YGO ZEXAL ドルベ短編
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10月31日。本日は誰もが知っているハロウィンだ。現在時刻は朝。わたしは早めに家を出ていた。ハロウィンだということを昨日の夜に思い出し、学校へ行く前に慌ててコンビニにお菓子を買いに行こうとしているところだった。
わたし達学生だったらハロウィンといえばやはりトリックオアトリート!!翻訳すると「お菓子をくれなきゃイタズラしちゃうぞ!」…つまりお菓子がないときっと大変なことになる。(主にべから始まる人物のせいで)無事にコンビニに到着してお手頃なお菓子を多めに購入。これぐらいあれば大丈夫でしょ…。余ったら小鳥ちゃんや璃緒ちゃん達と女子会にでも使おうとお菓子の入った袋を持ってコンビニを出ようと扉を開いたら、見慣れた男の子が入ろうとしてきていた。
「ドルベ?!どうしたの?こんな朝早くにコンビニなんて…。」
「おや、君か。私は筆記用具を切らしていてな。買いに来たのだ。」
「…そうだったんだ。」
ドルベは優等生だからいつも早めにきている。登校時間が被るのは珍しい。だからわたしは少し思い切ったお願いをしてみた。
「ねぇ…。わたし待ってるからよかったら一緒に行ってもいい?」
「わかった。すぐに済ませてこよう。」
ドルベはコンビニの中へと入っていった。その後ろ姿を見送りながら、さっき買ったお菓子を鞄の中へとしまっておく。そういえばドルベはハロウィンという行事を知っているんだろうか。と考えているとドルベが「待たせたな。」とコンビニから出てきた。
「それでは行こうか。」
「うん!」
ドルベと肩を並べて歩く。時折チラッと横顔を見てみる。本当にカッコいいな…と思っていると目が合ってしまって、照れているのを気づかれないようにと思い、わたしは街に飾ってあるカボチャの飾りを指さした。
「…今日はハロウィンだね。」
「ハロウィンか。確か収穫祭だったな。」
「あ、そういう認識なんだ…。」
「…違うのか?」
「…間違ってはないんだけど、えっとね。」
わたしがトリックオアトリートについて簡単に説明していると「なるほど。」と頷いてくれていた。話し終わった後、わたしはドルベに手を差し出す。
「ドルベ、トリックオアトリート!」
「…残念だったな。」
ドルベはポケットの中から飴を出してそっとわたしの手の上に乗せてくれた。
「え、なんで持ってるの?」
「勉強した時に糖分が欲しくなるからな。数は多くないが持ち歩いている。」
「…そうなんだ。」
ドルベならお菓子は持ってないと思ったのに…。少ししゅんとしていると今度はドルベがわたしに手を差し出してきた。
「トリックオアトリート。」
「え、ドルベもやるの?」
「私がやってはいけないのか?」
「そういうわけではないけど…。」
鞄から買ったお菓子を取り出そうとしたわたしだけど、ここで邪な考えが出てきた。もし、わたしがお菓子を持っていなかったら…ドルベはどんなイタズラをするんだろう…。わたしはお菓子を鞄から取り出すことをやめた。
「ドルベ…。」
私のトリックオアトリートの言葉を聞いてスミレは鞄へと手を伸ばした…。彼女と出会った際に袋から少し包装が見えていた。先ほどコンビニで購入していたはず。だからイタズラをすることはないだろうとたかを括って言ってみたのだが、彼女の動きが止まった。彼女は小さく私の名を呼びこちらを見上げていた。
「あ、あのね、わたし…お菓子持ってくるの忘れちゃったみたいなの…。」
「…そうなのか?」
「だから…その…。」
…私にはスミレのこの言葉が嘘だとわかる。だが、身長差もあり上目遣いになってこちらを見つめる彼女を問い詰める気にはなれなかった。
「…本当に持っていないのか?」
「う、うん。イタズラ…だね。」
念のため最終確認をしてみたが、やはり鞄から出す気はないようだ。…困った。私はスミレにイタズラをするつもりは最初からなかった。だが彼女はきっとイタズラを望んでいる…。…私は彼女に不快な思いはさせたくない…。…少し思案した結果、私は彼女の手を取った。
「…な、何するの?」
「…イタズラだ。」
「…えっ。」
「少し動かないでくれ。」
私はスミレの手を自分の顔へと近づける。そして彼女の小さな手にそっと唇を寄せた。彼女のほうへと目を向けると顔が真っ赤になっていて、彼女の手も心なしか温度が上がったように思う。
「今のが…イタズラ…?」
「あぁ。…これしか思いつかなかったのでな。」
「そ、そう…。あ、あの、わたし!用事思い出したから!!先に行くね!!」
こちらに背を向けて学校へと走っていくスミレ。…今の彼女を追いかけることは酷だな。それにしても彼女はあんなに嘘が下手だっただろうか。
ただ、イタズラをしたことによってスミレのあの顔が見られたのだとしたら、イタズラも悪いものではないのかもしれない。だが、少しやりすぎた自負はある。今度は逃げられないように細心の注意を払おう。
ポケットの中の飴はまだいくつか残っている。もし私もスミレに飴を渡さなかったら…と考えずにはいられなかった。
わたし達学生だったらハロウィンといえばやはりトリックオアトリート!!翻訳すると「お菓子をくれなきゃイタズラしちゃうぞ!」…つまりお菓子がないときっと大変なことになる。(主にべから始まる人物のせいで)無事にコンビニに到着してお手頃なお菓子を多めに購入。これぐらいあれば大丈夫でしょ…。余ったら小鳥ちゃんや璃緒ちゃん達と女子会にでも使おうとお菓子の入った袋を持ってコンビニを出ようと扉を開いたら、見慣れた男の子が入ろうとしてきていた。
「ドルベ?!どうしたの?こんな朝早くにコンビニなんて…。」
「おや、君か。私は筆記用具を切らしていてな。買いに来たのだ。」
「…そうだったんだ。」
ドルベは優等生だからいつも早めにきている。登校時間が被るのは珍しい。だからわたしは少し思い切ったお願いをしてみた。
「ねぇ…。わたし待ってるからよかったら一緒に行ってもいい?」
「わかった。すぐに済ませてこよう。」
ドルベはコンビニの中へと入っていった。その後ろ姿を見送りながら、さっき買ったお菓子を鞄の中へとしまっておく。そういえばドルベはハロウィンという行事を知っているんだろうか。と考えているとドルベが「待たせたな。」とコンビニから出てきた。
「それでは行こうか。」
「うん!」
ドルベと肩を並べて歩く。時折チラッと横顔を見てみる。本当にカッコいいな…と思っていると目が合ってしまって、照れているのを気づかれないようにと思い、わたしは街に飾ってあるカボチャの飾りを指さした。
「…今日はハロウィンだね。」
「ハロウィンか。確か収穫祭だったな。」
「あ、そういう認識なんだ…。」
「…違うのか?」
「…間違ってはないんだけど、えっとね。」
わたしがトリックオアトリートについて簡単に説明していると「なるほど。」と頷いてくれていた。話し終わった後、わたしはドルベに手を差し出す。
「ドルベ、トリックオアトリート!」
「…残念だったな。」
ドルベはポケットの中から飴を出してそっとわたしの手の上に乗せてくれた。
「え、なんで持ってるの?」
「勉強した時に糖分が欲しくなるからな。数は多くないが持ち歩いている。」
「…そうなんだ。」
ドルベならお菓子は持ってないと思ったのに…。少ししゅんとしていると今度はドルベがわたしに手を差し出してきた。
「トリックオアトリート。」
「え、ドルベもやるの?」
「私がやってはいけないのか?」
「そういうわけではないけど…。」
鞄から買ったお菓子を取り出そうとしたわたしだけど、ここで邪な考えが出てきた。もし、わたしがお菓子を持っていなかったら…ドルベはどんなイタズラをするんだろう…。わたしはお菓子を鞄から取り出すことをやめた。
「ドルベ…。」
私のトリックオアトリートの言葉を聞いてスミレは鞄へと手を伸ばした…。彼女と出会った際に袋から少し包装が見えていた。先ほどコンビニで購入していたはず。だからイタズラをすることはないだろうとたかを括って言ってみたのだが、彼女の動きが止まった。彼女は小さく私の名を呼びこちらを見上げていた。
「あ、あのね、わたし…お菓子持ってくるの忘れちゃったみたいなの…。」
「…そうなのか?」
「だから…その…。」
…私にはスミレのこの言葉が嘘だとわかる。だが、身長差もあり上目遣いになってこちらを見つめる彼女を問い詰める気にはなれなかった。
「…本当に持っていないのか?」
「う、うん。イタズラ…だね。」
念のため最終確認をしてみたが、やはり鞄から出す気はないようだ。…困った。私はスミレにイタズラをするつもりは最初からなかった。だが彼女はきっとイタズラを望んでいる…。…私は彼女に不快な思いはさせたくない…。…少し思案した結果、私は彼女の手を取った。
「…な、何するの?」
「…イタズラだ。」
「…えっ。」
「少し動かないでくれ。」
私はスミレの手を自分の顔へと近づける。そして彼女の小さな手にそっと唇を寄せた。彼女のほうへと目を向けると顔が真っ赤になっていて、彼女の手も心なしか温度が上がったように思う。
「今のが…イタズラ…?」
「あぁ。…これしか思いつかなかったのでな。」
「そ、そう…。あ、あの、わたし!用事思い出したから!!先に行くね!!」
こちらに背を向けて学校へと走っていくスミレ。…今の彼女を追いかけることは酷だな。それにしても彼女はあんなに嘘が下手だっただろうか。
ただ、イタズラをしたことによってスミレのあの顔が見られたのだとしたら、イタズラも悪いものではないのかもしれない。だが、少しやりすぎた自負はある。今度は逃げられないように細心の注意を払おう。
ポケットの中の飴はまだいくつか残っている。もし私もスミレに飴を渡さなかったら…と考えずにはいられなかった。
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