第一章
顔を洗った後、朝ごはんを食べるためにリビングへ行くと、テレビには今日も今日とてヒーローのニュースが流れていた。ヒーローが倒すべき存在である敵が、殺人事件を起こしたというものだ。
ヒーローは個性を使って敵をたおす。
個性とは一体なんなのか。
人は4歳頃にひとりひとりが特別な能力を手にする。それはものを浮かすものや口から火を噴くもののような実用性が高く派手なものから、ツノが生えているだけのもののような俗にいう没個性、さらには個性を持っていない無個性までいる。
ひとは、生まれながらに平等ではないのだ。
私の兄達はエンジンという体の一部分にエンジンが搭載されている個性を持っている。天晴兄さんは腕に、天哉は足に、それが付いている。
…私?私の個性は、秘密だ。
ヒーローは個性を使って敵をたおす。
個性とは一体なんなのか。
人は4歳頃にひとりひとりが特別な能力を手にする。それはものを浮かすものや口から火を噴くもののような実用性が高く派手なものから、ツノが生えているだけのもののような俗にいう没個性、さらには個性を持っていない無個性までいる。
ひとは、生まれながらに平等ではないのだ。
私の兄達はエンジンという体の一部分にエンジンが搭載されている個性を持っている。天晴兄さんは腕に、天哉は足に、それが付いている。
…私?私の個性は、秘密だ。