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第2章〜旅立ち〜

★夕暮れに山頂にたどり着いた春の仲間たち。夕焼けに少しずつ染まっていく大きな海沿いに街の灯が広がるのが見えます。

山頂には苔に覆われた小さなぼろぼろの石碑がありました。

ローフ「……はぁ、ぁ……山頂……着いたんだな……!!」
リーエ「ここまで長かったね……疲れた…もう…慣れない事はするものじゃないね……」
ラディ「この…石碑?なんだー??」
リュミ「わぁ、これがそうなのね!ほら、見て見て!」
ノア「もう動きたくないよ………って、石碑?なにそれ…」

★リュミはみんなに本を見せました。
本によると、どうやら【Wishing Stone】と刻まれたその石碑にお願い事をすると願いが叶うようです。

ラディ「願い事か!みんなで一緒にしようぜ!!」
フラン「お願いごとするー!んーー、何にしようかなぁ」
リーエ「本当に願い事が叶うのかい…?」
ノア「願い…?へぇ、本当なら面白いね」
ノクトン「僕も僕もー!やらないことには始まらないし〜」
ラディ「ホントかどうかは分かんないけど、やってみて損は無いだろ!」
プリューシュ「チェルシーも…一緒にお願いごと…」
ローフ「オレの願いー?うーんそうだなぁ、」
ローフ「無事に春の国に帰って、また皆でレースしたいな!」
フラン「パンケーキたっっくさん食べられますように!」
リーエ「願いかぁ…ボクは昔の頃に……いや、今の平和がずっと続く様に、かな」
ノクトン「えっーと…僕は……いつか兄弟に会えますように(小声)」
ノア「……みんなと…一緒にいられますように……(小声)」
プリューシュ「みんなと…たくさん遊びたい…」
リュミ「…ステキな願いごとがいっぱいだねぇ!えへへ、あたしはね、もちろん全部の季節のひととお友達になること!」
ラディ「俺はこのまま楽しい日々がみんなと続くように!」
リュミ「あっ、ほらみてみて!日が沈んで___街にすこしずつ明かりが灯っていくの……とっても綺麗…!」
ローフ「……あれが、本当に、夏の国……ブライトロック、なのか?信じられない…」
フラン「わぁ〜〜!!!(目をきらきらと)綺麗だーー!!!」
リーエ「暖かな光だね…着くのが楽しみだ」
リュミ「あそこに住んでるみーーんなともお友達になれるんだね、どんな子が住んでるのかなぁ?あ、船?みたいなのも見えるよ!」
カラリェーヴァ「夏の国…爽やかで素敵な風ですわね、春の暖かな風も良いけれど、この風もとても好きだわ…」
ノクトン「船…!?わぁー、あんなに大きいの初めて見た!船、乗れるかなぁ」
ノア「夏…お伽話じゃなかったんだ……」
ローフ「ふね…!(ちょっと目を輝かせて)乗ってみたいな…!」
プリューシュ「海…!」
リュミ「……すっかり日が落ちちゃったなぁ…あ、うっすらだけど、星が見えるよ!(夜空を指差して)」
カラリェーヴァ「…あら、ほんとね…すごく綺麗だわ(薄く笑いながら)」
ノクトン「星?…ほんとだ!(一緒に夜空を指差し)…えっと、確か、夜空にはセイザってのがあるんだっけ…?」
リーエ「あぁ、星と星を線で結んで何かしらの形に見立てたものだよね」
リュミ「…せいざ??どんなのがあるのかなぁ!知りたいわ!(夜空に目を凝らして)」
ラディ「セイザ??なんだそれ!俺もどんなのがあるのか知りたい!」
ノア「夜風も春と全然違うんだね……気持ちいい(目を細めながら)
せいざ…僕も知りたい、かな」
プリューシュ「プリューシュ…も…知りたい…」
リーエ「この辺の星座は本でしか見たことないけど…そうだなぁ、あれなら分かりやすいと思うよ。はくちょう座っていうんだ」(空を指差し)
リュミ「はくちょう…!すてき!あれかな?」
リーエ「そうそう。その周りにあるアレとソレはこと座とわし座だったかな…」
リュミ「ことざ…と、わしざ…??じゃああれはリーエ座!!(適当な星を指す)」
ラディ「沢山あるんだな!面白いな!」
ノア「へぇ……星で色々なものを連想できるの、素敵だね」
リーエ「えぇ?じゃあリュミ座はこれだね」(少し笑いながら指を指し)
カラリェーヴァ「ふふ、素敵な遊びですわね」(クスクスと笑いながら)
ローフ「うーん……おれは全然わかんねぇな……あれはたまご座??」

★いつの間にか夜になりました。
光のない山の中では、一層星が輝いて見えます。

みんなお星様に各々のお願いをして、今日は眠りましょう。おやすみなさい…

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