プロローグ
ずっと、ひとりぼっちだった。
誰にも望まれてなんかいなかった。
お前はこうすることでしか世の中を幸せにできないんだから
お前がこの世にいることでたくさんの人を不幸にしているのだから
事あるごとにそう言われて育った。
周りがみんな言うのだから自分はそういう存在なのだと、
本当は生きてはいけない存在なのだと、
そう思っていた。
あの日、あの人が、助け出してくれるまで。
誰にも望まれてなんかいなかった。
お前はこうすることでしか世の中を幸せにできないんだから
お前がこの世にいることでたくさんの人を不幸にしているのだから
事あるごとにそう言われて育った。
周りがみんな言うのだから自分はそういう存在なのだと、
本当は生きてはいけない存在なのだと、
そう思っていた。
あの日、あの人が、助け出してくれるまで。
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