YGO ZEXAL ドルベ短編
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ヌメロンコード後に初めて迎えるクリスマス。メラグの発案で七皇でクリスマスパーティーをすることになった。各々役割を決めて準備に取り掛かっている。私はというと、ドルベと買い出し担当になったのでショッピングモールへとやってきていた。二人で手分けして買い物をして終わり次第、集合することになっている。私の分は終わったので集合場所へと向かっていると、お店に飾られているあるマフラーが目に入った。可愛いけど…今はお金持ってないしなと眺めていた。
「買い出しは終わったか?」
「あ、ドルベ。うん終わったよ。でもどうしてここに?」
「待ち合わせ場所に向かおうとした時に君を見かけたから追いかけて来た。」
「なるほど…。ドルベも終わったなら帰ろっか。」
「…あぁ。そうだな。」
ドルベはお店を一瞥してから私と並んで歩き出していた。
「戻ったら私達も飾り付け手伝わないとね。」
「メラグが仕切っているからもう終わっているのではないか?」
メラグはクリスマスパーティーの発案者だけあってテキパキと私たちに指示を出してくれるお陰で準備が順調に進んでいる。あのベクターですらメラグの言うことを聞いて協力してくれている。…ベクターが素直に言うことを聞くというのが考えづらいので何かあったんじゃないかとは思うが恐ろしくて聞けない。
「しまった!買い忘れていた物があった。少し待っていてくれないか?」
「わかった。荷物持ってようか?」
「平気だ。…それに女性に荷物を持たせると私の格好がつかないからな。」
相変わらず紳士的…。やはり前世が騎士だったことも影響しているのだろうか。
パーティーの準備は滞りなく進み、ついに迎えたクリスマス。私とメラグで準備した料理に少し奮発して買った大きめのクリスマスケーキ。アリト達が飾ってくれたツリーもあるし。
楽しそうにはしゃいでいる七皇達をしっかり残しておきたくて私はずっとカメラでみんなの様子を撮っていた。
「君の分のケーキだ。」
「ありがとう、ドルベ。」
カメラを机の上に置いてドルベからケーキとフォークを受け取る。メラグがずっと気になっていた有名店のケーキらしい。私も早速一口食べてみると、程よいクリームの甘さとふわふわなスポンジが絶妙にマッチしていてたまらない。
私がケーキに舌鼓を打っているとカシャッとカメラの音が聞こえた。音の方向を見るとドルベがカメラをこちらに向けていた。
「もしかして…私のこと撮った?」
「あぁ。君は人の撮影ばかりで君自身の写真がないだろう?」
「今撮らなくてもいいじゃない!」
「君があまりにも幸せそうな顔をしていたからな。つい。」
「もう、撮るなら撮るって言ってよ…。」
「言えば撮らせてくれたのか?」
「それは…その…撮るって知ってたらもっとこう…。」
「はいはい、そこまでですわよ。」
些細な言い合いを始めた私達の間にメラグが割って入ってきてくれた。
「足りないものが出てきましたの。喧嘩してる暇があるのなら買ってきてもらえないかしら?」
メラグは品よく笑いながらもお財布をずいっと私たちの前に差し出してきた。早く行けという無言のメッセージがひしひしと伝わってきた。
「わかりました…。行ってきます。」
メラグからのお使いを済ませた私達。ドルベがまた荷物を持ってくれたので、私はメラグの書いていたメモを見ながら書い忘れがないか確認していた。
「せっかくだ。君が良ければ少し寄り道しないか?」「いいけど…メラグに怒られないかな。」
「私には遅くなっても構わないと言っていたから大丈夫だろう。」
「じゃあ少しだけ…。」
ドルベは私の手をそっと握って歩き出していた。お互いに外にいたのに不思議と冷たさは感じなかった。
ドルベが連れてきてくれたのは、街の広場だった。広場にある大きな木には色とりどりの電飾が飾られているし、周りにある自然にも凝ったイルミネーションが仕掛けられており、まるで普段の広場とは全然違う場所のようだった。
「綺麗…!広場がこんな風に飾られているなんて知らなかった。ねぇ、あれ見て!」
私がはしゃぎながらドルベのほうを振り返った瞬間、ふわっと暖かい物が私の首を包んでくれた。
「メリークリスマス。」
「このマフラー…!」
「買い出しに行った時に見つめていたから欲しいのかと。私からのクリスマスプレゼントだ。受け取ってくれ。」
思い返せばあの時、ドルベは買い忘れがあるって戻っていった。しっかり者の彼にしては珍しいと思ってたんだよね…。
「ごめん、私クリスマスパーティーはプレゼント交換しないって決まってたから何も用意できてなくて…。」
「これは私が勝手に用意したものだ。君が気にすることはない。」
「でも、私だけもらうのは…。何か欲しいものとかない?後日準備するから!」
「私が欲しいのは物ではないのだ。欲しいのはただ一つ…。」
ドルベの言葉はそこで一旦止まってしまったけれど彼は熱のこもった瞳でまっすぐ私を見つめながら再び口を開いた。
「君の心だ。もちろん無理にとは言わな…」
私は嬉しさのあまりに待ちきれず、まだ話している途中なのに彼の胸へと飛び込んで、背中に腕を回す。
「…あげるよ。ぜーんぶあげる。…だからドルベの心も私にちょうだい。」
「私の心はとっくに渡しているつもりだったんだがな…。伝わってなかったか。」
顔をあげるとドルベと目が合った。彼の顔が徐々に近づいてきてそのまま私の唇にそっと触れた。まさか他に人がいる場所でキスされると思わなくて固まってしまった。
「先に抱きついてきたのは君だろう?イルミネーションに夢中でこちらのことなど誰も見ていないから大丈夫だ。」
愛おしそうにこちらを見つめる彼に私はもう何も言い返せなかった。…メラグには悪いけど来年のクリスマスは二人で過ごせたらいいなと思う私なのであった。
「買い出しは終わったか?」
「あ、ドルベ。うん終わったよ。でもどうしてここに?」
「待ち合わせ場所に向かおうとした時に君を見かけたから追いかけて来た。」
「なるほど…。ドルベも終わったなら帰ろっか。」
「…あぁ。そうだな。」
ドルベはお店を一瞥してから私と並んで歩き出していた。
「戻ったら私達も飾り付け手伝わないとね。」
「メラグが仕切っているからもう終わっているのではないか?」
メラグはクリスマスパーティーの発案者だけあってテキパキと私たちに指示を出してくれるお陰で準備が順調に進んでいる。あのベクターですらメラグの言うことを聞いて協力してくれている。…ベクターが素直に言うことを聞くというのが考えづらいので何かあったんじゃないかとは思うが恐ろしくて聞けない。
「しまった!買い忘れていた物があった。少し待っていてくれないか?」
「わかった。荷物持ってようか?」
「平気だ。…それに女性に荷物を持たせると私の格好がつかないからな。」
相変わらず紳士的…。やはり前世が騎士だったことも影響しているのだろうか。
パーティーの準備は滞りなく進み、ついに迎えたクリスマス。私とメラグで準備した料理に少し奮発して買った大きめのクリスマスケーキ。アリト達が飾ってくれたツリーもあるし。
楽しそうにはしゃいでいる七皇達をしっかり残しておきたくて私はずっとカメラでみんなの様子を撮っていた。
「君の分のケーキだ。」
「ありがとう、ドルベ。」
カメラを机の上に置いてドルベからケーキとフォークを受け取る。メラグがずっと気になっていた有名店のケーキらしい。私も早速一口食べてみると、程よいクリームの甘さとふわふわなスポンジが絶妙にマッチしていてたまらない。
私がケーキに舌鼓を打っているとカシャッとカメラの音が聞こえた。音の方向を見るとドルベがカメラをこちらに向けていた。
「もしかして…私のこと撮った?」
「あぁ。君は人の撮影ばかりで君自身の写真がないだろう?」
「今撮らなくてもいいじゃない!」
「君があまりにも幸せそうな顔をしていたからな。つい。」
「もう、撮るなら撮るって言ってよ…。」
「言えば撮らせてくれたのか?」
「それは…その…撮るって知ってたらもっとこう…。」
「はいはい、そこまでですわよ。」
些細な言い合いを始めた私達の間にメラグが割って入ってきてくれた。
「足りないものが出てきましたの。喧嘩してる暇があるのなら買ってきてもらえないかしら?」
メラグは品よく笑いながらもお財布をずいっと私たちの前に差し出してきた。早く行けという無言のメッセージがひしひしと伝わってきた。
「わかりました…。行ってきます。」
メラグからのお使いを済ませた私達。ドルベがまた荷物を持ってくれたので、私はメラグの書いていたメモを見ながら書い忘れがないか確認していた。
「せっかくだ。君が良ければ少し寄り道しないか?」「いいけど…メラグに怒られないかな。」
「私には遅くなっても構わないと言っていたから大丈夫だろう。」
「じゃあ少しだけ…。」
ドルベは私の手をそっと握って歩き出していた。お互いに外にいたのに不思議と冷たさは感じなかった。
ドルベが連れてきてくれたのは、街の広場だった。広場にある大きな木には色とりどりの電飾が飾られているし、周りにある自然にも凝ったイルミネーションが仕掛けられており、まるで普段の広場とは全然違う場所のようだった。
「綺麗…!広場がこんな風に飾られているなんて知らなかった。ねぇ、あれ見て!」
私がはしゃぎながらドルベのほうを振り返った瞬間、ふわっと暖かい物が私の首を包んでくれた。
「メリークリスマス。」
「このマフラー…!」
「買い出しに行った時に見つめていたから欲しいのかと。私からのクリスマスプレゼントだ。受け取ってくれ。」
思い返せばあの時、ドルベは買い忘れがあるって戻っていった。しっかり者の彼にしては珍しいと思ってたんだよね…。
「ごめん、私クリスマスパーティーはプレゼント交換しないって決まってたから何も用意できてなくて…。」
「これは私が勝手に用意したものだ。君が気にすることはない。」
「でも、私だけもらうのは…。何か欲しいものとかない?後日準備するから!」
「私が欲しいのは物ではないのだ。欲しいのはただ一つ…。」
ドルベの言葉はそこで一旦止まってしまったけれど彼は熱のこもった瞳でまっすぐ私を見つめながら再び口を開いた。
「君の心だ。もちろん無理にとは言わな…」
私は嬉しさのあまりに待ちきれず、まだ話している途中なのに彼の胸へと飛び込んで、背中に腕を回す。
「…あげるよ。ぜーんぶあげる。…だからドルベの心も私にちょうだい。」
「私の心はとっくに渡しているつもりだったんだがな…。伝わってなかったか。」
顔をあげるとドルベと目が合った。彼の顔が徐々に近づいてきてそのまま私の唇にそっと触れた。まさか他に人がいる場所でキスされると思わなくて固まってしまった。
「先に抱きついてきたのは君だろう?イルミネーションに夢中でこちらのことなど誰も見ていないから大丈夫だ。」
愛おしそうにこちらを見つめる彼に私はもう何も言い返せなかった。…メラグには悪いけど来年のクリスマスは二人で過ごせたらいいなと思う私なのであった。