が残るものの方が良いのかな…?」

リラ「みんなで作る!それめっちゃええ!!みんなで作ったんなら絶対喜んでもらえそうや!」

アリス「何がいいかな~?おそろいの何かとか?」

トニー「おそろいいいね!」

リラ「みんなで作れて、形が残るお揃いのもの…うーん、なかなか思いつかないわぁ…」

アルク「ペンダント……みたいなのとかはどうだ?みんなで貝殻を削ってビーズを作ってみるとか」

トニー「貝殻を使ったアクセサリーとかでもいいかもね」

リラ「貝殻のビーズのアクセサリー!素敵やなぁ!」

アリス「ペンダント賛成~!貝殻とかきらきらしてて2人のイメージにあったぺんだんと!」

ノーテ「アクセサリーなら気軽につけられるだろうし、いいかもしれないな!」

ティノ「アクセサリー素敵〜海にあるサンゴやシーグラスを使っても綺麗だと思じゃない?」

トニー「海が身近に感じられるし、夏らしいね」

アルク「……!だろ?だろ!?二人にぴったりだ!」

クローズ「いいなそれ!よし、早速つくるか!」

ノーテ「せっかく春の子らもいるから、どこかに花も入れられないだろうか?」

リラ「綺麗なペンダントが作れそうやなぁ!
花!めっちゃ素敵やん!」

クローズ「春の花と夏の貝殻を合わせたペンダント…それもいいな!」

ノクトン「(みなさんのいる所に帰ってきて)よし、個人的に渡すもの決まった…!あれ、みんな何かやるの…?僕も手伝わせて〜!」

トニー「お花いいね、それぞれのイメージの色とか」

リウム「花…はそのままだと萎れちゃうから…花の形をした装飾を付けるか、何かしら保存出来るようにしないと」

リラ「せやなぁ、お花だとすぐ枯れてまうもんなぁ…」

トニー「なるほど。リウムさん賢いね。さすが」

アルク「ポプリ……ポプリを入れてみるとか…真ん中をロケットペンダントにして」

ノクトン「んー、必要なのは…ドライフラワー…?それなら僕持ってきてるよ!(ドライフラワーの入った袋を持ってきて)」

リラ「わあ、ノクトンさんナイスタイミングや!」

ファル「私もあるですぅよ〜!!しおりにするのも良いかもですぅ」

クローズ「あとは、ビーズで花型のアクセサリーを作ったりとか、貝殻の表面にに押し花を埋め込むとかもどうかな?」

リラ「花形のアクセサリーも素敵やな!」

リラ「貝殻に詳しい夏のみんながビーズを作って、花に詳しい春のみんながかたちを作る感じなんかな…?」

リウム「そうと決まったら早く作らないと、間に合わなくなっちゃうよ?」

ティノ「さんせ〜!!そっちの方が効率よさそうだもん!」

トニー「そうだね」

リラ「せ、せや、はやく作らんと!リベロスさんとマルガリータちゃんもきっとまってるしな!」

ノーテ「賛成!この辺りは貝殻には困らないしすぐ作れそうだ!」

アルク「よぉ……し………じゃあ俺が最高のきれいな貝殻見つけるからな!」

ティノ「私は家にあるのも持ってくるよ〜!!」

リラ「うち、こっそり拾ったパワーシェル持ってるんよ!よし!そうとなれば早速作るでぇ!」

リウム「あ、えっと、じゃあ僕は料理作るから…!そっちは頼むよ!」(急いで厨房に駆け込んで)

アリス「リウム~手伝わせて~なんもやることないー(ぽてぽて走ってくる)」

リラ「あ、なんかビーズっぽくなってきたわぁ!あと穴開ければ完成や!」

ノーテ「おお!結構いい感じなんじゃないか?」

アルク「おまえ早いな!?俺はやっと……この…内側だけ虹色のよくわからん貝見つけたとこだけど」

ティノ「持ってきたよ〜
あ!アルクさんの持ってるの綺麗だね!!」

リラ「あ、もし足りない調味料とかあったらうちがこっそり持ってきたる!(厨房にいる人たちに叫ぶ)」

リウム「いいよ、おいで!いっぱい作らなきゃだからね!」(料理を作り始めながら)

リラ「っと、あ、穴空いた!空いたわ!わああっ!出来た!」

クローズ「あ〜…じゃあ俺リウム達手伝ってくる!そっちは任せた!」(厨房に向かう)

アルク「ふふ………そうだろそうだろ!?これを磨いたらちょっと真珠っぽくなるぜ!?(ヤスリを持ち出す)」

ノクトン「じゃあこの細長い貝殻とかこうやって…(花形に並べながら)うん、マーガレットっぽいかな?貝殻のマーガレット完成〜!」

ティノ「おお〜本格的だ!!
私も作業しなきゃ〜!!」

リラ「手持ち無沙汰になってもうた〜あ、せや!結婚式にぴったりのお酒とジュース持ってこな!(酒場の酒蔵に行く)」

アリス「わーいっ頑張るね!(専用ミニエプロンを付けて)よーし!たくさん作るぞっ」

ノーテ「色んな色のシーグラス結構いっぱいあったぞ!使えそうか?」

リウム「クローズさんも!ありがとうございます!皆で頑張って作りましょう!」

アルク「わっ!いいなそれ!使おう使おう!」

クローズ「ああ!頑張ろうぜ!…ってわけでなに作る?
とにかくごちそうたくさん作るんだろ?」

カルロッタ「おーい、そろそろリベロスたち連れてきても大丈夫かい?」

アリス「お嬢いっつもおいしーケーキ作ってくれるから、僕も美味しいスイーツ作ってあげたいな~なんかいいのないかな・・・(レシピ本を必死に眺めながら)」

リウム「ん、まぁ…とりあえずいっぱい作りましょう!何でも良いので!!(少し時間を見て焦りながら)ほら、一品目出来ましたよ!」

アルク「えっ……ちょっと待っ………………できた!真珠だ!!」

アリス「そーだ!これにしよ~」

ファル「終わったから手伝いに来たですぅ〜(アリスの方へ来て)」

クローズ「そうだな!あとはケーキとか…チキンとか…」(急いで料理を作る)

ノクトン「この貝のマーガレットは…時間も無いし、ブレスレットとして糸通して完成させちゃおうっと(張り切って作り)」

キャンティー「おはなをたくさんかざったらいいんじゃないかなぁ(目をキラキラさせて)」

アリス「(ファルに向けて)あ!ファル~見て見て!あじさいサイダーゼリーだって!(レシピ本をさして)これ一緒に作ろっ」

ノーテ「船長、あとちょっと待ってくれ!…よし!あとは春の子らが作った花を付ければ完成?か?」

クローズ「よしチキン完成!
次!」(急いで料理を作る)

ファル「了解ですぅ〜(急いで料理にとりかか?)」

リウム「もう少しで始まっちゃうかな…早くしないと…(急ピッチで料理を作り続けながら)」

ノクトン「あ、ノーテさん、僕の作った貝のマーガレット、はい…!(渡そうとして)」

アルク「あとは糸に通して………よっしゃあ!!出来たぞ!!」

クローズ「あとはケーキも…誰か作業終わったらケーキ作るの手伝ってくれ!」(急いでケーキや他の料理を作る)

ティノ「終わったから今から手伝うね!」

ノーテ「(貝のマーガレットをそっと受け取り)おおー!すごい綺麗だ!これをつけて…完成だ!!」

ノア「ケーキ…僕も手伝います!」

アリス「えーっとあと・・・そーだ紅茶みたいなの入れよ・・・うーん何のフレーバーが似合うかな・・・(独り言を言いながらゼリーの作業をして)」

ノーテ「ノクトン、器用だな!おかげで素敵な贈り物になりそうだ」

ノクトン「そ、そうかな?(ちょっと自慢げに照れて)えへへ、ノーテさん…ありがとう!」

アリス「お嬢はストロベリー・・・で、リベおじはスパイス・・・ストロベリースパイスティーにしよーかな?」

ファル「良いと思うですぅよ〜(アリスの作業を手伝いながら)」

アルク「俺も終わったけど……えと……どうする?俺から渡したほうがいい?それとも……姉御から渡してもらったほうがいいかな……」

バソル「ちょっと寝......ちがう遅れた!!...いやー楽しみだなぁーー!結婚式!」

アルク「こんな大事なときに寝坊してたのかお前ぇ!?」

ノーテ「こちらこそありがとうな!マルガリータ達もきっと喜んでくれる」

リウム「ぅ…と、終わった!!(最後の料理を終わらせ)…あと…ケーキ…だけかな…?手伝います…(息切れしながら)」

アリス「リウム!ケーキなんだけどさー!シトラスとか使ってみるのどー?」

バソル「うっ、寝坊なんてしてないよ?!あっ、えーーと、そろそろ主役のお二人を連れてこないとね!!僕行こうか!!?」

クローズ「リウム…大丈夫か?無理はすんなよ…こっちもちょっと疲れてきたけど…」

アルク「それよかペンダント!ちょっと誰か預かってくれないか!?俺も手伝いたいんだけど!」

リウム「はぅ…ッ…ふぅ…(深呼吸をして)大丈夫です、まだやれます…シトラス…良いかもね!」

アリス「ねー大丈夫?無理しないでね!!・・・でしょ?(キラキラした目で)3種のシトラスのケーキにミントをのっけるの!」

キャンティー「こういうのするときってどきどきしちゃうね〜」

ノクトン「もう2人を呼んじゃっていいんじゃないかな?みんなは大丈夫?」

カルロッタ「お、バソル、頼むぞ。さぁ主役のお出ましだ」

リウム「ケーキ、これで飾り付け…最後ですかね?」

アルク「あ!姉御……このペンダント、姉御から渡してくれないか……?俺たちの代表ってことで…」

アリス「よーしおっけー!」

クローズ「ああ、これで完成だ!よし!こっちもギリギリできた!みんな!手伝ってくれてありがとな!」

ティノ「これで2人を迎えられるね!」

バソル「じゃ、呼んでくるぜ!(2人を呼びに行こうと走っていく)」

ノクトン「ケーキ完成?みんな凄いなぁ、あとは待つだけだね!」

リウム「ふぅ…良かった…間に合った…(安心したように息を吐き)」

アリス「いよいよ主役の登場だねっ」

ノーテ「おおー!ついに主役登場か!色々間に合ってよかったな」

カラリェーヴァ「なんだかこっちがドキドキしてきますわね…」

カルロッタ「…お。(アルクからペンダントを受け取り)…素敵だな、わかったよ」

アルク「よろしく頼むぜ……姉御。」

バソル「おーい!みんな!主役連れてきたぜ!!」

アリス「わー!!✨」

サンディ「おやおや…………(すでに感極まって涙目)」

結婚式の入場には音楽だよな…!今日は特別だ!(近くのピアノでウェディングソングを弾きだし)

リベロス「…すげェな、ここまでしてくれるたァ…(呆気取られて)
緊張してねェか?マルガリータ、こんな所でドジすんなよ(からかうように笑い)」

マルガリータ「(半ば緊張しながら)むぅ…そんなヘマしないもん…(と言いつつも手に力が入る)」

リベロス「嘘吐きめ、誰が見ても緊張してるのバレバレだぞ?」

マルガリータ「だって!こんな盛大にしてくれるだなんて思ってなかったし、こんな綺麗なドレスだって…初めて着たから………似合ってるかなぁ?」

リベロス「…ん、似合ってるさ。綺麗だ」

マルガリータ「‼︎‼︎………(赤面してリベおじの後ろに張り付くように隠れる)…リベロスだってカッコいいもん…」

リベロス「何だお前自分から聞いておいてよォ……(少し耳を赤らめながら早口で言い)
ほらよ、もう式が始まるぜ」

マルガリータ「う、うん…!みんなが作ってくれた結婚式…楽しみだね(そしてリベおじの手を取る)」

リベロス「あァ…そうだな(小さなその手をそっと握り)」

カルロッタ「……おめでとう、リベロス、マルガリータ。さぁ、そこに座ってくれ」

マルガリータ「…はい、カルロッタ船長(軽く微笑んで静かに座る)」

リベロス「ありがとよ、キャプテン (隣に座り)」

カルロッタ「えーと次は…ケーキ入刀、だな。みんな、ケーキの用意を」

リウム「おっと…そっかケーキ…皆で持っていきましょう…?ちゃんと2人に向けてお祝い、言わないとね!」

アリス「うん!そーだねっ!」

ノクトン「(見蕩れていたがはっとして)わー!僕も持つの手伝うよ!」

サンディ「ふふ、泣いてばかりではいられませんね、私も手伝います」

クローズ「俺もやるぜ!2人の幸せの為に!」

アリス「おじい!こっち持って~!(ぴょんぴょん跳ねながらお願いして)」

ティノ「うん、そうだね!私も心をこめて2人をお祝いするよ!」

カルロッタ「ナイフを入れたら、二人で食べさせあうんだ(マルガリータにナイフを優しく手渡し)」

マルガリータ「(ナイフを受け取り)…リベロス(照れくさそうに見つめる)」

リベロス「……ンだよ(チラリと視線を合わせ)」

マルガリータ「一緒にケーキ切ろ?(両腕を差し出す)」

リベロス「一緒にってそれが普通……まァいいか。マルガリータ、(軽々と抱き上げてから笑い)…さて、ケーキ入刀とすっかァ」

二人はケーキの前に立つと、お互いに手を取り合い、ケーキにナイフを静かに入れ始めた。

二人は気付いていない様子だが、かつてない程嬉しそうな、幸せそうな優しい笑みを浮かべていた。


リュミ「ロマンチックね〜…!花嫁さん…(目を輝かせ)」

ノクトン「ふたりは本当にラブラブだね…!幸せそうだよ。うーん、恋愛かぁ…(照れながら少し思いを馳せ)」

ファル「素敵ですぅね〜憧れるですぅ!!」

フェリーエ「物語のワンシーンを見てるみたいだなぁ…」

ノア「きれい…ちょっと憧れる、かも(2人に見惚れて)」

アルク「お嬢……もうすっかり、立派な花嫁…だな」

アリス「お嬢きれー・・・」

クローズ「2人ともきれいだな〜…こっちも幸せになってきそう」

マルガリータ「…///(みんなから褒められるのが照れくさくて、少しだけリベおじの後ろに隠れる)」

リベロス「オイオイ隠れんなよォ…本日のメインだろ?」

カルロッタ「おーい、アリスー、リングを!」

アリス「おっととと!危ない落とすとこだった~・・・(指輪がのったリングピローをしっかり持ち直してから歩いてくる)」

アリス「新郎のおふたかた~リング運んできましたっ!」

リベロス「おう、ありがとな、アリス(指輪を受け取り)」

マルガリータ「アリスくん、ありがとね♡(頭を撫でた後、同様にリングを受け取る)」

アリス「いえいえだよ!今日の二人とってもカッコいいし綺麗!」

リベロス「ハハ、ありがとよ(アリス君に向かってニッと笑い)」

リベロス「…ほら、マルガリータ。手 出せ」

マルガリータ「…うん(微笑みながら左手を差し出す)」

リベロス「(無言でマルガリータちゃんの指に指輪をはめて柔らかな笑みを浮かべる)」

マルガリータ「(嬉しそうに見つめると)じゃあ…次はリベロスの番」

リベロス「…あァ(そっと左手を差し出し)」

マルガリータ「(リベおじの左手の指にそっと指輪をはめる)」

リウム「(静かに2人の前に立ち、深く息をつく)
…神と証人の目の前で、新郎は新婦を妻に娶り
今日から将来に向け、
良き時も、悪しき時も、富めるときも、貧しきときも、病める時も、健やかなる時も、
生命ある限り、互いのみを愛することを…誓いますか?」

リベロス「(少し目を伏せてから)……誓います」

マルガリータ「……誓います」

リウム「(静かに微笑んで)…では、誓いのキスを…」

マルガリータ「…リベロス(向き合うと静かに瞳を閉じ、唇を向ける)」

リベロス「マルガリータ、……(マルガリータちゃんの頬に手を添え、ゆっくりと口付けを交わす)」

マルガリータ「(静かに嬉し涙が流れ…)」

リベロス「…泣くなよ(指先で涙を拭ってあげながら)」

マルガリータ「…だって………嬉しいから…(涙目だけれど幸せそうに笑う)」

リベロス「ハッ……可愛い奴め。………その笑顔を守れるように、頑張らねェとなァ(ケラりと笑い)」

マルガリータ「…また他の女の子にナンパしてたら、怒るからね?」

リベロス「そりゃあ…まァ……癖でやっちまったら、悪ィ」

カルロッタ「……マルガリータ。これは、皆からの贈り物だ(真珠のネックレスを首にかける)……リベロス、彼女を幸せにしてやれよ」

リュミ「あ、あの、あたしからも!花束…受け取ってくれる?(マルガリータに大きなピンクの花束を差し出し)」

リベロス「言われなくてもそのつもりさァ、キャプテン」

マルガリータ「(ネックレスと花束を受け取り)船長…みんな…リュミちゃんも…ホントにありがとう(嬉しそうに微笑む)」

ノクトン「えっと、じゃあ、僕からはこれを…!(貝のブレスレットと、ドライフラワーに綺麗な砂の入った蜂蜜の空瓶を渡し)」

ノクトン「中に入ったドライフラワーはイチゴの花だよ…!花言葉は"尊敬と愛"…"幸福な家庭"、ぴったりかな…?」

リベロス「春の国の花かァ、詳しいんだな、花言葉。ぴったりさァ。ありがとよ(受け取って笑顔を返し)」

ノーテ「こういう贈り物って何を贈ればいいのか分からなくてすごい迷ったんだか…俺からはこれを…(手のひら程の綺麗な装飾が施されたオルゴールを差し出し)」

マルガリータ「ノクトンくん、ありがとう!素敵なお花…!」

ノーテ「この曲、海をイメージして俺が作ったんだ…2人とも…ッ…幸せになれよ(泣きそうになるのを堪えて笑顔で言って)」

マルガリータ「ノーテ…(オルゴールを受け取り、近くのテーブルに置くと)いつも気にかけてくれて、ありがとうね!(ノーテに抱きつく)」

リベロス「作ったのか!?流石ノーテ、器用だな……って何でお前まで泣きそうになってんのさァ!」

ノーテ「…こちらこそありがとな……いや、うぅ…だって…だって…マルガリータが…2人が幸せそうだから…(我慢してた涙が溢れ)」

こうして波の音に包まれ結婚式を挙げた二人。散る花びらの輝きに照らされる二人は、ブライトロックで一番幸せな花嫁と花婿でした。

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