第一章
ベンチに座ってお弁当を広げる。
2人で他愛ない話をしていると、とはいってもほぼ元宮が喋っているのだけど。
本宮がふと思い出したように呟いた。
「そういや、そろそろ雄英体育祭の季節だよなー。飯田は見に行くのか?」
雄英体育祭。超高校級のオリンピックといっても過言ではない、テレビで放送され毎回話題となる雄英高校の運動会のことだ。そこでプロヒーローに目をつけられてプロ入りするケースもあるとかないとか。かつて雄英生だった天晴兄さんはもちろん出場経験があり、今年は晴れて雄英高校生となった天哉も出場するだろう。
「見に行きたいな、とは思ってる。」
なんで、と疑問を返してきた本宮に高校に私の兄が通っているのだ、というと
「え!お前のにーちゃん雄英通ってんのかよ!すげーなー」
と素直に驚いてくれた。
「俺はテレビで見るけどお前のにいちゃんのこと応援しとくからな!」
と輝き溢れる笑顔で言った君はやはり人気者と呼ばれるにふさわしく感じた。
2人で他愛ない話をしていると、とはいってもほぼ元宮が喋っているのだけど。
本宮がふと思い出したように呟いた。
「そういや、そろそろ雄英体育祭の季節だよなー。飯田は見に行くのか?」
雄英体育祭。超高校級のオリンピックといっても過言ではない、テレビで放送され毎回話題となる雄英高校の運動会のことだ。そこでプロヒーローに目をつけられてプロ入りするケースもあるとかないとか。かつて雄英生だった天晴兄さんはもちろん出場経験があり、今年は晴れて雄英高校生となった天哉も出場するだろう。
「見に行きたいな、とは思ってる。」
なんで、と疑問を返してきた本宮に高校に私の兄が通っているのだ、というと
「え!お前のにーちゃん雄英通ってんのかよ!すげーなー」
と素直に驚いてくれた。
「俺はテレビで見るけどお前のにいちゃんのこと応援しとくからな!」
と輝き溢れる笑顔で言った君はやはり人気者と呼ばれるにふさわしく感じた。