2026七皇の日
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「すみません、そこのお姉さん!」
可愛らしい声があたりに響く。周りを見渡してみると私以外に女の子はいなかった。声の方向へゆっくりと振り返るとハートランド学園の制服を着た男の子が立っていた。制服が赤い色だから一年生か。
「お姉さん、少しいいですか?」
少し警戒していたけど、人懐っこい笑顔を浮かべる男の子に少し毒気を抜かれてしまう。
「お姉さん、その制服…ハートランド学園ですよね?ボク、道がわからなくて…教えてもらえませんか?」
「まぁ、私も行くところだし…。いいよ。」
「やった!早速行きましょ!」
「ち、ちょっと…!?」
私の腕を引っ張って軽快に駆け出す男の子。この子すごく距離が近いな…!
「あ、すみません。お姉さん。腕が痛かったですか?ボク浮かれちゃってつい…。」
「いや、びっくりしただけで大丈夫だよ。」
「よかった!そういえばボク名乗ってませんでしたね。真月零と言います!」
彼につられて私も自己紹介をすると、お姉さんは馴れ馴れしかったですよね…と。しゅんとしてしまう。私としては正直悪い気はしなかったが…。真月くんは気にしているようだったので、間をとって先輩と呼ばれることになった。
「ところでナマエ先輩って九十九遊馬くんって知ってます?」
九十九遊馬…。良くも悪くも有名人。WDCで優勝したのもあって更に知名度が上がったんだろうな…。私も学年は違うけれど、遊馬とは顔見知りなのでそれなりには知っている。
「え?遊馬?まぁ知ってるけど…。」
その言葉を聞くと真月くんは本当ですか?!と目を輝かせていた。
「実はボク…遊馬くんのファンなんです…。だから色々知りたくて…よければ教えてくれませんか?」
「うーん、でも本人のいないところで話すのも…。」
「なら遊馬くんを紹介してくれませんか?それか彼がよく行くところとか教えてください!」
…悩んだけれど、真月くんはきっと悪い子ではない。遊馬の簡単な1日のルーティンを説明するとなるほど…と少しメモを取っていた。
「ありがとうございます!ナマエ先輩!ボク早速遊馬くんに会ってきます!」
真月くんは勢いのままに私にお辞儀をするとポケットの中身が飛び出してきてカードが地面に落ちていた。
「真月くん!カード、カード!」
「え、わあぁぁぁ!!ごめんなさーい!!」
真月くんのドジっぷりに吹き出してしまった。この子ならきっと遊馬とも仲良くなれるんだろうな……。
そう思っていた時期が私にもありました。
あの時の真月くんは本当に可愛かった。目に入れても痛くないってこういうことなんだろうなと思っていたのに…。
「お、ナマエ先輩じゃん。いや、それともお姉さんか?」
「…その呼び方やめてよ。」
「何だよ、初対面の時は満更でもなかったくせに…。」
それを言われると腹が立つけど、ベクターは弁が立つ。言い返すだけ無駄だ。私は押し黙った。
「あの時みたいにもう可愛がってくれないんですね?」
「…今更猫かぶってもダメだからね。」
チッと舌打ちをしたベクター。真月くんの顔しながら舌打ちをするのは個人的にやめてほしいところである。
「というか、あなたは遊馬の情報が欲しくて私のところに来たんでしょ?ならもう私に用はなくない?」
「鈍いな。ナマエ先輩?」
ベクターは私との距離を一気に詰めると、あっという間に壁際へと追い込んだ。私が動揺してる僅かな隙をつき顎を軽く掴む。そしてお互いの視線が絡みあう。ベクターの挑戦的な目つきに耐えられなくなった私が思わず目を瞑ると、悪趣味な笑い声が聞こえてきた。
「やっぱナマエ先輩はサイコーだぜ!目なんか瞑りやがって!キスでもされると思ったか?」
「…は、はぁ?」
キスなんて全然期待してない!返事の代わりに睨め付けてみたが、ベクターはヘラヘラとしている。
「そんな怖い顔で睨むなよ。ま、その表情も悪くねぇな。」
「…もう二度と来ないで!」
「悪いけど、それはオレが決めることなんだわ。じゃあな。また楽しませてくれよ?せ・ん・ぱ・い?」
初対面の時からそうだ。私はずっと彼のペースに翻弄されてしまっている。いつか絶対にやり返すと決めているが、一度も成功することは…ないのだろうな…と心のどこかで諦めているのだった。
可愛らしい声があたりに響く。周りを見渡してみると私以外に女の子はいなかった。声の方向へゆっくりと振り返るとハートランド学園の制服を着た男の子が立っていた。制服が赤い色だから一年生か。
「お姉さん、少しいいですか?」
少し警戒していたけど、人懐っこい笑顔を浮かべる男の子に少し毒気を抜かれてしまう。
「お姉さん、その制服…ハートランド学園ですよね?ボク、道がわからなくて…教えてもらえませんか?」
「まぁ、私も行くところだし…。いいよ。」
「やった!早速行きましょ!」
「ち、ちょっと…!?」
私の腕を引っ張って軽快に駆け出す男の子。この子すごく距離が近いな…!
「あ、すみません。お姉さん。腕が痛かったですか?ボク浮かれちゃってつい…。」
「いや、びっくりしただけで大丈夫だよ。」
「よかった!そういえばボク名乗ってませんでしたね。真月零と言います!」
彼につられて私も自己紹介をすると、お姉さんは馴れ馴れしかったですよね…と。しゅんとしてしまう。私としては正直悪い気はしなかったが…。真月くんは気にしているようだったので、間をとって先輩と呼ばれることになった。
「ところでナマエ先輩って九十九遊馬くんって知ってます?」
九十九遊馬…。良くも悪くも有名人。WDCで優勝したのもあって更に知名度が上がったんだろうな…。私も学年は違うけれど、遊馬とは顔見知りなのでそれなりには知っている。
「え?遊馬?まぁ知ってるけど…。」
その言葉を聞くと真月くんは本当ですか?!と目を輝かせていた。
「実はボク…遊馬くんのファンなんです…。だから色々知りたくて…よければ教えてくれませんか?」
「うーん、でも本人のいないところで話すのも…。」
「なら遊馬くんを紹介してくれませんか?それか彼がよく行くところとか教えてください!」
…悩んだけれど、真月くんはきっと悪い子ではない。遊馬の簡単な1日のルーティンを説明するとなるほど…と少しメモを取っていた。
「ありがとうございます!ナマエ先輩!ボク早速遊馬くんに会ってきます!」
真月くんは勢いのままに私にお辞儀をするとポケットの中身が飛び出してきてカードが地面に落ちていた。
「真月くん!カード、カード!」
「え、わあぁぁぁ!!ごめんなさーい!!」
真月くんのドジっぷりに吹き出してしまった。この子ならきっと遊馬とも仲良くなれるんだろうな……。
そう思っていた時期が私にもありました。
あの時の真月くんは本当に可愛かった。目に入れても痛くないってこういうことなんだろうなと思っていたのに…。
「お、ナマエ先輩じゃん。いや、それともお姉さんか?」
「…その呼び方やめてよ。」
「何だよ、初対面の時は満更でもなかったくせに…。」
それを言われると腹が立つけど、ベクターは弁が立つ。言い返すだけ無駄だ。私は押し黙った。
「あの時みたいにもう可愛がってくれないんですね?」
「…今更猫かぶってもダメだからね。」
チッと舌打ちをしたベクター。真月くんの顔しながら舌打ちをするのは個人的にやめてほしいところである。
「というか、あなたは遊馬の情報が欲しくて私のところに来たんでしょ?ならもう私に用はなくない?」
「鈍いな。ナマエ先輩?」
ベクターは私との距離を一気に詰めると、あっという間に壁際へと追い込んだ。私が動揺してる僅かな隙をつき顎を軽く掴む。そしてお互いの視線が絡みあう。ベクターの挑戦的な目つきに耐えられなくなった私が思わず目を瞑ると、悪趣味な笑い声が聞こえてきた。
「やっぱナマエ先輩はサイコーだぜ!目なんか瞑りやがって!キスでもされると思ったか?」
「…は、はぁ?」
キスなんて全然期待してない!返事の代わりに睨め付けてみたが、ベクターはヘラヘラとしている。
「そんな怖い顔で睨むなよ。ま、その表情も悪くねぇな。」
「…もう二度と来ないで!」
「悪いけど、それはオレが決めることなんだわ。じゃあな。また楽しませてくれよ?せ・ん・ぱ・い?」
初対面の時からそうだ。私はずっと彼のペースに翻弄されてしまっている。いつか絶対にやり返すと決めているが、一度も成功することは…ないのだろうな…と心のどこかで諦めているのだった。