夢に描いた幸せ(III中編)
無事にシャークさんに送ってもらって戻って来れた私。カイトにドレスを返して、その日はすぐに眠ってしまった。
ガラスの靴なくしてしまったことがショックだっだが、仕方ない。パン屋さんを休むわけにはいかないので、私は早起きをして仕込みをし始めて営業を始めるのだった。
「大丈夫?なんだか元気が無さそうだけど…。」
いつも通りにしていたつもりだったが、小鳥に心配されてしまった。ダメだな私。
「大丈夫だよ。小鳥ちゃんは昨日の舞踏会どうだったの?」
「それが全然…。王子様にはお近づきになれなかったわ。」
「そっか…。いっぱい人がいたもんね。」
「ねぇ、昨日のダンス素敵だったね。」
「え?」
「踊っていたでしょ?気づいてたんだから。」
小鳥ちゃんに見られていたかと思うと、急に恥ずかしくなってきた。
「変じゃなかった?!」
「さっきも言ったでしょ。とても良かったわ。王子様ともお似合いだったし。」
「王子様…?」
「知らないで踊っていたの?彼は…」
小鳥ちゃんがそこまで話した時、ドアが開いた。そこに立っていたのは
「III…」
「こんにちは。今日は忘れ物を届けに来たよ。」
屈託のないIIIの笑顔。なんだか私がよくわからなくなってきて動揺してしまう。
「じゃあ私はこれで!#name#!今日もパンありがとうね!」
「あ、小鳥ちゃん。」
小鳥ちゃんは無情にも私を置いて帰って行ってしまった。そして店内には私とIIIの二人だけ。
「忘れ物って…。」
「ほら、これ。昨日急いで帰るから。」
そう言ってIIIが私に差し出したのは私のガラスの靴だった。
「Ⅲ…あなたは…。」
「流石にもう気づいているよね。僕の本当の名前はミハエル・アークライト。この国の第3王子なんだ。」
「…どうして今まで黙っていたの。」
私は別に怒っているつもりはなかったが、自分の発した声は思っていたより、低かったように思う。IIIは言いづらそうにしていたが、話し始めた。
「世の中には僕たちが王子だと知ると誘拐してきたり、悪いことをする人がいる。だから身分を隠すように言われていたんだ。」
「そうだったの…。」
「隠していてごめんね。でも、僕はどうしても#name#に会いに来たかったから。」
「え?」
私がキョトンとしていると、 IIIは上品に微笑んでいた。
「覚えてない?昔この近辺で迷子になって不安になった子に#name#がパンをあげたこと。」
「言われてみれば…私が子供の時にそんなことがあった気がする。」
「その時の子供が僕だったんだ。」
「そうだったの?!」
「あの時家族とはぐれて、情けない話だけど僕は泣きそうだったんだ。でも、#name#が笑顔でこのパンを食べたら元気になれるよ!ってパンをくれたんだよね。僕はあれからずっと君のことが忘れられなかった。」
私の記憶の中では女の子だった気がしていたが、 IIIだったのか…。
「だからこっそりお城の人の目を盗んで君に会いにきてた。僕はきっと初めて会ったその日から#name#に惚れてたんだと思う。」
IIIは私の前に跪いて私の手を取った。
「どうかこれからはずっと僕と一緒にいて欲しい。」
「 III…いや、ミハエル。私で良ければ。」
「ありがとう。…大好きだよ。#name#。」
ミハエルは優しく私の手にキスを落としてくれたのだった。
ガラスの靴なくしてしまったことがショックだっだが、仕方ない。パン屋さんを休むわけにはいかないので、私は早起きをして仕込みをし始めて営業を始めるのだった。
「大丈夫?なんだか元気が無さそうだけど…。」
いつも通りにしていたつもりだったが、小鳥に心配されてしまった。ダメだな私。
「大丈夫だよ。小鳥ちゃんは昨日の舞踏会どうだったの?」
「それが全然…。王子様にはお近づきになれなかったわ。」
「そっか…。いっぱい人がいたもんね。」
「ねぇ、昨日のダンス素敵だったね。」
「え?」
「踊っていたでしょ?気づいてたんだから。」
小鳥ちゃんに見られていたかと思うと、急に恥ずかしくなってきた。
「変じゃなかった?!」
「さっきも言ったでしょ。とても良かったわ。王子様ともお似合いだったし。」
「王子様…?」
「知らないで踊っていたの?彼は…」
小鳥ちゃんがそこまで話した時、ドアが開いた。そこに立っていたのは
「III…」
「こんにちは。今日は忘れ物を届けに来たよ。」
屈託のないIIIの笑顔。なんだか私がよくわからなくなってきて動揺してしまう。
「じゃあ私はこれで!#name#!今日もパンありがとうね!」
「あ、小鳥ちゃん。」
小鳥ちゃんは無情にも私を置いて帰って行ってしまった。そして店内には私とIIIの二人だけ。
「忘れ物って…。」
「ほら、これ。昨日急いで帰るから。」
そう言ってIIIが私に差し出したのは私のガラスの靴だった。
「Ⅲ…あなたは…。」
「流石にもう気づいているよね。僕の本当の名前はミハエル・アークライト。この国の第3王子なんだ。」
「…どうして今まで黙っていたの。」
私は別に怒っているつもりはなかったが、自分の発した声は思っていたより、低かったように思う。IIIは言いづらそうにしていたが、話し始めた。
「世の中には僕たちが王子だと知ると誘拐してきたり、悪いことをする人がいる。だから身分を隠すように言われていたんだ。」
「そうだったの…。」
「隠していてごめんね。でも、僕はどうしても#name#に会いに来たかったから。」
「え?」
私がキョトンとしていると、 IIIは上品に微笑んでいた。
「覚えてない?昔この近辺で迷子になって不安になった子に#name#がパンをあげたこと。」
「言われてみれば…私が子供の時にそんなことがあった気がする。」
「その時の子供が僕だったんだ。」
「そうだったの?!」
「あの時家族とはぐれて、情けない話だけど僕は泣きそうだったんだ。でも、#name#が笑顔でこのパンを食べたら元気になれるよ!ってパンをくれたんだよね。僕はあれからずっと君のことが忘れられなかった。」
私の記憶の中では女の子だった気がしていたが、 IIIだったのか…。
「だからこっそりお城の人の目を盗んで君に会いにきてた。僕はきっと初めて会ったその日から#name#に惚れてたんだと思う。」
IIIは私の前に跪いて私の手を取った。
「どうかこれからはずっと僕と一緒にいて欲しい。」
「 III…いや、ミハエル。私で良ければ。」
「ありがとう。…大好きだよ。#name#。」
ミハエルは優しく私の手にキスを落としてくれたのだった。