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芍薬/牡丹
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(Side U)
クーラーの効いた部屋の中でファッション誌を読んで時間を潰す。何度も時計を見てはため息が出る。待っている時というのは長い。
やっと時刻は午前10時。玄関のチャイムが聞こえ、私は読んでいた雑誌をテーブルに放り投げて走った。ドアを開ける前に下駄箱の上の鏡で髪の毛を整える。一応インターフォンを覗いてみると待ち人の姿があって頬が緩む。
「いらっしゃい、サッチさん」
「おう、お邪魔しま……!!」
ドアを開けて出迎えると真っ白な芍薬の花束を抱えたリーゼント頭の男がぽかんと口を開けた。予想通りの反応に嬉しくなる。
「……なまえちゃん?!どうしたんだその頭?思い切ったなー、金髪かよ!!染めたのか?」
暫く言葉もなく私を見つめたサッチさんは、しげしげと髪を眺める。こっちを見る視線が気持ちいい。
「似合わない?」
「や、なまえちゃんは金髪でも可愛いよ。…けど学校は大丈夫なのか?今高校生だよな?」
私はサッチさんににっこり笑ってみせる。私が何しても可愛いって言うのよね。
「この間ね、私もお父さんと同じにしたいってお願いしたの」
「あー、マルコと…。あいつがよく許したな?」
にっこりと笑って、毛先を掴んで引っ張れば引かれるまま髪の毛は頭から外れる。
「!!?」
ネタバラシにサッチさんがまた目を見開いた。イタズラ成功の瞬間。カメラでも用意すればよかった。
「あははは、驚いた?ウィッグだよ!お父さんが『これで我慢してくれよい』って買ってくれたの」
「…焦った、ウィッグか…」
種明かしに安堵した苦笑いが返ってきた。この困ったような笑い方が好き。
「外、暑かったでしょ?どうぞ上がってください!」
「ありがとうな、お邪魔します」
靴を脱いで私の後からキッチンに入ってくる。
サッチさんはお父さんの友達でサッチさん曰く『マルコは親友』でお父さん曰く『サッチは悪友』らしい。
年に何度か家に遊びに来るけれど、今日この日は毎年決まって花束を持ってきてくれる。真っ白な芍薬の花束を。
季節が違うから、きっとお花屋さんに注文してるんだと思う。幾らするのか解らないけど絶対に高い。大っきい束だし。
「ごめんな、なまえちゃん。花瓶貸してくれる?」
「うん、出しておいたよ」
私は流しに出しておいた花瓶を渡す。サッチさんは包装紙を外すと綺麗に飾り付けた。
「いつもありがとう。じゃあいつもの場所にお願いします」
サッチさんは大きな花瓶を持って部屋を移動する。後を追いかけて、扉の前に回り込んでサッチさんを部屋に入れた。
「いやー、女の子って良いよなぁ。気が利くななまえちゃん~」
部屋のいつもの場所にサッチさんが花瓶を置けば花の甘い香りが鼻につく。私は牡丹の方が好きだけどサッチさんは知らない。
芍薬と牡丹は似ているけれど違うんだからね。そっとため息を吐く。
花を置いた後はリビングに戻って用意したお茶をいれてソファで飲む。サッチさんはお客様だからと先に座らせた。広い背中がソファの背もたれからはみ出している。サッチさんはお父さんより背が高い。
「サッチさん、はいどうぞ!何かDVD観る?ゲームする?」
お茶を並べた後、子供っぽさを装って抱きついてみる。
「うお!ビビったぁ!!なまえちゃん俺を脅かすのうまいなー」
驚くんじゃなくてときめいて欲しいんだけど。
自分の分のお茶を入れてサッチさんの隣に座る。スカートは短いのをわざわざ生足で履いたんだけど、サッチさんは無反応。
「あれ、そういやマルコは?買い物?」
私のスカートより姿を見せないお父さんの方が気になるみたい。色気が欲しい。
「お父さん?お父さんは今、お母さんとデート中」
「なまえちゃん置いてか?」
「気を効かせて二人にしてあげたの。お父さんは一緒にって言ったけど」
なんて言ってみたけど、実は私も二人きりを狙いました。サッチさんと。
「出来た娘だねー、はは!」
「ふふ、そうでしょ?」
TVも雑誌もいらない。私達は最近の事とか、お父さんとお母さんの話とかを飽きもせずに話す。ねぇサッチさんもっと話して。声が聞きたいの。笑った顔が見たいの。
「…で、そん時にマルコが彼女にプロポーズしたんだよ。あの時のあいつの顔!」
サッチさんはお母さんを名前で呼ばない。
昔お父さんが『人の嫁をいつまでも呼び捨てにするなよい』とか言ったらしい。律儀にそれを守ってるのがおかしい。
「へぇー、あのお父さんが!ふふふ、意外だな」
サッチさんはお父さんとお母さんの学生時代の話や、お父さんが話してくれないちょっと恥ずかしい話をたくさん聞かせてくれる。内緒だよって耳打ちされるのが大好き。
「あのね、サッチさん。ちょっと相談していい?」
私の方は何となく親には言いにくい話をサッチさんに聞いて貰ったり。時間はあっと言う間。
お昼を回っても帰って来ないお父さんにサッチさんが文句を言った。
「それにしても遅ェな、マルコ!もう昼だぜ」
「多分もうしばらくは帰って来ないよ。だって『お昼はサッチに作らせろよい』って言って出て行ったから」
「それならなまえちゃんの為に腕を振るっちゃうぜ!何食いたい?」
本当は私がサッチさんに作って貰うからって言ったんだけど。ホラまんまと騙される。私が嘘つくって思わないのかしら?
「えっとね、パスタがいいな。私がサラダ作るからサッチさんパスタ作って」
今日の為に調べて練習したのは秘密。いつもしてますって顔しておく。
「手伝ってくれんの?マルコは良いよなー俺も娘欲しいなー」
「…彼女さんに作って貰ったりしないの?」
「それがさぁ、居ないんだよね。俺ってばこんなにイイ男なのにさぁ」
「はいエプロン。サッチさん格好いいのに彼女さんできてもすぐいなくなっちゃうもんね」
「ありがとうなまえちゃん。なんかさ……年々、彼女に似てくるな」
邪魔にならないように髪の毛を結ぶ私を見て、サッチさんが呟く様に言った。思わずこぼれた言葉は棘みたい。
「それお父さんにも言われる。そんなに似てるかな?」
あんまり嬉しくないんだけど。そりゃあ昔は言われても気にならなかったよ?むしろ嬉しかった。だけど、だけどさ。サッチさんお母さんの事が好きだから。多分学生の頃からずっと。そう気がついたら堪らなかった。
「…うん、時々、ドキッとするわ」
私を見つめた瞳が優しく細まる。きっと昔からこうやってお母さんを見てて、でも叶わなくて、お父さんに取られたんだろうな。
「…ふーん。あ、冷蔵庫の材料好きに使って大丈夫だよ」
「ん、解った」
これ以上この話をしたくなくて打ち切った。私はお母さんじゃない。
二人で台所に並んでご飯を作った。気分は新婚ごっこだ。言えないけど。サラダの方が先に出来上がり、私はテーブルセットを整えてサッチさんの手際よく仕上がっていく様を見ていた。
「…やっぱりプロは違いますねー、サッチさん」
「そっか?実は店に居る時より気合い入ってるから。なんたって可愛いなまえちゃんが見てるから、ついね」
口がうまいなぁ。これを言ってくれるのが私にだけならもっと嬉しいのに。いい香りが漂い、サッチさんが出来上がったパスタをお皿に盛る。
「お待たせ!食べようぜ」
「わぁ、美味しそう!」
テーブルについて手を合わせる。それではいただきます。 夏野菜の入った冷製パスタはお店の味だった。流石。私のサラダはもちろん、素人がネットで調べた味ですけどね。
サッチさんは大袈裟なくらい喜んでお代わりした。なんでも、サラダに入れたプチトマトは私がプランターで育てていたというのが良かったらしい。……味は?
お喋りしながら食べて、食器を片付ける。電話が鳴ったので取るとお父さんからだった。
『ご飯は食べたか?』
『サッチに変な真似されていないかい?』
『クーラーで身体を冷やしすぎるなよ、たまに外に出ろ』
お父さん私もう高校生なんだよ?サッチさんに代わると、電話口で二人で暫く話していた。
私は邪魔にならないように自分の部屋に行き、アルバムを持ってリビングに戻った。電話の方も終わったらしく、サッチさんはソファに座っていた。
「サッチさん、見て見て!」
持ってきたアルバムを見せる。この間の体育祭の時に係の人が撮った写真で、クラスで集計して配ってくれたのだ。
「うっわ体育祭か、青春だなァ」
「優勝出来なかったんだけどね、私はリレーで一位取ったよ」
「へぇ!凄ェじゃん!見に行きたかったぜ、中学までは観覧オッケーだったのになあ…」
机に広げたアルバムを二人で見ると自然と身体は近寄る。ドキドキする。すぐ隣に見える大きな手。私よりずっと太い腕。ギュッてされたらどんな気持ちになるんだろう。
「そうだ、彼女も足が凄ェ速かったぜ。マルコも俺も追いつけないぐらいでさ、いつもリレーのアンカーやってた」
………サッチさんの馬鹿。
ここでお母さんの話し、掘り起こすの?心の中に嫌な気持ちが渦巻く。仕方ないけど、お母さんはお父さんのなんだから諦めてよ。
「…サッチさんてさ、お母さんの事好きでしょ」
「そりゃあなー、昔からの友達だ。マルコの事も好きだぜ」
「だから諦めたんだ?お母さんの事」
茶化したサッチさんの言葉を受け取らず、私は切り込んだ。サッチさんは困ったみたいに黙って笑った。
「…彼女の事は、何つーか、…あっと言う間に手の届かない女になっちまってさ。可笑しいよな、もう何年もたつのにまだ整理が出来ねぇんだ」
「おかしくないよ。お父さんも、私もまだ苦しい。だってさ、まだお母さん死んで五年だよ」
整理がつく日なんてくるの?
今日はお母さんの命日だ。暑い暑い八月の、五年前の今日。お母さんは事故にあった。
私は夏休みで家に居て、TVを見たりゲームをしたりしてて。そこに病院から連絡がきた。他にお家の人はいますかって。いませんって答えたら病院の名前を教えてくれた。お父さんに電話してって。
『なんで、どうして、どうしよう、お母さんが』
早く行かなきゃ。そう思ってタクシーを呼んで病院に向かった。病院のスタッフさんはお父さんが来るまで待っててと行ったのに私はその部屋へ入ってしまった。だってお母さんに会いたかった。もしかした違う人でお母さんじゃないかもしれないと。
こっそり入った部屋にはベッドがあって、白い布がかけられたベッドがあった。震える手で捲ったそこには顔も服も傷だらけのお母さんがいて。
…きっとたくさん痛かった。泣きながら何度もお母さんを呼んでボロボロの身体に縋った。いつもなら笑って手を握り返してくれるお母さんは、もう動かなくて、話してもくれなくて。
『じゃあ、お母さん買い物に行ってくるからお留守番よろしくね。今夜はお父さんの好きなお魚にしようね!』
それが最後だった。勝手に部屋に入った私は看護師さんに見つかったのか自分で外に出たのか覚えていない。ぼんやりと椅子に座っていた。
会社で連絡を受けたお父さんが駆けつけて、私も入ったあの部屋に入って行った。外で待ってなさいと言われたけれど私はお父さんと一緒にもう一度あの部屋へ入った。
嫌な夢をみているんじゃないかと思って、でも、お母さんはやっぱり布の下にいた。
…お父さんが泣くのをみたのは初めてだった。本当なんだ。嘘でも夢でもなくてお母さんはもう居ないんだ。途端にめちゃくちゃな感情が溢れて訳が解らないぐらい涙が止まらなくなった。目は真っ赤で酷い顔だったし、叫んだ訳でもないのに声がしばらく出なかった。
お葬式が済んでも、辛くて悲しくて。家の中のどこをみても探してもお母さんはいない。
泣いてばかりいた。何も出来なかったしお母さんの事ばっかり思い出してまた涙が出て。
お父さんはもう泣かなかったけれどその日から私と過ごす時間を増やそうと仕事を持ち帰り、早く家に帰ってくるようになった。
以前から遊びに来ていたサッチさんは、お葬式から納骨まで、たくさん手伝ってくれた。自分の仕事もある中で残された私達を案じて毎週の様に家に来てくれた。ご飯を作ってくれたり、面白い話をしてくれたり、気晴らしにと連れ出してくれたり。
悲しみに沈む私達の側で、ひたすらに明るく穏やかに振舞ってくれた。
そして全てが済んだ後、命日にはお母さんの好きだった芍薬を花束にして持って来るのが恒例となった。
線香を灯しお母さんの写真の横に芍薬の花束を飾り、そっと手を合わせる。サッチさんの抱くお母さんへの恋心に気がついたのは、多分、その横顔を見た時だと思う。優しいおじさんに向けるべきではない己の恋心を自覚したのだ。この人が好きだと。
「…サッチさん、お母さんと私が似てるって言ったよね?」
「ああ。マルコに似なくて良かったよなー、いやホント!」
茶化してもダメ。逃げないで。子供じゃないの。いつになったら私は「友達の子供」から抜け出せるの?
「…まぁいいや、私だってお母さんもお父さんも好きだから」
お母さんの事から話が逸れるとホッとしたみたいに笑った。サッチさんが誤魔化しが効かなくなるのはいつもお母さん絡みの話しだけ。
「ねぇ、サッチさん。ちょっと手を出して」
私がお願いするとサッチさんは首を傾げて、右?左?と問う。
「両方」
「はい」
サッチさんは素直に両手を私に差し出す。何の警戒もなく当たり前のように。
「はい。じゃあ目を閉じて下さい」
「ぶはっ!はいよ?何かくれんの?」
私はその手を両方握って目を閉じているサッチさんに唇を寄せた。
ぎくり、と身体が強張ったけれどサッチさんは目も開けず手も振りほどいたりしなかった。
一度離した唇をもう一度、重ねる。キスをしたのは初めて。やり方はこれであってるのかな。
自分の唇で触れた相手の唇の柔らかさに、息のかかる距離の近さに、心臓が飛び出してもおかしくないくらいに弾んでいる。
「……なまえ、ちゃん、…」
怖々とサッチさんが口を開く。でも目はしっかりと閉じていて固まったまま。
「目を開けたら?」
「いや、あのな、…っ」
ちゅ、とまた口を合わせると黙ってしまう。どうしたものかしら。困らせているのは解るけれど。そういう反応が欲しいんじゃないの。
「一応言っておくとね、私ファーストキスだから」
「うぇ?!まじで!!」
あ、目が開いた。至近距離で目が合うと、途端に羞恥心が湧き上がり腰が引ける。
「だ、ダメだろなまえちゃん!俺なんかにそういうのしたら!」
「何で?」
「そういうのは、好きな人とだな…」
「私、サッチさんが好きだよ」
ぐ、と言葉に詰まるサッチさん。繋いだままの手が汗ばんできた。どうしよう。離したいけど離したくない。
お母さんとサッチさんに対する焦燥と勢いでキスしちゃったけど。もっと計画的に意識してもらえるようなやり方をすれば良かった。
「…やだった?サッチさんはお母さんが好きなんだもんね…」
「いや、嫌じゃねぇよ!困るけどむしろ嬉しいけどそれが逆にやばいって言うか、あ"ーマジやばい俺マルコに殺されるわ…」
「…本当?嫌じゃない?私の事、怒ってない?」
「嫌じゃないよ、なまえちゃん」
天井から顔を戻して私を見つめて言った。嫌じゃないと言われただけで胸がギュッてなる。
「じゃあサッチさんもして」
サッチさんの目に耐えられなくて俯いて私はお願いした。ねぇ私サッチさんが好きだって告白したよ。子供みたいな好きじゃないって、キスもしたよ。解ってるでしょ?私とお母さんは違うんだよ。お母さんはお父さんのだけど私は、私ならサッチさんのになってあげられるよ。
代わりは嫌だけれど、似てるなら少しぐらい私を好きだと思ったりしないかな?
…沈黙が苦しい。嫌なら嫌だって言って。
「……ごめんなさい、冗談、です」
私は繋いだ手を離した。茶化すサッチさんを真似して笑ってみたけど、うまく笑えたかな。
「………、あの、サッチさん?」
離した手は今度はサッチさんから繋がれた。
繋ぐというより、握るように指を絡めて。
「……えっと、あの」
サッチさんの身体が私とくっつくように近づく。キスした時の距離だ。目が離せない。
こんな、真剣な顔をする人だっただろうか?
「………~~っ、サッチさ、」
「…キスん時は、目ェ閉じるんだぜ?なまえちゃん…」
あ、と思った時にはもう唇は重なった後だった。頬っぺたと唇の境目みたいな場所に柔らかな感触が触れる。
「……っ、ふ…」
サッチさんの唇が撫でるみたいに私の唇の端をなぞる。何度も。えっと、これは息っていつしたらいいの?待って、これ鼻息とかちょっと、うわ、頬っぺたにかかってくすぐったい。
「…………っ!!」
思わず身体が跳ねた。
サッチさんの舌が私の顎を舐めたから。小さく笑う息が頬に触れる。悔しい。揶揄われてる。
「…ビックリしちゃった?ごめんな?」
「…大丈夫、だから、……あの、」
唇に、と言えなくて口ごもるとサッチさんと繋いでいた指が解けた。その手は指の代わりに私の顎をそっと掴んだ。
「…マルコには内緒な?」
私が頷くと額や瞼へ優しいキスが降りてくる。
気持ちがいい。サッチさんの指に顎を撫でられるとくすぐったい。 自分の息が荒くなっていて恥ずかしい。
「…ん、おしまい。これで勘弁して」
「…サッチさん、好き」
思わず漏れた言葉に、サッチさんは笑って私を抱き寄せた。子供をあやす手で背中を軽く叩かれる。
「うん、ありがとうなまえちゃん」
「お母さんと私は、違うから」
「うん、解ってるよ。なまえちゃんはなまえちゃんだ」
離れたくない。サッチさんの服を掴んで胸に顔を埋めた。なんで唇にしてくれないの。そう聞くことはできなかった。
立てば芍薬、
坐れば牡丹。
(…光源氏の気持ちが解った気がするぜ)
(あ、大変!そういえばお父さん、三時に帰るから一緒にケーキ食べようって、さっき電話で言ってた!)
(えええ!ちょ、今何時?!)
(ただいまー、なまえ、居るかよい?)
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