YGO ZEXAL短編(ドルベ以外)
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オレと璃緒には幼馴染がいる。そいつはどこか抜けいて、放っておくととんでもないことをやらかしそうな…。そんな奴だ。3日程前、オレが璃緒の買い物を待っている間、ショッピングモールで見かけた時も本人はナンパされていたことに気づかず、そのままついていこうとしていたので、慌ててナンパ野郎から引き剥がした。本人曰く、迷っていて案内してほしいと言われたから…とのことだった。どこの馬の骨かわからない男についていくんじゃねぇ!とキツめに言ってしまい、涙目にさせてしまった。(その場面だけを見た璃緒に誤解されて女の子を泣かすなんて最低ねと言われたが、後に経緯を説明し璃緒に何とか理解はしてもらった。)
…その出来事のせいか少し澪に避けられていた。すっかり嫌われてしまったようだ。前はこちらが話しかけなくても向こうから話しかけてきたものだが…。まぁ、澪が話しかけてこなくても他人に迷惑さえかけていなければ問題はない。…そのはずだった。璃緒からは今のままでいいの?と何回か聞かれたがオレは意に介していなかった。
オレと澪の距離が空いた中、澪が真月ことベクターと付き合っているという噂が流れた。オレは初めてその噂を璃緒から聞いた時には?という声が漏れた。
「凌牙が距離を置くからよ。私は忠告したのに。」
「…なんかの間違いじゃねぇのか?」
「2人で歩いてるところを見たって目撃情報があるのよ。まぁ真偽が気になるなら本人に確かめなさいよ。」
と璃緒からは言われたが…。避けられている以上確かめようはなかった。
その日の放課後。オレが学校から帰ろうとした時だ。玄関で何やら困っている遊馬を見かけた。外は雨が降っていた。大方遊馬は傘がないといったところだろう。午前中は雨が降っていなかったからな。どうしてやろうかと思っていると「遊馬くん」と聞き覚えのある声がした。
「良かったら私の傘に入って帰る?」
「いいのか?!助かるぜ!」
…いや、待て待て。澪が遊馬と相合傘をして帰る?なんの冗談だ。気づくとオレは勝手に口が動いていた。
「遊馬、これを使え。」
「シャーク?!でもそれだとお前が帰れなくなるんじゃねぇか?」
「オレはもう一本あるからいいんだよ。ほら。」
遊馬は恩に切るぜ!と喜びながら雨の中を傘を差して駆け出していった。残されたオレ達。澪はオレと目も合わそうとしない。
「おい、帰るぞ。」
「え、でも…。」
「…オレは遊馬に渡したから傘がない。だから一緒に帰るぞ。」
澪から少し強引に傘を奪って開くと澪が小走りで追いかけてきた。
「…凌牙くんは私のこと嫌いじゃないの?」
「何でそうなるんだよ。」
「だって前…怒られたから…。」
前のナンパ事件のことをかなり引きずっているらしい。オレは傘からはみ出そうになっているのをこちら側に引き寄せた。
「…あのぐらいで嫌いになるかよ。オレは澪が無防備すぎるから注意しただけだ。」
「そっか…。そうだったんだね…。」
安心したように一息をついていた。…今ならあの噂について聞いても問題はなさそうだ。
「お前、真月…ベクターと付き合ってるってのは本当か?」
「…なにそれ?」
ポカンとした間抜けな顔をしていたのでオレは拍子抜けしそうだった。
「…噂になってるらしい。お前らが2人でいるところを目撃したって。」
アイツが歩きながら考え込む。すると小石に引っかかりかけたので咄嗟に支える。アイツは…ありがとうとふわっと笑う。
「…もしかしたら前に傘に入れてあげたことがあったから…そのせいかも…。」
「澪…。」
さっきも遊馬を傘に入れようとしていたことを思い出した。前回のナンパ事件も含めどうやらコイツは困っている奴を見過ごすことはできないようだ。
「…オレ以外の奴を傘に入れるのはやめろ。」
「…どうして?」
「…変な噂がたって厄介ごとに巻き込まれるからだ。」
「凌牙くんは…噂がたってもいいの?」
「…オレに噂がたつのなんて今更気にしねぇよ。」
「凌牙くん…。」
澪が俯きながらピタッと止まった。手を胸に当ててしばらく思案した後にオレの顔を見た。
「凌牙くんは…いつも私のことを考えてくれて…優しいよね…。どうしてなの…?」
…遠回しに伝えてもコイツには伝わらない。ならばもう腹を括って直接伝えるしかないだろう。
「…一度しか言わねぇからちゃんと聞けよ。…それはお前が好きだからだよ。」
「えっ、えっ…。」
戸惑っているのか目をパチクリとさせている。…コイツ本当に気づいてなかったんだなということを実感しガックリと肩を落としかける。
「…最初はただ放っておけないだけだった。だが、お前がいないとオレは結局澪のことを考えちまうことに気づいたんだ。」
「凌牙くん…。」
「…お前がオレを何とも思ってないのはわかってる。だから…。」
…気づくと雨音は止んでおり、空から太陽の光が差していた。…今一緒にいる理由はない。オレは傘を返してさっさと立ち去ろうとしたが服の裾を掴まれた。
「わ、私も凌牙くんが…好き…です。」
「…は?」
聞こえてきた言葉が信じられなくてオレは思わず聞き返していた。
「私、凌牙くんに怒られてから…凌牙くんに嫌われてたと思ってて…だから話しかけられなくて…。でもまたお話ししたいし…と思ってて…。他の子達には感じたことなかったから…これが恋だって気づくのが遅くて…ごめんなさい。」
裾を掴むアイツの手を服から離すとアイツは泣きそうな顔をしたが、その手を握るとアイツは目を見開いていた。
「…なんつー顔してんだよ。」
「だって凌牙くんが…手を…!」
「さっきは服の裾掴んでただろ?」
「それは…!」
「…とにかく、もうオレを避けんなよ。」
「う、うん…。」
改めてしっかりと手を繋ぎ直すとアイツも握り返してくる。恐らくこれからも苦労は絶えないだろうが…。オレはこの手を離すことはないだろうな…と悟るのだった。
…その出来事のせいか少し澪に避けられていた。すっかり嫌われてしまったようだ。前はこちらが話しかけなくても向こうから話しかけてきたものだが…。まぁ、澪が話しかけてこなくても他人に迷惑さえかけていなければ問題はない。…そのはずだった。璃緒からは今のままでいいの?と何回か聞かれたがオレは意に介していなかった。
オレと澪の距離が空いた中、澪が真月ことベクターと付き合っているという噂が流れた。オレは初めてその噂を璃緒から聞いた時には?という声が漏れた。
「凌牙が距離を置くからよ。私は忠告したのに。」
「…なんかの間違いじゃねぇのか?」
「2人で歩いてるところを見たって目撃情報があるのよ。まぁ真偽が気になるなら本人に確かめなさいよ。」
と璃緒からは言われたが…。避けられている以上確かめようはなかった。
その日の放課後。オレが学校から帰ろうとした時だ。玄関で何やら困っている遊馬を見かけた。外は雨が降っていた。大方遊馬は傘がないといったところだろう。午前中は雨が降っていなかったからな。どうしてやろうかと思っていると「遊馬くん」と聞き覚えのある声がした。
「良かったら私の傘に入って帰る?」
「いいのか?!助かるぜ!」
…いや、待て待て。澪が遊馬と相合傘をして帰る?なんの冗談だ。気づくとオレは勝手に口が動いていた。
「遊馬、これを使え。」
「シャーク?!でもそれだとお前が帰れなくなるんじゃねぇか?」
「オレはもう一本あるからいいんだよ。ほら。」
遊馬は恩に切るぜ!と喜びながら雨の中を傘を差して駆け出していった。残されたオレ達。澪はオレと目も合わそうとしない。
「おい、帰るぞ。」
「え、でも…。」
「…オレは遊馬に渡したから傘がない。だから一緒に帰るぞ。」
澪から少し強引に傘を奪って開くと澪が小走りで追いかけてきた。
「…凌牙くんは私のこと嫌いじゃないの?」
「何でそうなるんだよ。」
「だって前…怒られたから…。」
前のナンパ事件のことをかなり引きずっているらしい。オレは傘からはみ出そうになっているのをこちら側に引き寄せた。
「…あのぐらいで嫌いになるかよ。オレは澪が無防備すぎるから注意しただけだ。」
「そっか…。そうだったんだね…。」
安心したように一息をついていた。…今ならあの噂について聞いても問題はなさそうだ。
「お前、真月…ベクターと付き合ってるってのは本当か?」
「…なにそれ?」
ポカンとした間抜けな顔をしていたのでオレは拍子抜けしそうだった。
「…噂になってるらしい。お前らが2人でいるところを目撃したって。」
アイツが歩きながら考え込む。すると小石に引っかかりかけたので咄嗟に支える。アイツは…ありがとうとふわっと笑う。
「…もしかしたら前に傘に入れてあげたことがあったから…そのせいかも…。」
「澪…。」
さっきも遊馬を傘に入れようとしていたことを思い出した。前回のナンパ事件も含めどうやらコイツは困っている奴を見過ごすことはできないようだ。
「…オレ以外の奴を傘に入れるのはやめろ。」
「…どうして?」
「…変な噂がたって厄介ごとに巻き込まれるからだ。」
「凌牙くんは…噂がたってもいいの?」
「…オレに噂がたつのなんて今更気にしねぇよ。」
「凌牙くん…。」
澪が俯きながらピタッと止まった。手を胸に当ててしばらく思案した後にオレの顔を見た。
「凌牙くんは…いつも私のことを考えてくれて…優しいよね…。どうしてなの…?」
…遠回しに伝えてもコイツには伝わらない。ならばもう腹を括って直接伝えるしかないだろう。
「…一度しか言わねぇからちゃんと聞けよ。…それはお前が好きだからだよ。」
「えっ、えっ…。」
戸惑っているのか目をパチクリとさせている。…コイツ本当に気づいてなかったんだなということを実感しガックリと肩を落としかける。
「…最初はただ放っておけないだけだった。だが、お前がいないとオレは結局澪のことを考えちまうことに気づいたんだ。」
「凌牙くん…。」
「…お前がオレを何とも思ってないのはわかってる。だから…。」
…気づくと雨音は止んでおり、空から太陽の光が差していた。…今一緒にいる理由はない。オレは傘を返してさっさと立ち去ろうとしたが服の裾を掴まれた。
「わ、私も凌牙くんが…好き…です。」
「…は?」
聞こえてきた言葉が信じられなくてオレは思わず聞き返していた。
「私、凌牙くんに怒られてから…凌牙くんに嫌われてたと思ってて…だから話しかけられなくて…。でもまたお話ししたいし…と思ってて…。他の子達には感じたことなかったから…これが恋だって気づくのが遅くて…ごめんなさい。」
裾を掴むアイツの手を服から離すとアイツは泣きそうな顔をしたが、その手を握るとアイツは目を見開いていた。
「…なんつー顔してんだよ。」
「だって凌牙くんが…手を…!」
「さっきは服の裾掴んでただろ?」
「それは…!」
「…とにかく、もうオレを避けんなよ。」
「う、うん…。」
改めてしっかりと手を繋ぎ直すとアイツも握り返してくる。恐らくこれからも苦労は絶えないだろうが…。オレはこの手を離すことはないだろうな…と悟るのだった。
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