YGO ZEXAL ドルベ短編
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放課後、大事な話があるの…と彼女に呼び出された私。一体何だろうか。進路の話か?とも思ったが2年生のスミレにはまだ早いか…。…まさか告白?いや、それも…ない…だろうが…。もしそうなら…。気持ちを落ち着かせるためにも本を読みながら指定された教室で待っていると、勢いよくドアが開いた。
「ごめんね、ホームルームが長引いてしまって…。」
「いや、大丈夫だ。それより大事な話とは…?」
私は読んでいた本を閉じて鞄に戻しながら彼女に話を促す。スミレは胸元に合わせた手をいじりながら、少しずつ話し始めた。
「わたしね、実は……。」
さらに頬を赤く染めて探り探りと言った感じでゆっくり話し始める。…私は柄にもなく少し期待しながら唾を飲み込み、拳を握りしめる。
「凌牙くんが…好きなの。」
「えっ…。」
握っていた拳の力が徐々に抜けていく。そのまま全身の力も緩んでいき座り込みそうになったが何とか踏ん張った。
「だから…相談に乗って欲しいな…と思って。」
「構わないが…何故私に?璃緒のほうがいいのではないか?」
「ドルべは凌牙くんとは長い付き合いでしょ?それに男の子の意見も欲しいから…。ダメ…かな…?」
……スミレの縋るような視線。スミレの本気の想いが伝わってくる。…そんなスミレの頼みを断ることなど私にはできない。
「…役に立てるかわからないが。できることは協力しよう。」
「…ありがとう!!じゃあ早速なんだけど…。一緒に買い物に来て欲しいの。凌牙くんの誕生日が近いから。」
なんの曇りもない晴れた日のような明るい笑顔。私の手を無邪気に引いて教室を出る彼女。私は自分の胸の痛みには気づかないふりをしてそのまま買い物へと付き合うのだった。
あれからも凌牙の好みを聞かれたり、元々あまり成績の良くないスミレだったが、補習でデートの時間を減らしたくないからと勉強に励むようになり…。恋というものは人を変えるものなのだな…とどこか他人事のように感じていた。
「おい、いいのかよ。」
「何がだ?」
「お前スミレのこと好きなんじゃねーの?」
ベクターが顎で指したのは仲睦まじく会話している凌牙と彼女。… 私はすぐに目を逸らしてしまった。
「2人ともお似合いだろう。私が入る隙など…。」
「オレだったら…あの2人を険悪にすることだってできるぜ?そうすればお前に縋り付いてくるかもなぁ?」
私の肩に手を置き悪魔の如く耳元で囁くベクター。私はベクターを振り払う。
「私は…2人を傷つけてまで奪おうとは思わない。」
ベクターは舌打ちをしながらこのお人好しが。と悪態をついて去っていった。
ある日、またスミレに呼び出された。…流石にもう期待はしない。…今度はなんだろうかと結局会いに行ってしまう私は彼女に甘すぎるのだろう。自嘲しながら彼女の待つ教室へと入ると既に彼女が先に待っていた。
「ごめんね、急に呼び出しちゃって…。」
「いつものことだろう。今回はどうしたんだ?」
ふと、既視感を覚えた。今の彼女は最初に凌牙のことが好きだと言った時と似た緊張感を纏っていた。…私はスミレが何を言いたいのか察してしまった。
「凌牙くんに昨日告白されて…付き合うことになったの…!!」
真っ赤な顔で恥ずかしそうに手を当てながら報告するスミレ。やはりか…。ずっと協力してきた私は内心やっとか…。と思ったと同時にどこか仄暗い感情が胸に宿った。
「ドルべのお陰だよ!本当にありがとう!」
そう言いながら私の手を握る彼女。それだけことなのに私の心は揺れ動く。…彼女にとっては何でもない行為だろうに。
「君が頑張ったからだろう。」
「…今度お礼させてよ!」
「…遠慮しておく。凌牙に誤解されてしまうかもしれないからな。では…私はこれで。」
…この上なく幸せそうに笑う彼女。彼女は何も悪いことはしていない。だが私はこれ以上はもう耐えられそうになかった。
「もしドルベに好きな人ができたら…相談してね!わたし協力するから!」
「…考えておく。」
私の背中に向かってそう語りかけたスミレ。果たしてそんな日がやってくるのだろうか。…もし、私が協力をせず先にスミレに想いをつげていたら…。やめよう。あの笑顔は凌牙でないと引き出すことはできない。そう強く自分に言い聞かせる。
結局私は彼女に幸せになってくれと言うことはできなかった。…今でも彼女を想うだけで胸が痛む。…今後この痛みが取れた時には…伝えられることを願う。
「ごめんね、ホームルームが長引いてしまって…。」
「いや、大丈夫だ。それより大事な話とは…?」
私は読んでいた本を閉じて鞄に戻しながら彼女に話を促す。スミレは胸元に合わせた手をいじりながら、少しずつ話し始めた。
「わたしね、実は……。」
さらに頬を赤く染めて探り探りと言った感じでゆっくり話し始める。…私は柄にもなく少し期待しながら唾を飲み込み、拳を握りしめる。
「凌牙くんが…好きなの。」
「えっ…。」
握っていた拳の力が徐々に抜けていく。そのまま全身の力も緩んでいき座り込みそうになったが何とか踏ん張った。
「だから…相談に乗って欲しいな…と思って。」
「構わないが…何故私に?璃緒のほうがいいのではないか?」
「ドルべは凌牙くんとは長い付き合いでしょ?それに男の子の意見も欲しいから…。ダメ…かな…?」
……スミレの縋るような視線。スミレの本気の想いが伝わってくる。…そんなスミレの頼みを断ることなど私にはできない。
「…役に立てるかわからないが。できることは協力しよう。」
「…ありがとう!!じゃあ早速なんだけど…。一緒に買い物に来て欲しいの。凌牙くんの誕生日が近いから。」
なんの曇りもない晴れた日のような明るい笑顔。私の手を無邪気に引いて教室を出る彼女。私は自分の胸の痛みには気づかないふりをしてそのまま買い物へと付き合うのだった。
あれからも凌牙の好みを聞かれたり、元々あまり成績の良くないスミレだったが、補習でデートの時間を減らしたくないからと勉強に励むようになり…。恋というものは人を変えるものなのだな…とどこか他人事のように感じていた。
「おい、いいのかよ。」
「何がだ?」
「お前スミレのこと好きなんじゃねーの?」
ベクターが顎で指したのは仲睦まじく会話している凌牙と彼女。… 私はすぐに目を逸らしてしまった。
「2人ともお似合いだろう。私が入る隙など…。」
「オレだったら…あの2人を険悪にすることだってできるぜ?そうすればお前に縋り付いてくるかもなぁ?」
私の肩に手を置き悪魔の如く耳元で囁くベクター。私はベクターを振り払う。
「私は…2人を傷つけてまで奪おうとは思わない。」
ベクターは舌打ちをしながらこのお人好しが。と悪態をついて去っていった。
ある日、またスミレに呼び出された。…流石にもう期待はしない。…今度はなんだろうかと結局会いに行ってしまう私は彼女に甘すぎるのだろう。自嘲しながら彼女の待つ教室へと入ると既に彼女が先に待っていた。
「ごめんね、急に呼び出しちゃって…。」
「いつものことだろう。今回はどうしたんだ?」
ふと、既視感を覚えた。今の彼女は最初に凌牙のことが好きだと言った時と似た緊張感を纏っていた。…私はスミレが何を言いたいのか察してしまった。
「凌牙くんに昨日告白されて…付き合うことになったの…!!」
真っ赤な顔で恥ずかしそうに手を当てながら報告するスミレ。やはりか…。ずっと協力してきた私は内心やっとか…。と思ったと同時にどこか仄暗い感情が胸に宿った。
「ドルべのお陰だよ!本当にありがとう!」
そう言いながら私の手を握る彼女。それだけことなのに私の心は揺れ動く。…彼女にとっては何でもない行為だろうに。
「君が頑張ったからだろう。」
「…今度お礼させてよ!」
「…遠慮しておく。凌牙に誤解されてしまうかもしれないからな。では…私はこれで。」
…この上なく幸せそうに笑う彼女。彼女は何も悪いことはしていない。だが私はこれ以上はもう耐えられそうになかった。
「もしドルベに好きな人ができたら…相談してね!わたし協力するから!」
「…考えておく。」
私の背中に向かってそう語りかけたスミレ。果たしてそんな日がやってくるのだろうか。…もし、私が協力をせず先にスミレに想いをつげていたら…。やめよう。あの笑顔は凌牙でないと引き出すことはできない。そう強く自分に言い聞かせる。
結局私は彼女に幸せになってくれと言うことはできなかった。…今でも彼女を想うだけで胸が痛む。…今後この痛みが取れた時には…伝えられることを願う。