YGO ZEXAL短編(ドルベ以外)
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「ミザちゃ〜ん!!」
「…そのふざけた呼び名はやめろと言っているだろう。」
そうは言いつつもちゃんとこちらを振り返って話を聞いてくれるあたりミザエルは優しい。
「トリックオアトリート!」
「……は?」
「あ、聞こえなかった?…トリックオアトリート!!」
「聞こえてはいる。どういう意味かと聞いているのだ。」
ミザエルは元バリアンだから…俗世間の催し物には疎いのか…。わたしはハロウィンという行事を簡単にミザエルにも説明してみた。
「ふざけた催しだな。」
「まぁまぁそう言わずに…というわけで、トリックオアトリート!」
「私が菓子など持っていると思うのか?」
「そう言うと思ってました〜!!」
わたしはポーチの中にあるヘアブラシやヘアゴムなどをミザエルに見せびらかした。
「なんだこれは。」
「お菓子を持ってないならイタズラだよ?」
「待て、一体何をする気だ?」
「いいから!ミザエルは座っているだけでいいから!」
ミザエルを教室へと押し込んで椅子へと座ってもらう。ミザエルの目の前に鏡をそっと置いておく。
わたしはポーチから取り出したヘアブラシで丁寧に髪を梳かしていく。触る前からわかってたけど…。手触りもサラサラだし、傷みもほぼない。
「おい、いつまで梳かしている気だ?」
「…あ、ごめん。綺麗な髪だったから、つい…。それにしても案外大人しいんだね?」
「…澪は滅多なことはしないだろう。」
…ミザエルは意外にもわたしのことを信用してくれているらしい。わたしは少し罪悪感が募った。
「ミザエルに似合う髪型にするね!」
「…好きにしろ。」
わたしはミザエルの髪を慎重に持ってゴムで束ねていく。それにしてもサラサラすぎてヘアセットがやりづらいな…!自分の手から逃げていこうとする髪に悪戦苦闘しながらもシンプルなポニーテールが完成した。
「これでどう?」
「ほぅ…。」
ミザエルはしばらく角度を変えながら鏡を見つめていた。わたしはその様子を緊張しながら見守っている。
「くだらん催しだと思ったが…。案外悪くないな。」
怒られるかなと少し身構えていたが、ミザエルはポニーテールを気に入ってくれたらしい。
「そっか!なら良かった!」
「他の者にもやっているのか?」
「まさか!今のところはミザエルだけだよ。」
「…そうか。あまり気軽にするなよ。」
ミザエルがポニーテールのまま立ち去ろうとしていくので、わたしはあっ!と声をかけた。
「ねぇ、ミザエル。これあげるよ。はいお菓子!」
「私はトリックオアトリートとは言ってないが。」
「髪触らせてくれたお礼!…後はベクターに気をつけてね。」
「…肝に銘じておく。」
ミザエルにお菓子を渡しておけばベクターのイタズラの被害にあうことはないだろう。多分…。せっかくのイベントだしね。ミザエルにはいい気持ちでイベントを終えて欲しいし。
その日のミザエルはずっとポニーテールだったらしい。他の女の子から髪を触らせてよーと言われても断固として断っていたとドルベから聞いた。
…それにしても。ハーフアップとかお団子とかツインテールも考えてたけど…ポニーテールで留めておいて正解だったなと思うわたしだった。
「…そのふざけた呼び名はやめろと言っているだろう。」
そうは言いつつもちゃんとこちらを振り返って話を聞いてくれるあたりミザエルは優しい。
「トリックオアトリート!」
「……は?」
「あ、聞こえなかった?…トリックオアトリート!!」
「聞こえてはいる。どういう意味かと聞いているのだ。」
ミザエルは元バリアンだから…俗世間の催し物には疎いのか…。わたしはハロウィンという行事を簡単にミザエルにも説明してみた。
「ふざけた催しだな。」
「まぁまぁそう言わずに…というわけで、トリックオアトリート!」
「私が菓子など持っていると思うのか?」
「そう言うと思ってました〜!!」
わたしはポーチの中にあるヘアブラシやヘアゴムなどをミザエルに見せびらかした。
「なんだこれは。」
「お菓子を持ってないならイタズラだよ?」
「待て、一体何をする気だ?」
「いいから!ミザエルは座っているだけでいいから!」
ミザエルを教室へと押し込んで椅子へと座ってもらう。ミザエルの目の前に鏡をそっと置いておく。
わたしはポーチから取り出したヘアブラシで丁寧に髪を梳かしていく。触る前からわかってたけど…。手触りもサラサラだし、傷みもほぼない。
「おい、いつまで梳かしている気だ?」
「…あ、ごめん。綺麗な髪だったから、つい…。それにしても案外大人しいんだね?」
「…澪は滅多なことはしないだろう。」
…ミザエルは意外にもわたしのことを信用してくれているらしい。わたしは少し罪悪感が募った。
「ミザエルに似合う髪型にするね!」
「…好きにしろ。」
わたしはミザエルの髪を慎重に持ってゴムで束ねていく。それにしてもサラサラすぎてヘアセットがやりづらいな…!自分の手から逃げていこうとする髪に悪戦苦闘しながらもシンプルなポニーテールが完成した。
「これでどう?」
「ほぅ…。」
ミザエルはしばらく角度を変えながら鏡を見つめていた。わたしはその様子を緊張しながら見守っている。
「くだらん催しだと思ったが…。案外悪くないな。」
怒られるかなと少し身構えていたが、ミザエルはポニーテールを気に入ってくれたらしい。
「そっか!なら良かった!」
「他の者にもやっているのか?」
「まさか!今のところはミザエルだけだよ。」
「…そうか。あまり気軽にするなよ。」
ミザエルがポニーテールのまま立ち去ろうとしていくので、わたしはあっ!と声をかけた。
「ねぇ、ミザエル。これあげるよ。はいお菓子!」
「私はトリックオアトリートとは言ってないが。」
「髪触らせてくれたお礼!…後はベクターに気をつけてね。」
「…肝に銘じておく。」
ミザエルにお菓子を渡しておけばベクターのイタズラの被害にあうことはないだろう。多分…。せっかくのイベントだしね。ミザエルにはいい気持ちでイベントを終えて欲しいし。
その日のミザエルはずっとポニーテールだったらしい。他の女の子から髪を触らせてよーと言われても断固として断っていたとドルベから聞いた。
…それにしても。ハーフアップとかお団子とかツインテールも考えてたけど…ポニーテールで留めておいて正解だったなと思うわたしだった。