夢に描いた幸せ(III中編)
パン屋さんも閉店時間が来たので、片付ける。時計をみると舞踏会が始まる時間まで刻一刻と迫っている。小鳥ちゃんたち女の子はもうそろそろお城へ向かっているんだろうか。ま、私には関係ないけどね。
さて、と片付けが終わったら明日の仕込みもしなくちゃなと思っていたら入り口のドアからノックの音が聞こえた。警戒しながらもドアを開ける。
「どなたですか?」
「人はオレを魔法使いと呼ぶ…。」
「は、はぁ…。」
ドアを開けると深くローブを被った人物が私の視界に入ってきた。微妙に私の質問の答えになってない気がする。明らかに怪しいし、ドアを閉めようかと思ったが、なんだか聞き覚えのある声だなぁとも思った。
「舞踏会の用意はできているか?」
「いえ、できてませんが…。」
「お前を舞踏会に連れていってやる。」
「え!いいですよ!余計なお世話で…。」
「いいから早くこれに着替えろ。」
そう言って魔法使いはどこからかドレスを取り出した。白を基調し、ウエストにはリボンがついていて、とても綺麗なドレスだった。
「これ、どうしたんですか?!」
「レンタ…魔法で出した物だ。」
「魔法ですか…」
「魔法だ。」
今レンタルって言いかけたよね!?私は聞き逃さなかったぞ!でも、それ以上聞くなという雰囲気を魔法使いが醸し出していたので、なにも言えなかった。
とりあえずドレスに袖を通さないことには帰ってくれそうにないので渋々別室で着替えてくる。
ドレスを着た自分を鏡で見てみる。これで大丈夫かな。そう不安に駆られながらも魔法使いの元に戻る。
「よし、似合っているな。ハルトともに選んだ甲斐があった。」
「あの、今…。」
「オレはなにも言ってない!」
「あ、はい。」
独り言が聴こえてしまった。この人カイトだ…。薄々声で気づいていたけど、ハルトくんときたらもう確実だ。
魔法使い(カイト)は私の足元を見て何か気づいたようだった。
「しまった!靴をレンタルするのを忘れていた!」
「靴なら大丈夫ですよ。だいぶ前にお金をためて買ったガラスの靴があるのでそれを履いて行こうかと。」
「なんだ。なら問題はないな。」
ガラスの靴に履き替えていると外から馬の鳴き声が聞こえてきた。一体なんなんだろう。
「馬車を用意してある。それに乗ってお城に行くといい。」
「わかりました。」
「それと12時になったら帰ってくるんだ。決して延滞料金がかかるとかそんな理由ではないがな。」
「……わかりました。」
外へ行くと馬車が一台止まっていた。そこには青い特徴的な髪型をした男性がいた。
「カイト…じゃなかった。魔法使いが言っていた#name#だな。俺はシャークだ。」
「あ、はいそうです。」
「凌牙、送り迎えは頼んだぞ。」
「今はシャークと呼べ。」
魔法使いカイト(もうほぼカイト確定だし)に見送られて私はシャークさんとお城へ向かうのだった
さて、と片付けが終わったら明日の仕込みもしなくちゃなと思っていたら入り口のドアからノックの音が聞こえた。警戒しながらもドアを開ける。
「どなたですか?」
「人はオレを魔法使いと呼ぶ…。」
「は、はぁ…。」
ドアを開けると深くローブを被った人物が私の視界に入ってきた。微妙に私の質問の答えになってない気がする。明らかに怪しいし、ドアを閉めようかと思ったが、なんだか聞き覚えのある声だなぁとも思った。
「舞踏会の用意はできているか?」
「いえ、できてませんが…。」
「お前を舞踏会に連れていってやる。」
「え!いいですよ!余計なお世話で…。」
「いいから早くこれに着替えろ。」
そう言って魔法使いはどこからかドレスを取り出した。白を基調し、ウエストにはリボンがついていて、とても綺麗なドレスだった。
「これ、どうしたんですか?!」
「レンタ…魔法で出した物だ。」
「魔法ですか…」
「魔法だ。」
今レンタルって言いかけたよね!?私は聞き逃さなかったぞ!でも、それ以上聞くなという雰囲気を魔法使いが醸し出していたので、なにも言えなかった。
とりあえずドレスに袖を通さないことには帰ってくれそうにないので渋々別室で着替えてくる。
ドレスを着た自分を鏡で見てみる。これで大丈夫かな。そう不安に駆られながらも魔法使いの元に戻る。
「よし、似合っているな。ハルトともに選んだ甲斐があった。」
「あの、今…。」
「オレはなにも言ってない!」
「あ、はい。」
独り言が聴こえてしまった。この人カイトだ…。薄々声で気づいていたけど、ハルトくんときたらもう確実だ。
魔法使い(カイト)は私の足元を見て何か気づいたようだった。
「しまった!靴をレンタルするのを忘れていた!」
「靴なら大丈夫ですよ。だいぶ前にお金をためて買ったガラスの靴があるのでそれを履いて行こうかと。」
「なんだ。なら問題はないな。」
ガラスの靴に履き替えていると外から馬の鳴き声が聞こえてきた。一体なんなんだろう。
「馬車を用意してある。それに乗ってお城に行くといい。」
「わかりました。」
「それと12時になったら帰ってくるんだ。決して延滞料金がかかるとかそんな理由ではないがな。」
「……わかりました。」
外へ行くと馬車が一台止まっていた。そこには青い特徴的な髪型をした男性がいた。
「カイト…じゃなかった。魔法使いが言っていた#name#だな。俺はシャークだ。」
「あ、はいそうです。」
「凌牙、送り迎えは頼んだぞ。」
「今はシャークと呼べ。」
魔法使いカイト(もうほぼカイト確定だし)に見送られて私はシャークさんとお城へ向かうのだった