YGO ZEXAL短編(ドルベ以外)
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地元から少し離れたこの高校。偏差値が高めの高校だったから入学するまでにかなり苦労したけど…。…ここには誰も知り合いがいない。気楽だけど、緊張はする。桜舞う校門を抜けて掲示板でクラスを確認する。自分の教室へ入るとそこには目を疑う光景があった。
「トーマスくん!どこから来たの?」
「連絡先教えて!」
「みんな落ち着いて順番に。ボクは1人しかいないので…」
ど、どうして幼馴染のトーマス・アークライトが…ここに…?しかも持ち前のビジュアルからか女の子に囲まれているし…いつもなら一人称はオレなのに僕だし…猫被りまくってんじゃん…。高校デビュー…?いや、そんなことするような人じゃ…。と戸惑っているとトーマスと目が合った。こちらに向かって来そうだったが、そのタイミングでチャイムが鳴ったために話すことは叶わなかった。
…気づくとトーマスはクラスの中心となっており、みんなから推薦されて学級委員になっていた。彼の素を知っている私からはすればマジか…としか思えない…。一体トーマスは何を考えているのだろう…。話しかけようにも彼の周りには常に人がいる。人気者は大変そうだなぁと私は遠くから見つめることしかできなかった。
明日の授業で当てられそうだなと思って予習をしようと思っていたらノートを教室に忘れていた。だから早めに学校へ来て予習をするつもりだった。自分の席に着いて予習を始めようとした時だった。パリーン!!とド派手な音がして窓ガラスが当たりに飛び散ったのだ。幸い窓からは遠い席だったなのでケガはなかったが…。教室に駆けつけた教師が信じられないことを言ってのけた。
「君が割ったのか?」
「私じゃないです…。今きたところです。」
「嘘はよくない。窓が割れたのはついさっき。君以外は教室にいない。ならば犯人は君しかいないだろう。」
「本当に違うんです…。」
訴えかけても…信じてもらえそうにない。私はこの冷め切った目を知っている。私が下を向いてグッと拳を握った時だった。
「…彼女は違うと思いますよ。」
静かな教室に響いた声。扉の前に堂々とトーマスが立っていた。そのまま悠々と教師の前まで歩いていく。
「何故そう思うんだい?」
「ガラスの飛び散り方ですよ。彼女が教室から割ったなら破片は中には飛び散らないでしょう。それに…」
トーマスの指差した先を見ると野球ボールが転がっていた…。
「あれが動かぬ証拠でしょう。」
トーマスがそう言った同時に気まずそうな表情をした野球のユニフォームを来た男子生徒2人が現れた。どうやら謝りに来たようだった。教師はその2人に掃除をさせて、後に弁償させるような話をしていた。掃除が終わった後、教室に静寂が戻って来た。今なら私とトーマスしかいない。
「…ありがとう。助けてくれて。」
「…しっかしお前はどうしてこうもタイミングが悪いかねぇ…。」
「…うっ。てかキャラ違う!」
「別に良いだろ。今はお前とオレしかいねぇんだからよ。」
トーマスは普段のきっちりした態度からガラッと変わって偉そうに足を組みながら椅子にふんぞり返っている。
「…なんでみんなの前では爽やか王子様でいるの?」
「…そのほうが色々都合がいいんだよ。現にお前だって助かったじゃねぇか。」
「それは…そうだけど…。」
そういうものなのだろうか…。昔のトーマスは委員会?めんどくせぇ。とか言ってまともにやってなかった記憶しかないけど…。その後すぐにクラスメイトがぞろぞろと登校してきたのでそれ以上深くは聞けなかった。
「はぁーだりぃ…。」
「お帰りなさい。トーマス兄様。」
トーマス兄様は鞄を乱暴に放り投げて、どかっと音を立てながらソファへと腰掛けた。
「顔に疲れが出てますよ。無理にキャラなんて作るから…。」
「…これには色々事情があるんだよ。」
「… 澪さんには言わないんですね。」
「いちいち言う必要はねぇだろ…。オレは部屋に戻る。」
部屋に戻っていくトーマス兄様の背中を見送りながら昔の事件を思い出す。確かあれは…。澪さんのクラスで盗難事件が発生して…。クラスの中でアリバイがなかったのが澪さんだけだった。だから彼女に疑いがかけられた。トーマス兄様はその時にクラスに訴えた。澪は犯人ではないと。だけど誰も信じてもらえなくて…。状況が悪かったのとトーマス兄様の普段の行いがあまり良くなかったので…信じてもらえなかったと聞きました。
トーマス兄様がキャラを作った理由は澪さんのため…。彼女にそのことを言うと気にしてしまうから…言えないんだろうなと思うと我が兄ながら不器用だなと思ってしまうのだった。
「トーマスくん!どこから来たの?」
「連絡先教えて!」
「みんな落ち着いて順番に。ボクは1人しかいないので…」
ど、どうして幼馴染のトーマス・アークライトが…ここに…?しかも持ち前のビジュアルからか女の子に囲まれているし…いつもなら一人称はオレなのに僕だし…猫被りまくってんじゃん…。高校デビュー…?いや、そんなことするような人じゃ…。と戸惑っているとトーマスと目が合った。こちらに向かって来そうだったが、そのタイミングでチャイムが鳴ったために話すことは叶わなかった。
…気づくとトーマスはクラスの中心となっており、みんなから推薦されて学級委員になっていた。彼の素を知っている私からはすればマジか…としか思えない…。一体トーマスは何を考えているのだろう…。話しかけようにも彼の周りには常に人がいる。人気者は大変そうだなぁと私は遠くから見つめることしかできなかった。
明日の授業で当てられそうだなと思って予習をしようと思っていたらノートを教室に忘れていた。だから早めに学校へ来て予習をするつもりだった。自分の席に着いて予習を始めようとした時だった。パリーン!!とド派手な音がして窓ガラスが当たりに飛び散ったのだ。幸い窓からは遠い席だったなのでケガはなかったが…。教室に駆けつけた教師が信じられないことを言ってのけた。
「君が割ったのか?」
「私じゃないです…。今きたところです。」
「嘘はよくない。窓が割れたのはついさっき。君以外は教室にいない。ならば犯人は君しかいないだろう。」
「本当に違うんです…。」
訴えかけても…信じてもらえそうにない。私はこの冷め切った目を知っている。私が下を向いてグッと拳を握った時だった。
「…彼女は違うと思いますよ。」
静かな教室に響いた声。扉の前に堂々とトーマスが立っていた。そのまま悠々と教師の前まで歩いていく。
「何故そう思うんだい?」
「ガラスの飛び散り方ですよ。彼女が教室から割ったなら破片は中には飛び散らないでしょう。それに…」
トーマスの指差した先を見ると野球ボールが転がっていた…。
「あれが動かぬ証拠でしょう。」
トーマスがそう言った同時に気まずそうな表情をした野球のユニフォームを来た男子生徒2人が現れた。どうやら謝りに来たようだった。教師はその2人に掃除をさせて、後に弁償させるような話をしていた。掃除が終わった後、教室に静寂が戻って来た。今なら私とトーマスしかいない。
「…ありがとう。助けてくれて。」
「…しっかしお前はどうしてこうもタイミングが悪いかねぇ…。」
「…うっ。てかキャラ違う!」
「別に良いだろ。今はお前とオレしかいねぇんだからよ。」
トーマスは普段のきっちりした態度からガラッと変わって偉そうに足を組みながら椅子にふんぞり返っている。
「…なんでみんなの前では爽やか王子様でいるの?」
「…そのほうが色々都合がいいんだよ。現にお前だって助かったじゃねぇか。」
「それは…そうだけど…。」
そういうものなのだろうか…。昔のトーマスは委員会?めんどくせぇ。とか言ってまともにやってなかった記憶しかないけど…。その後すぐにクラスメイトがぞろぞろと登校してきたのでそれ以上深くは聞けなかった。
「はぁーだりぃ…。」
「お帰りなさい。トーマス兄様。」
トーマス兄様は鞄を乱暴に放り投げて、どかっと音を立てながらソファへと腰掛けた。
「顔に疲れが出てますよ。無理にキャラなんて作るから…。」
「…これには色々事情があるんだよ。」
「… 澪さんには言わないんですね。」
「いちいち言う必要はねぇだろ…。オレは部屋に戻る。」
部屋に戻っていくトーマス兄様の背中を見送りながら昔の事件を思い出す。確かあれは…。澪さんのクラスで盗難事件が発生して…。クラスの中でアリバイがなかったのが澪さんだけだった。だから彼女に疑いがかけられた。トーマス兄様はその時にクラスに訴えた。澪は犯人ではないと。だけど誰も信じてもらえなくて…。状況が悪かったのとトーマス兄様の普段の行いがあまり良くなかったので…信じてもらえなかったと聞きました。
トーマス兄様がキャラを作った理由は澪さんのため…。彼女にそのことを言うと気にしてしまうから…言えないんだろうなと思うと我が兄ながら不器用だなと思ってしまうのだった。