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第一章

また、あの夢を見た。








汗と涙でベタベタになった顔と乱れた呼吸を整える。枕元に置いてある携帯を見ると、時刻は、午前1時半を指している。これで何度目だろう。忘れようとしても忘れることのできない、忌々しい記憶。






もう終わったことだとわかっていても、時折襲ってくるこの恐怖に、まだ、私は打ち勝てていない。
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