YGO ZEXAL ドルベ短編
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「ケーキはちゃんと買ってあるよね!」
「もちろんだ。」
「ミザエルありがと!料理は準備しておいたし…飾り付けは?!」
「俺たちがやってるぜ!」
「もうじき完了するぜ!」
「助かるアリト!ギラグ!えーっとあとは飲み物も…。」
「それは俺が買っておいたぜ。」
「さすがナッシュ!」
神代邸で、こそこそパーティの準備に励む私たち。慌ただしくしている私達にDゲイザーから通話が入ってくる。
「こちらベクター。ターゲットはあと10分程でそちらに到着予定だ。」
「時間稼ぎご苦労。こちら準備万端だよ。」
「たくっ…世話のかかるやつだぜ…。」
「ご協力感謝するよ、ベクター警部。」
Dゲイザーを一旦切り、改めて部屋の中を見回す。アリトやギラグの飾り付けも完了しているし、クラッカーも各々がちゃんと持っている。
よし、完璧。あとは主役が帰ってくるのを待つだけだ。…何だか少し緊張してきたな。…本当に大丈夫だろうか。
「スミレ、顔がこわばってますわよ。」
「え、本当に?」
メラグから指摘を受けて、慌てて手鏡で顔を見てみる。…言われてみればいつもに比べると表情が固いような気がしてきた。
「ちゃんと楽しんでもらえるかちょっと不安になってきたかも…。」
「きっと大丈夫ですわよ。彼女であるあなたがあれだけ入念に準備したんですから。」
「でも…。」
「いつまでもウジウジしない!」
メラグは私のほっぺを掴むと口角を無理やり上げてきた。優しく掴んでいくれているので全然痛くはない。
「スミレ、あなたがそんな顔をしていては彼も楽しめません。だからあなたは笑いなさい。」
「め、メラグ…。」
メラグの手が私のほっぺから手を離した瞬間にDゲイザーに三回程着信が入る。が、私が出る前にワンコールで全て切られる。普段ならイタズラを疑うところだが、これはベクターからの合図だ。
私たちはクラッカーを持って玄関へと向かう。
ガチャっと玄関の開く音がした瞬間に私たちは一斉にクラッカーを鳴らす。
「ドルベ!!お誕生日おめでとうー!!!」
前からも後ろからもクラッカーを鳴らされて(ドルベと一緒に帰ってきたベクターも鳴らしてた)本日の主役であるドルベは驚きのあまり固まっていたが、周りを見渡してようやく状況がわかってきたらしい。
「そうか。今日は私の誕生日か…。すっかり忘れていたよ。」
「だろうと思った!ケーキも料理もたくさんあるからね!早く早く!」
「わかったから引っ張らないでくれないか。」
口調は少し困っていたけれど、彼の顔は綻んでいたので、とりあえず私は安心するのだった。
元バリアンで集まって始めたドルベの誕生日パーティーはいつのまにかアリト主催のデュエル大会で盛り上がっており(アリトの誕生日プレゼントだった。)彼がデュエルしたかったのもあるんだろうけど、みんな真剣に参加しててなかなか見応えがあった。私は早々にメラグに負けてしまったので、休憩がてらバルコニーへと出ていた。
「ここにいたのか。スミレ」
「主役が抜け出しちゃダメでしょ。」
「今はアリトVSナッシュで盛り上がっているからな。少しの間なら気づかれないさ。」
また面白そうな組み合わせだな。バリアン同士なら誰と誰がデュエルをしても熱い戦いになるのは間違いないのだけれど。
「メラグから聞いたが、君が計画してくれたとか。」
「うん、楽しんでくれたかな?」
「満足しているが…もう一つだけ欲しいものがある。」
「え、ごめん!気がつかなくて!すぐに買って…」
駆け出そうとすると私の手を握られたので動くことができなかった。
「買いに行く必要はない。少し目を閉じていてくれないか?」
「…わかった。」
ドルベの欲しいものって何なんだろう。戸惑いながらも私は素直に目を瞑る。…しばらく待ってみたけど何も起きなくてそろそろ目を開けようかなと思ったその時、私の唇に柔らかいものが触れた。おどろいて目を開けたけど何が起きたかわからない。
「最高のプレゼントをもらった。ありがとうスミレ」
ドルベのセリフで私はようやく自分に触れたものの正体について理解する。…目の前の愛しい彼は幸せそうに微笑んでいるのだった。
「そろそろ戻ろうか。スミレ」
「一緒に戻ったら、からかわれるだろうから私はもう少ししてから行くよ。」
「そうか。ではまた後でな。」
半分本音で半分嘘。今の私はドルベの顔を直視することさえできない…。もう少し落ち着いてから戻ろうと決意したけれど、いつになったら戻れるかな…。
「もちろんだ。」
「ミザエルありがと!料理は準備しておいたし…飾り付けは?!」
「俺たちがやってるぜ!」
「もうじき完了するぜ!」
「助かるアリト!ギラグ!えーっとあとは飲み物も…。」
「それは俺が買っておいたぜ。」
「さすがナッシュ!」
神代邸で、こそこそパーティの準備に励む私たち。慌ただしくしている私達にDゲイザーから通話が入ってくる。
「こちらベクター。ターゲットはあと10分程でそちらに到着予定だ。」
「時間稼ぎご苦労。こちら準備万端だよ。」
「たくっ…世話のかかるやつだぜ…。」
「ご協力感謝するよ、ベクター警部。」
Dゲイザーを一旦切り、改めて部屋の中を見回す。アリトやギラグの飾り付けも完了しているし、クラッカーも各々がちゃんと持っている。
よし、完璧。あとは主役が帰ってくるのを待つだけだ。…何だか少し緊張してきたな。…本当に大丈夫だろうか。
「スミレ、顔がこわばってますわよ。」
「え、本当に?」
メラグから指摘を受けて、慌てて手鏡で顔を見てみる。…言われてみればいつもに比べると表情が固いような気がしてきた。
「ちゃんと楽しんでもらえるかちょっと不安になってきたかも…。」
「きっと大丈夫ですわよ。彼女であるあなたがあれだけ入念に準備したんですから。」
「でも…。」
「いつまでもウジウジしない!」
メラグは私のほっぺを掴むと口角を無理やり上げてきた。優しく掴んでいくれているので全然痛くはない。
「スミレ、あなたがそんな顔をしていては彼も楽しめません。だからあなたは笑いなさい。」
「め、メラグ…。」
メラグの手が私のほっぺから手を離した瞬間にDゲイザーに三回程着信が入る。が、私が出る前にワンコールで全て切られる。普段ならイタズラを疑うところだが、これはベクターからの合図だ。
私たちはクラッカーを持って玄関へと向かう。
ガチャっと玄関の開く音がした瞬間に私たちは一斉にクラッカーを鳴らす。
「ドルベ!!お誕生日おめでとうー!!!」
前からも後ろからもクラッカーを鳴らされて(ドルベと一緒に帰ってきたベクターも鳴らしてた)本日の主役であるドルベは驚きのあまり固まっていたが、周りを見渡してようやく状況がわかってきたらしい。
「そうか。今日は私の誕生日か…。すっかり忘れていたよ。」
「だろうと思った!ケーキも料理もたくさんあるからね!早く早く!」
「わかったから引っ張らないでくれないか。」
口調は少し困っていたけれど、彼の顔は綻んでいたので、とりあえず私は安心するのだった。
元バリアンで集まって始めたドルベの誕生日パーティーはいつのまにかアリト主催のデュエル大会で盛り上がっており(アリトの誕生日プレゼントだった。)彼がデュエルしたかったのもあるんだろうけど、みんな真剣に参加しててなかなか見応えがあった。私は早々にメラグに負けてしまったので、休憩がてらバルコニーへと出ていた。
「ここにいたのか。スミレ」
「主役が抜け出しちゃダメでしょ。」
「今はアリトVSナッシュで盛り上がっているからな。少しの間なら気づかれないさ。」
また面白そうな組み合わせだな。バリアン同士なら誰と誰がデュエルをしても熱い戦いになるのは間違いないのだけれど。
「メラグから聞いたが、君が計画してくれたとか。」
「うん、楽しんでくれたかな?」
「満足しているが…もう一つだけ欲しいものがある。」
「え、ごめん!気がつかなくて!すぐに買って…」
駆け出そうとすると私の手を握られたので動くことができなかった。
「買いに行く必要はない。少し目を閉じていてくれないか?」
「…わかった。」
ドルベの欲しいものって何なんだろう。戸惑いながらも私は素直に目を瞑る。…しばらく待ってみたけど何も起きなくてそろそろ目を開けようかなと思ったその時、私の唇に柔らかいものが触れた。おどろいて目を開けたけど何が起きたかわからない。
「最高のプレゼントをもらった。ありがとうスミレ」
ドルベのセリフで私はようやく自分に触れたものの正体について理解する。…目の前の愛しい彼は幸せそうに微笑んでいるのだった。
「そろそろ戻ろうか。スミレ」
「一緒に戻ったら、からかわれるだろうから私はもう少ししてから行くよ。」
「そうか。ではまた後でな。」
半分本音で半分嘘。今の私はドルベの顔を直視することさえできない…。もう少し落ち着いてから戻ろうと決意したけれど、いつになったら戻れるかな…。