第3章~太陽の歌声に誘われて~
夏での暮らしを楽しみながらも、秋の国へ旅立つ準備を進める皆。
毎晩のように酒場で共に歌っていたリュミとカルロッタ。ある晩、カルロッタはリュミに提案しました。
カルロッタ「あのさ、料理は得意かい?みんな春の国のお菓子や料理が気になるんだとさ。お互いの国の料理を披露しあわないか?」
そんなわけで、次の日のお昼。さっそくキッチンにみんなが集まって、お料理をすることに。
ノクトン「春の国の料理?ご飯のお手伝いなら僕少しは慣れてきたかな!みんな、何作ろうかー?」
トニー「春の国の料理…!食べてみたいな」
サンディ「料理ですか、いいですね…」
パティッツ 「違う季節の料理…とぉーっても気になるの!!考えただけでわくわくしちゃうなの!」
リウム「あはは、今日も楽しくなりそうだね!それじゃあ僕は夏の料理を作ろうかな?」
マルガリータ「リウム、私も手伝う!」
クローズ「春の国の料理、楽しみだな〜!そうだな!じゃ、俺たちは何を作ろうか?もちろん俺も手伝うぜ!」
リウム「おーありがとう!皆で作ればもっと料理は楽しくなるよ、手伝いたい人は積極的に来てね!」
アリス「僕は何手伝えばいいー?」
トニー「僕も手伝うよ」
リベロス「俺ァ料理は専門外だからお前らに任せるぜ〜」
リウム「夏の料理…で手っ取り早く出来そうなの…夏野菜カレーとかかな?なら野菜持ってこようか!」
アルク「料理……これからはできるようになった方が良いのか?…………………、俺もやる」
アリス「夏野菜カレー・・・美味しそう・・・じゅるり」
ノーテ「春の国の食べ物は気になるな!…あ、でも料理参加は出来そうにないな」
フェリーエ「向こうはカレーか…僕達は何を作ろうか?少しくらいなら手伝うよ」
ノクトン「春の食材といえばなんだろ?キャベツとか、タケノコとか、いちごとか、サクランボとか…持ってきたっけ?」
パティッツ 「リウムくん、それは名案だわ!簡単で沢山作れるし美味しいものね♪」
マルガリータ「ねぇリウム?主食だけじゃ足りないかもしれないから、デザート作ってもいい?人手もいっぱいだもの」
パティッツ 「タケノコ…イチゴ…?それが春の国の料理なの!?パティも食べてみたいなの〜!」
リウム「デザートか!もちろんいいと思うよ、作ってもらえると嬉しいな!」
リュミ「あら、タケノコもキャベツも持ってきたわよ!」
トニー「じゃあ僕マルガリータさんがデザート作るの手伝おうかな」
ノクトン「おぉ、それならお肉があればロールキャベツとかも出来るね!」
アリス「お嬢~何作るのっ?」
ローフ「イチゴもあるぞ。ケーキ…イースターのごちそうといえばカップケーキだな!」
サンディ「魚料理もどうです?パイとか……星を見あげるパイはおすすめしませんけどね」
パティッツ 「お肉ならこっちにあるなの!」(春っ子に向けて)
マルガリータ「春の子たちがカップケーキなら、こっちもケーキにしようかなぁ…(レシピを眺めながら)」
ノクトン「えっほんと〜?(笑顔を見せて)じゃあ、僕ロールキャベツにチャレンジしてみるね…!えっーと、作り方は…お肉にキャベツを巻くだけ?」
アリス「さっぱりしたケーキ・・・ヨーグルトクリームとか・・・(妄想中)」
リュミ「星を見上げるパイ!?素敵な名前ね、お星さまを閉じ込めたパイなのかしら???」
リウム「あっちも作り始めたみたいだし、こっちも本格的に始めようか、野菜切っていこう!」
パッセロ「ふむ、私は不器用なものでね…足でまといになるかもしれないが手伝わせて貰おう」
アリス「はーいっ!」
ノーテ「野菜切るぐらいなら手伝える…はず!」
(包丁を危なげに持ち)
マルガリータ「アリスくんの意見も取り入れて…レモンケーキにヨーグルトクリームを添えるのはどうかなぁ…?」
フェリーエ「えっと…キャベツはまず茹でないといけないはずだよ…?」
ラディ「俺になにか手伝えることあるか?」
リウム「いいね!美味しそうだ…ってノーテさん!それは危ないですよ、こうやって持って切ってくださいね?」(見本を見せながら)
ノクトン「最初から巻いちゃいけないんだね!でも火を使うのちょっと怖いなぁ…、ラディくん、キャベツ茹でるのお願いできる?」
パティッツ 「じゃあパティはカレーのルゥから作ろうかしら!皆で作るカレーなんて素敵なの!」
ラディ「おう!まかせとけ!」
アリス「お嬢は天才・・・それいいかも・・・(キラキラした目)」
アルク「俺は………うぐ、なにか簡単なことは……?」
ノーテ「お、おお…?こうか…?野菜はまず皮を剥くんだったな?」
(見よう見まねで包丁持ち野菜片手にプルプルしながら皮を剥こうとして)
トニー「レモンケーキおいしそうだね!マルガリータさん、僕何すればいいかな?」
マルガリータ「トニーくんはねぇ、この卵白を混ぜててくれる?メレンゲ作るの!」
アリス「僕もお野菜切れるよ!!包丁ぱす!」
クローズ「よし、リウムが手本を見せてくれたから俺だって!…痛っ!!(野菜を切るが少し手も切ってしまい)」
リウム「はい、そうです…気を付けて下さいね…?アルクは…そうだな、玉ねぎとか鍋で炒め始めてくれないかな?」
マルガリータ「!クローズくん大丈夫?」
アルク「炒める……のか、わかった……加減はどれくらいがいいんだ?」
ノクトン「キャベツ茹でたら、お肉に巻けばいいのかな?それとも、何か入れる…?」
フェリーエ「お肉には味付けした方がいいと思うけど…僕もそこまで知識があるわけじゃないからねぇ」
リウム「玉ねぎは透明感が出るまで…飴色になるまでやってくれればいいよ、!クローズさん大丈夫ですか…?」
クローズ「あ、ああ大丈夫、ちょっと切っただけだから…ありがとな、マルガリータ、リウム」
パッセロ「ううむ…やはり手先を使う作業は難しいな…どうも私の手というやつは飛ぶしか能がないらしい…(しょぼんとしながら)」
ラディ「どれくらい茹でればいいんだ〜?」
マルガリータ「傷口にバイキンが入ったら大変よ?(クローズくんの手を優しく包み、回復魔法をかける)…これで大丈夫♡」
ノクトン「んー、とりあえず柔らかくなるまでかな?柔らかい方がお肉にも巻きやすいし!」
アルク「飴色って何だ……!?はぁ…やっぱりこんなことも分からないのに独り立ちなんて無理か………(小声)」
ノーテ「…よし…このまま皮を剥いて……あれ…こんなに皮って厚いもんだったか?」
リウム「パッセロさん……あっ、それならアルクの方見てて貰ってもいいですか?色々助けてあげてください」
ラディ「おう、分かった!」
パティッツ 「辛さは後で調整出来るから甘口で作らなきゃなの〜こんな大人数で作るなんてなかったから料理が更に楽しくなってきたの!」
クローズ「お、おう、ありがとう…(傷を治されてもらい少し顔を赤くする)ま、マルガリータ、野菜切るの向いてなさそうだからデザート作りで手伝えることあるか?」
ノクトン「そうだなぁ…前に少しハンバーグにチャレンジしようとした時と同じようにやればいいかな…?(レシピを思い出しつつ)」
マルガリータ「ホント?じゃあね、トニーくんが作ってくれたメレンゲをね、この生地に3段階に分けて入れて混ぜてほしいの…お願いできる?」
フェリーエ「そうだね。じゃあ使うのは玉ねぎとか、パン粉とか…?」
クローズ「わかった!それなら俺にもできるはずだ!」
ノクトン「あとお塩とこしょう…確か牛乳もいるよね?探してみるね〜(食材を確認しつつ)」
トニー「うまく出来てるかな?」
パッセロ「ふむ、そうだな…落ち込んでいてもしょうがない!アルク、先程から困っているように見えるが大丈夫か?私に出来る範囲で手伝おう」
アリス「リウムお野菜切るのめっちゃ速いね・・・」
マルガリータ「トニーくん、上出来だよ!体力使うから助かったわ!ありがと(握手)」
トニー「あ、ありがとう…!」
リウム「そうかな…?慣れればアリスもこれくらい出来るさ、野菜は一通り切り終わったね、他のもの準備してくるよ」
ノクトン「(食材をたくさん持ちながら)うん、全部あったよ!ラディくん、キャベツの具合はどう?」
アリス「ほんと!?
・・・あ!他のものの準備てつだうー」
アルク「あ、パッセロのおっさん……すまねえな…飴色って大体どういう色なんだ?」
マルガリータ「クローズくん、うまく生地を混ぜた?」
アリス「飴色って何飴だろー・・・コーラ飴?黒飴?」
クローズ「よし、マルガリータ!こんな感じでいいか?(生地を入れて混ぜ終わり)」
リウム「今回はいつもよりも人が多いからね…水もたっぷり用意しなくちゃ……」(鍋に水を汲み始める)
パティッツ 「飴色は鼈甲色なのよアリスくん!」
パッセロ「飴色…そうだな…半透明のやや明るい褐色…私の体の色を少し明るくした感じだろうか」
マルガリータ「うん!レモンもちゃんと香るし…あとは焼くだけ(生地を型に入れ、オーブンで焼く)…待ってる間にクリーム作るね!」
アルク「ああ……すまねえ、要するにそれくらいの色になったら火を止めればいいんだな?」
トニー「さすがマルガリータさんは手際いいなぁ…」
アリス「べっこう~・・・?(首かしげ)カレー色に近いはずだから・・・黄色っぽい色?」
リウム「…ぅっと…ちょっと重いな……」(なんとか持ち上げて運ぶ)
パティッツ 「鼈甲色は優しい茶色…って表現したらかしら?」
クローズ「トニーの言う通り、ほんとすごいなぁ、マルガリータは…」
アリス「リウムだいじょぶか!」
アリス「優しい茶色ー!なんとなくイメージわいたかも!パティ姉ありがとう~(にっこり)」
ノクトン「うん、なかなか柔らかくなってきたかなぁ?じゃあ、お肉と色々混ぜてみるね〜、手を使う仕事は僕の本領発揮だよ!(お肉と材料を混ぜながら)」
リウム「大丈夫、ありがとう…っと、この水と他の野菜はそれ炒め終わったら鍋の中に入れてくださいねー!」
ノーテ「あとは煮込むだけか…?他に手伝えそうなことあるか?」
マルガリータ「トニーくんも、クローズくんも…褒めても何も出ないよ?(困り気味に笑う)ヨーグルトクリームは、明日の朝食用に作っておこうかなって」
ラディ「キャベツできたぞ!」
バソル「いい匂いだな!料理かぁ……僕は食べる専門で!!(匂いにつられてやってきて)」
アリス「あ!バソル!(ぴょんっと抱きつく)」
ノクトン「おぉ、良かった!じゃあ、なるべくお水は切っておいてくれるかな?」
ラディ「おう!」
バソル「うぉ……!(少し驚いて)おう!アリス!なんかつまみ食いしようぜ!」
クローズ「それでもやっぱすごいよ!じゃあ次はそのクリーム作りを手伝うよ!」
マルガリータ「じゃあクローズくんとトニーくんで、ヨーグルトの分量を計ってろ過してくれる?」
リウム「しばらくは煮込んでいればいいですね…まぁそんな時間はかからないから待っていましょう!他の所もどんなもんか見てみるか……」
アリス「えへへ~(にまっと笑う)やるやる!!!つまみ食いツアーのすたーとだっ!」
ノクトン「(お肉をこねこ)して)よーし、こんなもんかな…?もうキャベツ巻いても大丈夫ー?」
トニー「わかった!や、やろう、クローズさん!」
マルガリータ「でもどうしよ…ケーキの生地を作りすぎちゃったし…レモンは足りないし…あっ!(リベおじを見つける)」
リウム「バソルさん、アリス…何しようとしてるんですか…」(ジト目になりながら見つめて)
フェリーエ「いい感じだね、巻いちゃおうか」
ラディ「おう!大丈夫だ!」
アリス「!!!あー・・・?リウム・・・(バツが悪そうに目逸らし)」
リベロス「……、!?な、なんだお嬢ちゃん」
ノクトン「よーし!じゃあ、みんなで巻こっか〜(作業を始め)」
マルガリータ「おじさん!(駆け寄る)この前、内緒でラム酒買ってたでしょ?(頂戴とでも言うかのような上目遣い)」
バソル「げっ……リウム……」
リウム「…食べるのは作った後、ですよ?待っていて下さいね?」
トニー「あの…クローズさん、ロカ?って何をどうするんだろう…?」
アリス「た、食べようとなんてしてないよ~?つまみ食いなんてねー・・・ね!バソル!(汗り顔)」
リベロス「あァ!?デケェ声で言うなよ…!!(少し小声になり)…で、何だ、まさか欲しいとか言うんじゃねェぞ」
バソル「決めつけんなって!!見てただけだもーーーん!な!アリス!(アリスさんを見て)」
マルガリータ「そのまさか、って言ったら…おじさん…怒る?(困った顔で見つめる)」
クローズ「え?えっと…前にリウムやマルガリータに教えてもらった気が…確か、なんか紙をコップに付けて、それに今回のヨーグルトを入れて〜…どうすんだっけ…?」
リウム「そうですか…勘違いをしたようで、すみませんでした…でも手を出したのを見つけ次第禁酒期間延ばしますからね?」(にっこりと笑いながら)
ノクトン「なるべく沢山の方がいいよね、もっと作るぞ〜(次々巻きながら)」
アリス「そーそー!!キラキラしてて美味しそうだねーって話してたんだよっ!」
ノーテ「俺はそろそろお役御免だな、味見なら任せてくれな〜」
リベロス「……どれ位いるんだ、全部はやらねェぞ?」
トニー「ど、どうしよう…知ってる人いるかな…?」(周りを見渡す)
アリス「あ~・・・リウム?僕も一緒になってやろーとしたんだからー・・・禁酒は勘弁してあげて~」
マルガリータ「あのね、スプーン2杯分だけ貰いたいの…」
バソル「アリス……良い奴だな……いやー心打たれたなぁ……リウムも分かってくれるんだろうな……(チラチラとリウムさんを見ながら)」
ノクトン「流石にお肉が生のままじゃ食べれないよね…また火を使うのかな、だれかお願いできる?」
クローズ「う〜ん、リウムもマルガリータも今取り込み中見たいだし…誰かいないかなぁ…」
リウム「ほう…“一緒になってやろうとした”……ね?…はぁ、まぁまだやったわけでは無いですし今回は見逃しましょう…」
リベロス「ンー……(少し考えてから肩を落とし)しょうがねェな、それなら構わねェからさっさと持ってけ」
マルガリータ「!…おじさん、ありがと!お礼に一番最初に味見させてあげるね♪(ラム酒抱えて持ち場に戻る)」
アリス「リウムやさしーありがとう~・・・」
マルガリータ「あっ…トニーくん、クローズくん、どうしたの?」
リベロス「それは良いんだがなァ、内緒で酒を買った事は言うなよ!言ったらそれこそ怒るからな!」
クローズ「あ〜えっと…マルガリータ、ろ過ってどうやるんだっけ…」
バソル「良かった良かった!じゃあそういうことで!(リウムさんから少し離れて)」
マルガリータ「ろ過はね、紙をこうやって…水分が自然と落ちるのを待てば良いの」
トニー「へー、そうやるんだ…ありがとう!クローズさん、早速やってみようか」
アリス「(めっっちゃ小声で)あぶなかったね・・・バソル~・・・」
リウム「そうだ、そろそろ鍋のほう見に行かないとな…」
クローズ「ああそうだ!こうやるんだ!ありがとな、マルガリータ!よし、いくぜ、トニー!」
フェリーエ「煮込む準備出来たよ〜、巻いたやつ入れちゃおうか?」
バソル「(小声で)だな……リウムの近くはダメだ……違う所で美味しいもん食おうなアリス……」
マルガリータ「トニーくんも、クローズくんもよろしくね?…あっ、レモンケーキが焼けたみたい」
ノクトン「うん!じゃあ、そっち持っていくね〜!(キャベツ巻き肉が乗ったトレイを運びつつ)」
パティッツ「アリスくん、バソルさんっこういうのは皆一緒に食べた方が美味しいのよ!だから食べるのはまだ待っててほしいなの…!」(リウムくんには聞こえないくらいの声で)
アリス「(小声)怒られちゃうからね・・・今度こっそり決行しよー・・・」
リウム「お、いい感じだね……んーと。これとこれと…」(味付けを始める)
バソル「(小声)みんなで食べるのもうまい……でもなパティッツ……こっそり食べるのも……美味しいんだ……(うんうんと頷きながら)
フェリーエ「味付けのコンソメも入れたから後は入れて煮込みあがるのを待つだけかな……カップケーキも作っちゃおうか」
アリス「パティ姉の言う通りだけど~・・・男の子のわくわくこころと言いますかっ(どや顔)」
マルガリータ「…バソルくん、アリスくん?(後ろから肩を叩く)」
ノクトン「おー!カップケーキかぁ。じゃあ、いちごとサクランボの出番だね!」
リュミ「いちごとサクランボならここよ!あたしもお手伝いする!」
バソル「うあああ……!?マッ……マルガリータ……(苦笑い)」
アリス「お嬢!(ぱあっと笑顔を浮かべて抱きつく)(からの気づいて目逸らし)・・・あ~えっと~・・・」
うねゆ
フェリーエ「まずは生地作りだね。いちごとサクランボはどこで使う?」
リウム「…これでいいかな、後は置いておこう…こっちは完成したよ~!」
ノクトン「んー、生地に練り込むか、最後のトッピングかな?」
マルガリータ「(リウムさんに気付かれないように)…レモンケーキの試食、する?(出来立てのケーキを笑顔で差し出す)」
アリス「え!いいのっ??(キラキラの目で)」
リウム「美味しそー!!!やったなぁアリス!!!」
マルガリータ「今焼いてる(ラム酒入りの)ココアケーキはダメだけど…だからつまみ食いはもうダメだよ?」
アリス「やったー!!うんっ!お嬢と約束する!(指切りげんまんしながら)(最後にハグ)」
クローズ「(ろ過が終わって)よし、こんな感じでいいかな…?トニー、そっちはどうだ?」
ノクトン「まずは生地作りだよね、火は無理だけどオーブンで焼くだけなら僕も少しは…!」
トニー「うん、いい感じかな」(にこっ)
リュミ「あたしはトッピングを考えるわね!!」(色鉛筆を取り出し厨房の隅に座り込んでケーキの絵を描き始める)
マルガリータ「(ココアケーキが焼けて)出来た!おじさん!ノーテ!このケーキ味見してくれる?」
ノクトン「卵と〜砂糖をいれて…混ぜればいいんだよね!よし、頑張るぞ〜!(混ぜ始め)」
ノーテ「うわぁ!美味しそうだな!いいのか…!」
リウム「暇になったな……何か手伝えること…」(辺りをきょろきょろとしながら)
リベロス「おっ、お疲れさん。(一口貰い)…ン、美味いな」
アリス「リュミちゃんのデザインセンスすっごい素敵だからたのしみ!」
マルガリータ「でしょ?(リベおじに目を輝かせながら)ノーテも食べてみて!」
リベロス「流石俺が選んだ酒が入ってるだけあるなァ……あんな…上等の酒を…(ボソボソ)」
ノーテ「…ん、美味しいな!やっぱりマルガリータは料理が上手だなぁ」
(一口食べてぱぁ、と笑顔になり)
ノクトン「そうだ!リウムくんだったよね、もし良ければバターを湯煎してくれないかな…?」
バソル「っあーーー!ノーテとリベロスの旦那なんか美味しそうなもん食ってる!!(先程もらったケーキを食べながら)」
クローズ「おお!こっちも美味そうだな!!(ココアケーキを見ながら)」
アリス「みんな美味しそう~っ」
リュミ「えへへ、そうかしら!ほら見てみて、できたわ!海賊船をイメージしてみたの」(スケッチブックを見せる。不思議な図形の組み合わせが描かれている)
ローフ「……え、リュミ、なんだそれ・・・・キリンか?」
ノーテ「バソル達はさっき他のケーキ貰ってただろー、あげないぞ」
フェリーエ「……リュミは発想力が凄いね…うん。あ、ベーキングパウダーとかってもう入れて大丈夫?」
アリス「ノーテのけち~(けらけらと笑いながら)・・・んー・・・じゃあ一口だけ!(お願いポーズ)」
マルガリータ「バソルもアリスくんもダメ!お酒が入ってるし、もう味見したでしょ?(プンスコ)」
ノクトン「ん、待って、牛乳入れるから(牛乳を入れかき混ぜ)はい!入れて大丈夫だよ〜」
アリス「う~・・・分かったよ~・・・って、え!!おさけ入ってるの??」
フェリーエ「了解〜、生地はもうすぐ出来そうだね」
バソル「えっ!!お酒入ってるの!!?(目を輝かせて)」
アリス「僕はともかく、バソルがお目目キラキラしちゃうよ~」
アリス「トニーもキラキラしてる・・・」
ノーテ「すごい美味しかったぜ(どうだ、と言うふうに笑って)…ってトニーまで目輝かせてるじゃないか」
アリス「いーなー(羨ましそうな目でノーテさん達を見つめる)僕もはやくお酒飲めるようになりたいなっ!」
マルガリータ「もう…試食で食べなくてもちゃんと配るから待ってて?」
ノクトン「ここで湯煎したバター混ぜて…よし!これで生地作りは終わったかな?」
クローズ「そういえばカレーはできたんだっけ?まだあるなら手伝うぜ!」
フェリーエ「早いとこ焼いちゃおうか……リュミの案は、どうしようね…」
トニー「アリスがお酒飲めるようになったら一緒に飲んであげる」(微笑む)
ノクトン「サクランボを上に乗せればこのー…首っぽくなるかな?色々試したいね!」
バソル「ケーキ1個もらったしなぁ……大人しく待つよ……あーあ……早くほかの料理もできねぇかなぁ……」
アリス「トニーほんと!?(心の底から嬉しそうな笑顔で)絶対だよー!約束だからね!(ぴょんぴょん跳ねながら)」
リュミ「カレーのルーをカップケーキにかけてみたらどうかしら、おいしいものとおいしいものを合わせたらきっとおいしいわ」
トニー「ほんとだよ。アリスと飲むの楽しそうだし!」
ノクトン「そうだね!そのかれー?ってやつも美味しそうだし、一つだけかれーカップケーキにしてみよ!」
アリス「わーいやった!!(ぎゅっと抱きつく)」
フェリーエ「んん……?うん、じゃあやってみようか…」
ノーテ「アリスとトニーが飲む時はよかったら俺も誘ってくれよ、いい酒持っていくぜ?」
トニー「うわっ、う、嬉しいのはわかったからっ、ちょっとお、重い…!」
トニー「ノーテさん!ぜひ…!」
ノクトン「とりあえず焼いてみよっか!このオーブン、借りてもいいよね」
アリス「えへへ~(にこにこ)(反省してない顔)」
アリス「ノーテも来てくれるの?(キラキラした目で見る)」
バソル「ノーテの選ぶ酒は美味いからなー……僕も飲みたいから誘ってくれよな」
ノーテ「初めての酒は楽しく美味しいもの飲まないとな!」
トニー「バソルさんも!すごく楽しくなりそう」
ノクトン「焼いてるうちにロールキャベツの様子も見てみよっか、いい感じかな?(蓋を開け)」
フェリーエ「!いい匂いだ…美味しそうに出来てるね…!」
ノクトン「わーい!成功かな?みんなのお陰だね、じゃあ、盛り付けちゃおう!(お皿に移しつつ)」
マルガリータ「春の子たちも完成したみたい…こっちも盛り付けしちゃおうかな?(レモンケーキにヨーグルトクリームを添える)」
カルロッタ「おー、いい匂いだ!出来上がったのかい?」
アリス「あねさんだ!!うんっ!出来たんだよ~」
トニー「マルガリータさんいつもこんなすごいの作ってるの?おいしそう…!」
カルロッタ「ふふ、言い出しっぺなのに顔を出せてなくてすまないな。すこし町を巡回していてね・・・おいしそうじゃないか」
ノクトン「うん、僕達も頑張ったよ〜!夏の料理も早く食べて見たい!」
カルロッタ「皆、なんだか仲良くなったようだな・・・はは、良いことだ。春の料理も夏の料理も、美味しく頂こうじゃないか!」
毎晩のように酒場で共に歌っていたリュミとカルロッタ。ある晩、カルロッタはリュミに提案しました。
カルロッタ「あのさ、料理は得意かい?みんな春の国のお菓子や料理が気になるんだとさ。お互いの国の料理を披露しあわないか?」
そんなわけで、次の日のお昼。さっそくキッチンにみんなが集まって、お料理をすることに。
ノクトン「春の国の料理?ご飯のお手伝いなら僕少しは慣れてきたかな!みんな、何作ろうかー?」
トニー「春の国の料理…!食べてみたいな」
サンディ「料理ですか、いいですね…」
パティッツ 「違う季節の料理…とぉーっても気になるの!!考えただけでわくわくしちゃうなの!」
リウム「あはは、今日も楽しくなりそうだね!それじゃあ僕は夏の料理を作ろうかな?」
マルガリータ「リウム、私も手伝う!」
クローズ「春の国の料理、楽しみだな〜!そうだな!じゃ、俺たちは何を作ろうか?もちろん俺も手伝うぜ!」
リウム「おーありがとう!皆で作ればもっと料理は楽しくなるよ、手伝いたい人は積極的に来てね!」
アリス「僕は何手伝えばいいー?」
トニー「僕も手伝うよ」
リベロス「俺ァ料理は専門外だからお前らに任せるぜ〜」
リウム「夏の料理…で手っ取り早く出来そうなの…夏野菜カレーとかかな?なら野菜持ってこようか!」
アルク「料理……これからはできるようになった方が良いのか?…………………、俺もやる」
アリス「夏野菜カレー・・・美味しそう・・・じゅるり」
ノーテ「春の国の食べ物は気になるな!…あ、でも料理参加は出来そうにないな」
フェリーエ「向こうはカレーか…僕達は何を作ろうか?少しくらいなら手伝うよ」
ノクトン「春の食材といえばなんだろ?キャベツとか、タケノコとか、いちごとか、サクランボとか…持ってきたっけ?」
パティッツ 「リウムくん、それは名案だわ!簡単で沢山作れるし美味しいものね♪」
マルガリータ「ねぇリウム?主食だけじゃ足りないかもしれないから、デザート作ってもいい?人手もいっぱいだもの」
パティッツ 「タケノコ…イチゴ…?それが春の国の料理なの!?パティも食べてみたいなの〜!」
リウム「デザートか!もちろんいいと思うよ、作ってもらえると嬉しいな!」
リュミ「あら、タケノコもキャベツも持ってきたわよ!」
トニー「じゃあ僕マルガリータさんがデザート作るの手伝おうかな」
ノクトン「おぉ、それならお肉があればロールキャベツとかも出来るね!」
アリス「お嬢~何作るのっ?」
ローフ「イチゴもあるぞ。ケーキ…イースターのごちそうといえばカップケーキだな!」
サンディ「魚料理もどうです?パイとか……星を見あげるパイはおすすめしませんけどね」
パティッツ 「お肉ならこっちにあるなの!」(春っ子に向けて)
マルガリータ「春の子たちがカップケーキなら、こっちもケーキにしようかなぁ…(レシピを眺めながら)」
ノクトン「えっほんと〜?(笑顔を見せて)じゃあ、僕ロールキャベツにチャレンジしてみるね…!えっーと、作り方は…お肉にキャベツを巻くだけ?」
アリス「さっぱりしたケーキ・・・ヨーグルトクリームとか・・・(妄想中)」
リュミ「星を見上げるパイ!?素敵な名前ね、お星さまを閉じ込めたパイなのかしら???」
リウム「あっちも作り始めたみたいだし、こっちも本格的に始めようか、野菜切っていこう!」
パッセロ「ふむ、私は不器用なものでね…足でまといになるかもしれないが手伝わせて貰おう」
アリス「はーいっ!」
ノーテ「野菜切るぐらいなら手伝える…はず!」
(包丁を危なげに持ち)
マルガリータ「アリスくんの意見も取り入れて…レモンケーキにヨーグルトクリームを添えるのはどうかなぁ…?」
フェリーエ「えっと…キャベツはまず茹でないといけないはずだよ…?」
ラディ「俺になにか手伝えることあるか?」
リウム「いいね!美味しそうだ…ってノーテさん!それは危ないですよ、こうやって持って切ってくださいね?」(見本を見せながら)
ノクトン「最初から巻いちゃいけないんだね!でも火を使うのちょっと怖いなぁ…、ラディくん、キャベツ茹でるのお願いできる?」
パティッツ 「じゃあパティはカレーのルゥから作ろうかしら!皆で作るカレーなんて素敵なの!」
ラディ「おう!まかせとけ!」
アリス「お嬢は天才・・・それいいかも・・・(キラキラした目)」
アルク「俺は………うぐ、なにか簡単なことは……?」
ノーテ「お、おお…?こうか…?野菜はまず皮を剥くんだったな?」
(見よう見まねで包丁持ち野菜片手にプルプルしながら皮を剥こうとして)
トニー「レモンケーキおいしそうだね!マルガリータさん、僕何すればいいかな?」
マルガリータ「トニーくんはねぇ、この卵白を混ぜててくれる?メレンゲ作るの!」
アリス「僕もお野菜切れるよ!!包丁ぱす!」
クローズ「よし、リウムが手本を見せてくれたから俺だって!…痛っ!!(野菜を切るが少し手も切ってしまい)」
リウム「はい、そうです…気を付けて下さいね…?アルクは…そうだな、玉ねぎとか鍋で炒め始めてくれないかな?」
マルガリータ「!クローズくん大丈夫?」
アルク「炒める……のか、わかった……加減はどれくらいがいいんだ?」
ノクトン「キャベツ茹でたら、お肉に巻けばいいのかな?それとも、何か入れる…?」
フェリーエ「お肉には味付けした方がいいと思うけど…僕もそこまで知識があるわけじゃないからねぇ」
リウム「玉ねぎは透明感が出るまで…飴色になるまでやってくれればいいよ、!クローズさん大丈夫ですか…?」
クローズ「あ、ああ大丈夫、ちょっと切っただけだから…ありがとな、マルガリータ、リウム」
パッセロ「ううむ…やはり手先を使う作業は難しいな…どうも私の手というやつは飛ぶしか能がないらしい…(しょぼんとしながら)」
ラディ「どれくらい茹でればいいんだ〜?」
マルガリータ「傷口にバイキンが入ったら大変よ?(クローズくんの手を優しく包み、回復魔法をかける)…これで大丈夫♡」
ノクトン「んー、とりあえず柔らかくなるまでかな?柔らかい方がお肉にも巻きやすいし!」
アルク「飴色って何だ……!?はぁ…やっぱりこんなことも分からないのに独り立ちなんて無理か………(小声)」
ノーテ「…よし…このまま皮を剥いて……あれ…こんなに皮って厚いもんだったか?」
リウム「パッセロさん……あっ、それならアルクの方見てて貰ってもいいですか?色々助けてあげてください」
ラディ「おう、分かった!」
パティッツ 「辛さは後で調整出来るから甘口で作らなきゃなの〜こんな大人数で作るなんてなかったから料理が更に楽しくなってきたの!」
クローズ「お、おう、ありがとう…(傷を治されてもらい少し顔を赤くする)ま、マルガリータ、野菜切るの向いてなさそうだからデザート作りで手伝えることあるか?」
ノクトン「そうだなぁ…前に少しハンバーグにチャレンジしようとした時と同じようにやればいいかな…?(レシピを思い出しつつ)」
マルガリータ「ホント?じゃあね、トニーくんが作ってくれたメレンゲをね、この生地に3段階に分けて入れて混ぜてほしいの…お願いできる?」
フェリーエ「そうだね。じゃあ使うのは玉ねぎとか、パン粉とか…?」
クローズ「わかった!それなら俺にもできるはずだ!」
ノクトン「あとお塩とこしょう…確か牛乳もいるよね?探してみるね〜(食材を確認しつつ)」
トニー「うまく出来てるかな?」
パッセロ「ふむ、そうだな…落ち込んでいてもしょうがない!アルク、先程から困っているように見えるが大丈夫か?私に出来る範囲で手伝おう」
アリス「リウムお野菜切るのめっちゃ速いね・・・」
マルガリータ「トニーくん、上出来だよ!体力使うから助かったわ!ありがと(握手)」
トニー「あ、ありがとう…!」
リウム「そうかな…?慣れればアリスもこれくらい出来るさ、野菜は一通り切り終わったね、他のもの準備してくるよ」
ノクトン「(食材をたくさん持ちながら)うん、全部あったよ!ラディくん、キャベツの具合はどう?」
アリス「ほんと!?
・・・あ!他のものの準備てつだうー」
アルク「あ、パッセロのおっさん……すまねえな…飴色って大体どういう色なんだ?」
マルガリータ「クローズくん、うまく生地を混ぜた?」
アリス「飴色って何飴だろー・・・コーラ飴?黒飴?」
クローズ「よし、マルガリータ!こんな感じでいいか?(生地を入れて混ぜ終わり)」
リウム「今回はいつもよりも人が多いからね…水もたっぷり用意しなくちゃ……」(鍋に水を汲み始める)
パティッツ 「飴色は鼈甲色なのよアリスくん!」
パッセロ「飴色…そうだな…半透明のやや明るい褐色…私の体の色を少し明るくした感じだろうか」
マルガリータ「うん!レモンもちゃんと香るし…あとは焼くだけ(生地を型に入れ、オーブンで焼く)…待ってる間にクリーム作るね!」
アルク「ああ……すまねえ、要するにそれくらいの色になったら火を止めればいいんだな?」
トニー「さすがマルガリータさんは手際いいなぁ…」
アリス「べっこう~・・・?(首かしげ)カレー色に近いはずだから・・・黄色っぽい色?」
リウム「…ぅっと…ちょっと重いな……」(なんとか持ち上げて運ぶ)
パティッツ 「鼈甲色は優しい茶色…って表現したらかしら?」
クローズ「トニーの言う通り、ほんとすごいなぁ、マルガリータは…」
アリス「リウムだいじょぶか!」
アリス「優しい茶色ー!なんとなくイメージわいたかも!パティ姉ありがとう~(にっこり)」
ノクトン「うん、なかなか柔らかくなってきたかなぁ?じゃあ、お肉と色々混ぜてみるね〜、手を使う仕事は僕の本領発揮だよ!(お肉と材料を混ぜながら)」
リウム「大丈夫、ありがとう…っと、この水と他の野菜はそれ炒め終わったら鍋の中に入れてくださいねー!」
ノーテ「あとは煮込むだけか…?他に手伝えそうなことあるか?」
マルガリータ「トニーくんも、クローズくんも…褒めても何も出ないよ?(困り気味に笑う)ヨーグルトクリームは、明日の朝食用に作っておこうかなって」
ラディ「キャベツできたぞ!」
バソル「いい匂いだな!料理かぁ……僕は食べる専門で!!(匂いにつられてやってきて)」
アリス「あ!バソル!(ぴょんっと抱きつく)」
ノクトン「おぉ、良かった!じゃあ、なるべくお水は切っておいてくれるかな?」
ラディ「おう!」
バソル「うぉ……!(少し驚いて)おう!アリス!なんかつまみ食いしようぜ!」
クローズ「それでもやっぱすごいよ!じゃあ次はそのクリーム作りを手伝うよ!」
マルガリータ「じゃあクローズくんとトニーくんで、ヨーグルトの分量を計ってろ過してくれる?」
リウム「しばらくは煮込んでいればいいですね…まぁそんな時間はかからないから待っていましょう!他の所もどんなもんか見てみるか……」
アリス「えへへ~(にまっと笑う)やるやる!!!つまみ食いツアーのすたーとだっ!」
ノクトン「(お肉をこねこ)して)よーし、こんなもんかな…?もうキャベツ巻いても大丈夫ー?」
トニー「わかった!や、やろう、クローズさん!」
マルガリータ「でもどうしよ…ケーキの生地を作りすぎちゃったし…レモンは足りないし…あっ!(リベおじを見つける)」
リウム「バソルさん、アリス…何しようとしてるんですか…」(ジト目になりながら見つめて)
フェリーエ「いい感じだね、巻いちゃおうか」
ラディ「おう!大丈夫だ!」
アリス「!!!あー・・・?リウム・・・(バツが悪そうに目逸らし)」
リベロス「……、!?な、なんだお嬢ちゃん」
ノクトン「よーし!じゃあ、みんなで巻こっか〜(作業を始め)」
マルガリータ「おじさん!(駆け寄る)この前、内緒でラム酒買ってたでしょ?(頂戴とでも言うかのような上目遣い)」
バソル「げっ……リウム……」
リウム「…食べるのは作った後、ですよ?待っていて下さいね?」
トニー「あの…クローズさん、ロカ?って何をどうするんだろう…?」
アリス「た、食べようとなんてしてないよ~?つまみ食いなんてねー・・・ね!バソル!(汗り顔)」
リベロス「あァ!?デケェ声で言うなよ…!!(少し小声になり)…で、何だ、まさか欲しいとか言うんじゃねェぞ」
バソル「決めつけんなって!!見てただけだもーーーん!な!アリス!(アリスさんを見て)」
マルガリータ「そのまさか、って言ったら…おじさん…怒る?(困った顔で見つめる)」
クローズ「え?えっと…前にリウムやマルガリータに教えてもらった気が…確か、なんか紙をコップに付けて、それに今回のヨーグルトを入れて〜…どうすんだっけ…?」
リウム「そうですか…勘違いをしたようで、すみませんでした…でも手を出したのを見つけ次第禁酒期間延ばしますからね?」(にっこりと笑いながら)
ノクトン「なるべく沢山の方がいいよね、もっと作るぞ〜(次々巻きながら)」
アリス「そーそー!!キラキラしてて美味しそうだねーって話してたんだよっ!」
ノーテ「俺はそろそろお役御免だな、味見なら任せてくれな〜」
リベロス「……どれ位いるんだ、全部はやらねェぞ?」
トニー「ど、どうしよう…知ってる人いるかな…?」(周りを見渡す)
アリス「あ~・・・リウム?僕も一緒になってやろーとしたんだからー・・・禁酒は勘弁してあげて~」
マルガリータ「あのね、スプーン2杯分だけ貰いたいの…」
バソル「アリス……良い奴だな……いやー心打たれたなぁ……リウムも分かってくれるんだろうな……(チラチラとリウムさんを見ながら)」
ノクトン「流石にお肉が生のままじゃ食べれないよね…また火を使うのかな、だれかお願いできる?」
クローズ「う〜ん、リウムもマルガリータも今取り込み中見たいだし…誰かいないかなぁ…」
リウム「ほう…“一緒になってやろうとした”……ね?…はぁ、まぁまだやったわけでは無いですし今回は見逃しましょう…」
リベロス「ンー……(少し考えてから肩を落とし)しょうがねェな、それなら構わねェからさっさと持ってけ」
マルガリータ「!…おじさん、ありがと!お礼に一番最初に味見させてあげるね♪(ラム酒抱えて持ち場に戻る)」
アリス「リウムやさしーありがとう~・・・」
マルガリータ「あっ…トニーくん、クローズくん、どうしたの?」
リベロス「それは良いんだがなァ、内緒で酒を買った事は言うなよ!言ったらそれこそ怒るからな!」
クローズ「あ〜えっと…マルガリータ、ろ過ってどうやるんだっけ…」
バソル「良かった良かった!じゃあそういうことで!(リウムさんから少し離れて)」
マルガリータ「ろ過はね、紙をこうやって…水分が自然と落ちるのを待てば良いの」
トニー「へー、そうやるんだ…ありがとう!クローズさん、早速やってみようか」
アリス「(めっっちゃ小声で)あぶなかったね・・・バソル~・・・」
リウム「そうだ、そろそろ鍋のほう見に行かないとな…」
クローズ「ああそうだ!こうやるんだ!ありがとな、マルガリータ!よし、いくぜ、トニー!」
フェリーエ「煮込む準備出来たよ〜、巻いたやつ入れちゃおうか?」
バソル「(小声で)だな……リウムの近くはダメだ……違う所で美味しいもん食おうなアリス……」
マルガリータ「トニーくんも、クローズくんもよろしくね?…あっ、レモンケーキが焼けたみたい」
ノクトン「うん!じゃあ、そっち持っていくね〜!(キャベツ巻き肉が乗ったトレイを運びつつ)」
パティッツ「アリスくん、バソルさんっこういうのは皆一緒に食べた方が美味しいのよ!だから食べるのはまだ待っててほしいなの…!」(リウムくんには聞こえないくらいの声で)
アリス「(小声)怒られちゃうからね・・・今度こっそり決行しよー・・・」
リウム「お、いい感じだね……んーと。これとこれと…」(味付けを始める)
バソル「(小声)みんなで食べるのもうまい……でもなパティッツ……こっそり食べるのも……美味しいんだ……(うんうんと頷きながら)
フェリーエ「味付けのコンソメも入れたから後は入れて煮込みあがるのを待つだけかな……カップケーキも作っちゃおうか」
アリス「パティ姉の言う通りだけど~・・・男の子のわくわくこころと言いますかっ(どや顔)」
マルガリータ「…バソルくん、アリスくん?(後ろから肩を叩く)」
ノクトン「おー!カップケーキかぁ。じゃあ、いちごとサクランボの出番だね!」
リュミ「いちごとサクランボならここよ!あたしもお手伝いする!」
バソル「うあああ……!?マッ……マルガリータ……(苦笑い)」
アリス「お嬢!(ぱあっと笑顔を浮かべて抱きつく)(からの気づいて目逸らし)・・・あ~えっと~・・・」
うねゆ
フェリーエ「まずは生地作りだね。いちごとサクランボはどこで使う?」
リウム「…これでいいかな、後は置いておこう…こっちは完成したよ~!」
ノクトン「んー、生地に練り込むか、最後のトッピングかな?」
マルガリータ「(リウムさんに気付かれないように)…レモンケーキの試食、する?(出来立てのケーキを笑顔で差し出す)」
アリス「え!いいのっ??(キラキラの目で)」
リウム「美味しそー!!!やったなぁアリス!!!」
マルガリータ「今焼いてる(ラム酒入りの)ココアケーキはダメだけど…だからつまみ食いはもうダメだよ?」
アリス「やったー!!うんっ!お嬢と約束する!(指切りげんまんしながら)(最後にハグ)」
クローズ「(ろ過が終わって)よし、こんな感じでいいかな…?トニー、そっちはどうだ?」
ノクトン「まずは生地作りだよね、火は無理だけどオーブンで焼くだけなら僕も少しは…!」
トニー「うん、いい感じかな」(にこっ)
リュミ「あたしはトッピングを考えるわね!!」(色鉛筆を取り出し厨房の隅に座り込んでケーキの絵を描き始める)
マルガリータ「(ココアケーキが焼けて)出来た!おじさん!ノーテ!このケーキ味見してくれる?」
ノクトン「卵と〜砂糖をいれて…混ぜればいいんだよね!よし、頑張るぞ〜!(混ぜ始め)」
ノーテ「うわぁ!美味しそうだな!いいのか…!」
リウム「暇になったな……何か手伝えること…」(辺りをきょろきょろとしながら)
リベロス「おっ、お疲れさん。(一口貰い)…ン、美味いな」
アリス「リュミちゃんのデザインセンスすっごい素敵だからたのしみ!」
マルガリータ「でしょ?(リベおじに目を輝かせながら)ノーテも食べてみて!」
リベロス「流石俺が選んだ酒が入ってるだけあるなァ……あんな…上等の酒を…(ボソボソ)」
ノーテ「…ん、美味しいな!やっぱりマルガリータは料理が上手だなぁ」
(一口食べてぱぁ、と笑顔になり)
ノクトン「そうだ!リウムくんだったよね、もし良ければバターを湯煎してくれないかな…?」
バソル「っあーーー!ノーテとリベロスの旦那なんか美味しそうなもん食ってる!!(先程もらったケーキを食べながら)」
クローズ「おお!こっちも美味そうだな!!(ココアケーキを見ながら)」
アリス「みんな美味しそう~っ」
リュミ「えへへ、そうかしら!ほら見てみて、できたわ!海賊船をイメージしてみたの」(スケッチブックを見せる。不思議な図形の組み合わせが描かれている)
ローフ「……え、リュミ、なんだそれ・・・・キリンか?」
ノーテ「バソル達はさっき他のケーキ貰ってただろー、あげないぞ」
フェリーエ「……リュミは発想力が凄いね…うん。あ、ベーキングパウダーとかってもう入れて大丈夫?」
アリス「ノーテのけち~(けらけらと笑いながら)・・・んー・・・じゃあ一口だけ!(お願いポーズ)」
マルガリータ「バソルもアリスくんもダメ!お酒が入ってるし、もう味見したでしょ?(プンスコ)」
ノクトン「ん、待って、牛乳入れるから(牛乳を入れかき混ぜ)はい!入れて大丈夫だよ〜」
アリス「う~・・・分かったよ~・・・って、え!!おさけ入ってるの??」
フェリーエ「了解〜、生地はもうすぐ出来そうだね」
バソル「えっ!!お酒入ってるの!!?(目を輝かせて)」
アリス「僕はともかく、バソルがお目目キラキラしちゃうよ~」
アリス「トニーもキラキラしてる・・・」
ノーテ「すごい美味しかったぜ(どうだ、と言うふうに笑って)…ってトニーまで目輝かせてるじゃないか」
アリス「いーなー(羨ましそうな目でノーテさん達を見つめる)僕もはやくお酒飲めるようになりたいなっ!」
マルガリータ「もう…試食で食べなくてもちゃんと配るから待ってて?」
ノクトン「ここで湯煎したバター混ぜて…よし!これで生地作りは終わったかな?」
クローズ「そういえばカレーはできたんだっけ?まだあるなら手伝うぜ!」
フェリーエ「早いとこ焼いちゃおうか……リュミの案は、どうしようね…」
トニー「アリスがお酒飲めるようになったら一緒に飲んであげる」(微笑む)
ノクトン「サクランボを上に乗せればこのー…首っぽくなるかな?色々試したいね!」
バソル「ケーキ1個もらったしなぁ……大人しく待つよ……あーあ……早くほかの料理もできねぇかなぁ……」
アリス「トニーほんと!?(心の底から嬉しそうな笑顔で)絶対だよー!約束だからね!(ぴょんぴょん跳ねながら)」
リュミ「カレーのルーをカップケーキにかけてみたらどうかしら、おいしいものとおいしいものを合わせたらきっとおいしいわ」
トニー「ほんとだよ。アリスと飲むの楽しそうだし!」
ノクトン「そうだね!そのかれー?ってやつも美味しそうだし、一つだけかれーカップケーキにしてみよ!」
アリス「わーいやった!!(ぎゅっと抱きつく)」
フェリーエ「んん……?うん、じゃあやってみようか…」
ノーテ「アリスとトニーが飲む時はよかったら俺も誘ってくれよ、いい酒持っていくぜ?」
トニー「うわっ、う、嬉しいのはわかったからっ、ちょっとお、重い…!」
トニー「ノーテさん!ぜひ…!」
ノクトン「とりあえず焼いてみよっか!このオーブン、借りてもいいよね」
アリス「えへへ~(にこにこ)(反省してない顔)」
アリス「ノーテも来てくれるの?(キラキラした目で見る)」
バソル「ノーテの選ぶ酒は美味いからなー……僕も飲みたいから誘ってくれよな」
ノーテ「初めての酒は楽しく美味しいもの飲まないとな!」
トニー「バソルさんも!すごく楽しくなりそう」
ノクトン「焼いてるうちにロールキャベツの様子も見てみよっか、いい感じかな?(蓋を開け)」
フェリーエ「!いい匂いだ…美味しそうに出来てるね…!」
ノクトン「わーい!成功かな?みんなのお陰だね、じゃあ、盛り付けちゃおう!(お皿に移しつつ)」
マルガリータ「春の子たちも完成したみたい…こっちも盛り付けしちゃおうかな?(レモンケーキにヨーグルトクリームを添える)」
カルロッタ「おー、いい匂いだ!出来上がったのかい?」
アリス「あねさんだ!!うんっ!出来たんだよ~」
トニー「マルガリータさんいつもこんなすごいの作ってるの?おいしそう…!」
カルロッタ「ふふ、言い出しっぺなのに顔を出せてなくてすまないな。すこし町を巡回していてね・・・おいしそうじゃないか」
ノクトン「うん、僕達も頑張ったよ〜!夏の料理も早く食べて見たい!」
カルロッタ「皆、なんだか仲良くなったようだな・・・はは、良いことだ。春の料理も夏の料理も、美味しく頂こうじゃないか!」