YGO ZEXAL短編(ドルベ以外)
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さて、どうしたものか…。私が今頭を悩ませているのは目の前の提出物。今日の日直が集めて職員室に持って行くようにと指示を受けたが思ったよりも量が多い。クラス全員分だから多いのは当たり前なのだが。1人で1回で持って行くのは少し難しいか…。仕方ない。何回かに分けて持っていこう。私が分けようとした時に教室の扉が開いた。
「よかった!まだ教室空いてたんだね!」
教室に可愛い顔を覗かせてから入ってきたのはIIIくんことミハエル・アークライトくん。たが遊馬くんがIIIと呼んでいるので本名よりもこちらの方が浸透してしまっている。私もみんなに習ってIIIくんと呼ばせてもらっている。
「どうしたの?」
「忘れ物をしてしまって取りに来たんだ。ところでそれって…?」
Ⅲくんは私の机の上に積み上がっている提出物を指差している。
「これから職員室に持って行こうと思ってね。」
「え!これを1人で?!日直はもう1人いたよね?」
「うん、でも部活があるからって後は頼む!って言いながら先に出て行ったんだ。」
私が言い終わるとIIIくんはサッと提出物を持ち上げて歩き出そうとしていた。
「待って、IIIくん。まさか職員室まで持って行ってくれるの?」
「この量を君1人に持って行かせられないよ。」
「じゃあ私半分持つから!重いでしょ!」
「これくらい平気だよ。それに君みたいなか弱い女の子には重い物を持たせたくないんだ。」
「でも…。」
「澪さんは優しいね。じゃあボクの両手が塞がってしまったからドアを開けるのをお願いしてもいいかな?」
「わかった。」
優しいのは私じゃなくてIIIくんだよ…。私は提出物を運ぶIIIくんの後について行く。それにしても私1人じゃ持ち上げることすら困難だったのに。軽々持ち上げるなんて。可愛い顔をしているけどIIIくんも男の子なんだよなぁ。と改めて実感していた。
それからというものの、IIIくんは雑用をこなしている私に声をかけてくれるようになり手伝ってくれるようになっていた。私は最初断っているんだけど、IIIくんがボクがやりたくてやっているから。と引き下がってくれないのだ。
「澪さんはいつも誰かの代わりに仕事をしているよね。」
今度は先生から頼まれた書類にホッチキスを2人で止めながらIIIくんが呟いた。
「よく頼まれるからね。」
「…ねぇ、無理してない?」
「えっ?」
「…もしかしてだけど澪さんは頼みごとを断ったらダメとか思ってるんじゃない?」
「そ、そんなこと…。」
ないと言おうとしたけれど、IIIくんは作業を止めて心配そうな顔でこちらを見つめてくるのでそれ以上言えなかった。
「やっぱり…。頼み事を引き受けた時の君はいつも無理して笑ってるように見えたから。」
「最初はね、困っているなら助けてあげなきゃと思って引き受けてたけど。そのうち断ったら嫌われるんじゃないかと思うようになって…段々断るのが怖くなっちゃって…。」
「…ボクは澪さんを嫌いにならないよ。」
「…Ⅲくん?」
先ほどまでは打って変わってIIIくんは真摯な表情で熱を帯びた声になった。
「もし断れないならボクを呼んで。ボクが断るから。」
「そ、それは流石に…」
「君のためならそれぐらいなんて事ないよ。」
「…どうしてそこまでしようとしてくれるの?」
「澪さんの本当の笑顔が見たいから…じゃ理由にならないかな?」
そう言って屈託なく笑うIIIくんに私は何も言えなくなってしまうのだった。
「よかった!まだ教室空いてたんだね!」
教室に可愛い顔を覗かせてから入ってきたのはIIIくんことミハエル・アークライトくん。たが遊馬くんがIIIと呼んでいるので本名よりもこちらの方が浸透してしまっている。私もみんなに習ってIIIくんと呼ばせてもらっている。
「どうしたの?」
「忘れ物をしてしまって取りに来たんだ。ところでそれって…?」
Ⅲくんは私の机の上に積み上がっている提出物を指差している。
「これから職員室に持って行こうと思ってね。」
「え!これを1人で?!日直はもう1人いたよね?」
「うん、でも部活があるからって後は頼む!って言いながら先に出て行ったんだ。」
私が言い終わるとIIIくんはサッと提出物を持ち上げて歩き出そうとしていた。
「待って、IIIくん。まさか職員室まで持って行ってくれるの?」
「この量を君1人に持って行かせられないよ。」
「じゃあ私半分持つから!重いでしょ!」
「これくらい平気だよ。それに君みたいなか弱い女の子には重い物を持たせたくないんだ。」
「でも…。」
「澪さんは優しいね。じゃあボクの両手が塞がってしまったからドアを開けるのをお願いしてもいいかな?」
「わかった。」
優しいのは私じゃなくてIIIくんだよ…。私は提出物を運ぶIIIくんの後について行く。それにしても私1人じゃ持ち上げることすら困難だったのに。軽々持ち上げるなんて。可愛い顔をしているけどIIIくんも男の子なんだよなぁ。と改めて実感していた。
それからというものの、IIIくんは雑用をこなしている私に声をかけてくれるようになり手伝ってくれるようになっていた。私は最初断っているんだけど、IIIくんがボクがやりたくてやっているから。と引き下がってくれないのだ。
「澪さんはいつも誰かの代わりに仕事をしているよね。」
今度は先生から頼まれた書類にホッチキスを2人で止めながらIIIくんが呟いた。
「よく頼まれるからね。」
「…ねぇ、無理してない?」
「えっ?」
「…もしかしてだけど澪さんは頼みごとを断ったらダメとか思ってるんじゃない?」
「そ、そんなこと…。」
ないと言おうとしたけれど、IIIくんは作業を止めて心配そうな顔でこちらを見つめてくるのでそれ以上言えなかった。
「やっぱり…。頼み事を引き受けた時の君はいつも無理して笑ってるように見えたから。」
「最初はね、困っているなら助けてあげなきゃと思って引き受けてたけど。そのうち断ったら嫌われるんじゃないかと思うようになって…段々断るのが怖くなっちゃって…。」
「…ボクは澪さんを嫌いにならないよ。」
「…Ⅲくん?」
先ほどまでは打って変わってIIIくんは真摯な表情で熱を帯びた声になった。
「もし断れないならボクを呼んで。ボクが断るから。」
「そ、それは流石に…」
「君のためならそれぐらいなんて事ないよ。」
「…どうしてそこまでしようとしてくれるの?」
「澪さんの本当の笑顔が見たいから…じゃ理由にならないかな?」
そう言って屈託なく笑うIIIくんに私は何も言えなくなってしまうのだった。