YGO ZEXAL ドルベ短編
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ドルベの部屋にお邪魔して勉強会をしていた。ドルベが飲み物を取ってくると言って部屋を後にした。勉強に集中していて疲れていたのか、わたしはうつらうつらとしてしまいそのまま机の上に突っ伏して意識を飛ばしてしまった。
ドルベがわたしを呼ぶ声がする。その声に気づいて夢の世界から目を覚ますとやたらとドルベの顔が大きく見えて驚いて後ずさってしまう。だが何故か後ろに床がない…!!落ちる…と恐怖に目を瞑った瞬間にふわっと優しく誰かが受け止めてくれた。手のひらにすっぽりおさまる感覚がして恐る恐る目を開けるとドルベの顔が大きく目の前にあって、またのけぞりそうになってしまった。
「危なかった。ケガはないか?」
大丈夫と答えようとしたが、声が出せない…。私はコクコクと頷いてから状況を自分の手足を見てみる。その手はとても小さくて短くて人間とは思えないサイズ…。わたしから見えるドルベの瞳の大きさからも考えると、わたしはドルベの手の上にいる…?もしかして私は…。
「理由はわからないが…。スミレ、君はハムスターになってしまったようだな。」
いつものわたしだったらえぇーっ!!と言いそうになるところだが、話せないので手を顔に当てて驚く動作をすることしかできない。ドルベの手の上でオロオロしていると、ドルベが目を細めながら優しく撫でてくれた。
「大丈夫だ。何があっても私がスミレを守る。だからそんなに怯えるな。」
低くて優しい声がわたしの小さな体に響く。自分の身に起こった不可解な現象には不安しかないけど、ドルベの声は不思議と安心させてくれるのだった。
「…さて、君がいつ元にもどれるかはわからない。君の食べる物や寝床を一緒に買いに行くか。」
そう言ってドルベは私を丁寧に持ち上げて胸ポケットに入れてくれた。ん…?あれ…?今サラッと言ってたけど、わたし元に戻るまでずっとドルベと暮らすってこと?抗議をしようにもわたしは声が出せないのでされるがままに連れて行かれることしかできなかった。胸ポケットからひょこっと顔を出すとドルベと目があった。
「スミレのことは責任を持って私が面倒を見るからな。」
…彼の目は至って真剣だった。
ドルベはわたしが戸惑っている間にもあれよあれよというまに私のベッドやご飯まで準備してくれて…。
…どうしよう。日々の暮らしが快適すぎる。ドルベは最初はわたしを胸ポケットに入れて一緒に連れて行ってくれていたけど、最近はちょこんと肩に乗せてくれるようになった。わたしが落ちそうになったらすぐに手も添えてくれる。だからドルベの肩の上が特等席になりつつあった。二人で(いや、正確には1人と1匹か?)と散歩していて知り合いと出会った時はというと。
「あー!ハムスミレさん!」
「あら、可愛いわね。」
「ねぇ、ドルベ。触ってもいい?」
「君達になら構わないが…くれぐれも大切に扱ってくれ。」
「はーい!」
「…相変わらず心配性ですわね。」
小鳥ちゃんや璃緒に慎重に手渡した後も、ずっと側で様子を見てくれていて、二人が頬擦りしてこようとした際にはそこまでだと割って入ってきて、わたしは回収されてしまった。
「ちぇ、いいなぁ!小鳥達。ちょっとだけでいいからオレにも触らせてくれよー。」
遊馬くんが口を尖らせながら拗ねているがドルベは決して首を縦には振らない。
「…ダメだ。君はスミレを落としかねない。」
「諦めろ遊馬。」
呆れたようにため息を吐くシャークくん。
「申し訳ないが、凌牙。君にもこれだけは譲れない。」
「オレは何も言ってねぇ。」
ドルベの基準的には女の子はギリオッケーだけど、男の子はダメなようだった。(ベクターに関しては論外らしく、彼が現れた瞬間にわたしを胸ポケットに隠し、鋭く睨んで失せろとドスの効いた声で退けていた。少し怖かったけど頼もしくてかっこよかった。)
今日も一日が平和に終わった。寝る前になるとわたしはドルベの手からベッドに移されるのだが、わたしは動かずにドルベの手の上に留まっていた。
「…どうした?まだ眠くないのか?」
わたしはドルベに向かって小さな手を伸ばしていたが、届くわけもない。ドルベと呼ぼうとしてもキュ…という鳴き声にしかならない。だからわたしは気づいたらドルベの手に鼻先をこすりつけていた。
「…ふっ。甘えてくれているのか。普段のスミレとは大違いだな。」
それはどういう意味だろうか。別に怒ったわけではないが、真意が聞きたかったのであえてわたしは体をプクッと膨らませてみた。
「そう怒るな。スミレは気を遣ってかあまり甘えたりしないだろう。こうしてされるがままにされている君も悪くないなと思ってな。」
言われてみれば…。普段はドルベが優しすぎるので、つい遠慮してしまう。…ハムスターの体になった今は単純に拒否ができない状態なので受け入れざるをえないのだけなのだが。
「…覚えておいてくれ。人間に戻った後も存分に甘えてくれて構わない。それは君の特権なのだということをな。」
「……ふぁ。」
まぶたが重くなってきて小さなあくびをしてしまった。
「おや、もう限界のようだな。寂しいならベッドをもう少し私の側に移動させようか。…おやすみ。」
わたしはドルベにちゅっと軽くキスをもらってからそのままふわふわのベッドで寝てしまうのだった。
…体に柔らかくて暖かいものがかけられて、夢現の状態からうっすらと目を開ける。
「すまない、寝ていたようだからブランケットをかけたのだが…起こしてしまったか?」
あれ…ドルベが小さくなった…?いや、待てよ。と思いわたしの手足や体を見てみたが、小さな手足でも、毛並みの揃った体でもなくなっていた。
「…キュ…?」
「…どうした?寝ぼけているのか?」
寝起きのせいかちゃんとした言葉にならなかった。さっきのわたしは夢…だったということだろうか。なんだか結構にリアルな夢だったように思う。
「もう少し寝ていても…。」
わたしは自分の特等席がドルベの肩だったことを思い出して気づいたら彼の肩に寄りかかっていた。
「……疲れていたのか。しょうがないな。スミレの目が覚めるまでここはスミレだけの場所だな。」
わたしはまたそのまま意識もはっきりしない状態のまま眠ってしまうのだった。
ドルベがわたしを呼ぶ声がする。その声に気づいて夢の世界から目を覚ますとやたらとドルベの顔が大きく見えて驚いて後ずさってしまう。だが何故か後ろに床がない…!!落ちる…と恐怖に目を瞑った瞬間にふわっと優しく誰かが受け止めてくれた。手のひらにすっぽりおさまる感覚がして恐る恐る目を開けるとドルベの顔が大きく目の前にあって、またのけぞりそうになってしまった。
「危なかった。ケガはないか?」
大丈夫と答えようとしたが、声が出せない…。私はコクコクと頷いてから状況を自分の手足を見てみる。その手はとても小さくて短くて人間とは思えないサイズ…。わたしから見えるドルベの瞳の大きさからも考えると、わたしはドルベの手の上にいる…?もしかして私は…。
「理由はわからないが…。スミレ、君はハムスターになってしまったようだな。」
いつものわたしだったらえぇーっ!!と言いそうになるところだが、話せないので手を顔に当てて驚く動作をすることしかできない。ドルベの手の上でオロオロしていると、ドルベが目を細めながら優しく撫でてくれた。
「大丈夫だ。何があっても私がスミレを守る。だからそんなに怯えるな。」
低くて優しい声がわたしの小さな体に響く。自分の身に起こった不可解な現象には不安しかないけど、ドルベの声は不思議と安心させてくれるのだった。
「…さて、君がいつ元にもどれるかはわからない。君の食べる物や寝床を一緒に買いに行くか。」
そう言ってドルベは私を丁寧に持ち上げて胸ポケットに入れてくれた。ん…?あれ…?今サラッと言ってたけど、わたし元に戻るまでずっとドルベと暮らすってこと?抗議をしようにもわたしは声が出せないのでされるがままに連れて行かれることしかできなかった。胸ポケットからひょこっと顔を出すとドルベと目があった。
「スミレのことは責任を持って私が面倒を見るからな。」
…彼の目は至って真剣だった。
ドルベはわたしが戸惑っている間にもあれよあれよというまに私のベッドやご飯まで準備してくれて…。
…どうしよう。日々の暮らしが快適すぎる。ドルベは最初はわたしを胸ポケットに入れて一緒に連れて行ってくれていたけど、最近はちょこんと肩に乗せてくれるようになった。わたしが落ちそうになったらすぐに手も添えてくれる。だからドルベの肩の上が特等席になりつつあった。二人で(いや、正確には1人と1匹か?)と散歩していて知り合いと出会った時はというと。
「あー!ハムスミレさん!」
「あら、可愛いわね。」
「ねぇ、ドルベ。触ってもいい?」
「君達になら構わないが…くれぐれも大切に扱ってくれ。」
「はーい!」
「…相変わらず心配性ですわね。」
小鳥ちゃんや璃緒に慎重に手渡した後も、ずっと側で様子を見てくれていて、二人が頬擦りしてこようとした際にはそこまでだと割って入ってきて、わたしは回収されてしまった。
「ちぇ、いいなぁ!小鳥達。ちょっとだけでいいからオレにも触らせてくれよー。」
遊馬くんが口を尖らせながら拗ねているがドルベは決して首を縦には振らない。
「…ダメだ。君はスミレを落としかねない。」
「諦めろ遊馬。」
呆れたようにため息を吐くシャークくん。
「申し訳ないが、凌牙。君にもこれだけは譲れない。」
「オレは何も言ってねぇ。」
ドルベの基準的には女の子はギリオッケーだけど、男の子はダメなようだった。(ベクターに関しては論外らしく、彼が現れた瞬間にわたしを胸ポケットに隠し、鋭く睨んで失せろとドスの効いた声で退けていた。少し怖かったけど頼もしくてかっこよかった。)
今日も一日が平和に終わった。寝る前になるとわたしはドルベの手からベッドに移されるのだが、わたしは動かずにドルベの手の上に留まっていた。
「…どうした?まだ眠くないのか?」
わたしはドルベに向かって小さな手を伸ばしていたが、届くわけもない。ドルベと呼ぼうとしてもキュ…という鳴き声にしかならない。だからわたしは気づいたらドルベの手に鼻先をこすりつけていた。
「…ふっ。甘えてくれているのか。普段のスミレとは大違いだな。」
それはどういう意味だろうか。別に怒ったわけではないが、真意が聞きたかったのであえてわたしは体をプクッと膨らませてみた。
「そう怒るな。スミレは気を遣ってかあまり甘えたりしないだろう。こうしてされるがままにされている君も悪くないなと思ってな。」
言われてみれば…。普段はドルベが優しすぎるので、つい遠慮してしまう。…ハムスターの体になった今は単純に拒否ができない状態なので受け入れざるをえないのだけなのだが。
「…覚えておいてくれ。人間に戻った後も存分に甘えてくれて構わない。それは君の特権なのだということをな。」
「……ふぁ。」
まぶたが重くなってきて小さなあくびをしてしまった。
「おや、もう限界のようだな。寂しいならベッドをもう少し私の側に移動させようか。…おやすみ。」
わたしはドルベにちゅっと軽くキスをもらってからそのままふわふわのベッドで寝てしまうのだった。
…体に柔らかくて暖かいものがかけられて、夢現の状態からうっすらと目を開ける。
「すまない、寝ていたようだからブランケットをかけたのだが…起こしてしまったか?」
あれ…ドルベが小さくなった…?いや、待てよ。と思いわたしの手足や体を見てみたが、小さな手足でも、毛並みの揃った体でもなくなっていた。
「…キュ…?」
「…どうした?寝ぼけているのか?」
寝起きのせいかちゃんとした言葉にならなかった。さっきのわたしは夢…だったということだろうか。なんだか結構にリアルな夢だったように思う。
「もう少し寝ていても…。」
わたしは自分の特等席がドルベの肩だったことを思い出して気づいたら彼の肩に寄りかかっていた。
「……疲れていたのか。しょうがないな。スミレの目が覚めるまでここはスミレだけの場所だな。」
わたしはまたそのまま意識もはっきりしない状態のまま眠ってしまうのだった。
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